1月17日
視界が開けたのは朝五時半。
同室に宿泊していた彼のシャワーの音で起きる。
彼とはいつも同じ部屋になる。
わかる人はわかると思うが、例の彼である。笑
そうそう、昨年行ったインドネシアから帰国できなくなりそうになった。彼だ。
んーとても良い目覚め。
酒の残りもなし。
1Fのレストランへ向い、朝食を。
なんとも言えない微妙な陳列に、愕然とするが、味はそこそこ。
叔父がいきなり、コックに怒られていた。
なぜ・・・。
今日は、少し離れたベトナム戦争の跡地のようなところに行く。
という話を食後に聞く・・。
もう少し早い対応を。さすが俺の父。
予定時間にしっかりみんな集合し、台湾人のRさんとベトナム人のDRさんと合流。
29人乗りのバスに12人で乗り、ゆったり出発っ!!!
途中、通称おっぱいフルーツとやらを、大量に食わされる。
うまくない。気持ちが悪くなり、努力で寝ることにすることにしたっ。
約3時間後、到着。
なんか、戦闘機やら大砲が何台も。
ソ連時代の何とかっていうものらしい。眠くて覚えていない。すいません・・。
DVDを観たり、ジャングルのようなところを散策。
観光用にされてはいるらしいが、かなりエグい。
そしてベトナム戦争の際、作られた穴の中に入った・・・。
暗い、狭い、臭い、恐い、二択の選択を誤り、出れなくなる・・・。
正直、まじで死ぬかと思った。
この穴は、地下三階くらいで形成されていて、なんと長さが何百キロも続いている。
米軍に攻められたら、川に逃げられるルート。
病院へ続くルート。
食堂へ、会議室へ、地下階段へ、などなど様々なルートを緻密に計算されて作られていた。
んー賢すぎる。ベトナム人。尊敬に値する。
そもそも、狭すぎて米軍の彼らは、穴に侵入する事は出来ても、身動きすら取れなかっただろう。
僕らの世代では知りえない戦争。
肌で少しでも触れられた事。この体験は生涯忘れないだろう。
昼食。
水上レストランへ。
料理はうまくないし、集合写真を取る時に叔父のパンツを全部脱がして騒いだ事。
記憶に残るはそれくらい。
まぁそれくらいでご勘弁を。
次に行こう。
バスで帰路をウロウロ。
看板発見っっっ!!!
軍人に連れられ、山の奥地へ。
人生で初めて、○イフルを撃った!!!
すごい!!
すご過ぎる!! 衝撃が!!
一発目で鼓膜が・・・、鎖骨が・・・破壊された気分。。。
計10発の貴重な体験をさせていただいた。
ボーっとしていると、空の薬莢が頭に飛んできた。痛い。
しかし、こんな物を担いで毎日、人を守りながら、殺しながらの生活なんて。
恐ろしいよ、戦争って。
銃のない生活を!なんて気軽には言えないが。
なにかできる事、見つけたいと思う。戦争はいけないよ。
ホテルに戻り、夕食のためビアホールへ。
タクシーが安い、意外と走ったのに日本円で約210円。
毎日乗ってもいいね!
ビアホールに着くと、仕事の関係で現地の方々と宴会を。
言葉が通じないのだが、先ほどでてきたRさんとDRさんの二人を通じ会話成立。
日本語→中国語→ベトナム語。
そして、ベトナム語→中国語→日本語という方程式で会話が進んだ。
あちらが英語を使いこなせればかなり話は早いのだが。
まぁこんなのも良いだろう。たまには。
『チャンポンチャンっ!!』
ん?
なんだ?
なんだそれ?
ベトナム人が叫んで、俺の目を見ている。
右手にはビール、両目は凝視で俺を。
そこに言葉はいらない。
一気飲みだ!
一人が飲んだら、相手も間違いなく一気飲み。
止まらない。
誰か止めろ!!ベトナム人はもう何人もトイレでゲロを。
止まらない!!!
何回言わされたかわからない、チャンポンチャン。
あとで、本当にこの言葉で苦しめられるのだが・・・。
時間が来て、宴会は終了、ひどい飲み会だ。
そう、ベロンベロン。
ハグを繰り返し、街をお散歩~♪
屋台が大量に出ていて、タイの街並みに似ていた。
物乞いがやたら多かったが、後進国と呼ばれる国特有のものかぁ・・・。
かなしい。
一人のおっさんがやたらと近づいてくる。
でも、一言だけしか発していない。
騒音でなかなか聞き取れない。
しかも、声が小さい。
目の前を通りすぎる三回目くらい。
やっと聞こえた・・・。
『・・・んこっ・・・』
ん?
もう一回来た。
素通りするかと思ったら、照れながら、思いっきり小声で
『・・・お○んこっ・・・』
こらっ!!
思いっきり笑ってしまった。
でもそれはおっさんなりのセールスで、売春のキャッチだったのだ。
しかもそれしか日本語が話せない。
照れながら言っちゃいけないはずなんだけど。。。
そんなんで引っかかっている日本人、海外でそんなことしてきた先輩方。
国を出たら日本の代表として、恥のないよう意識をしてほしい!!!
と言いたいが、
おっさんの事で爆笑してしまった俺にはそんな事言えないな・・・。
ありがとう先輩方。笑
酔いも醒めず、ベロンベロンのまま、部屋に帰る。
また明日の予定もわからない。
歯は磨いたよ。
風呂には入れなかった。 ベロンベロン。
現地時間12時を前に目の前を遮断した。