自分で決断することの難しさ | 東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大生の母親のブログです。
子供が東大に合格して分かったことは、「東大は、特別な子だけが行く学校でない。」ということです。ここでは我が家がたどった教育戦略をお話ししていきます。

●自分で決断することの難しさ

子供が成長するにつけて、それぞれの局面で、母親が選択しなければならないことが、増えてきます。

私は、その選択でいつも戸惑い、迷ってきました。子供が幼い時は、いつも迷ってばかりで、一向に出口にたどり着けないそんなイメージでした。

だから、誰かに答えを教えてほしい、いつもそんな風に答えを探していました。そして、そんな答えを求める私に、いつも聞こえてきたのは、自立という言葉でした。

自立という言葉は、今も昔も子育ての最大のテーマです。

息子の幼い時は、さまざまな育児書で、立派な子供に育てるのも、学力の高い子供に育てるのも自立が鍵であるかのように謳われていました。

でも、この自立という言葉は、私にとっては辛い言葉でした。

当時の私は、いつも自分の頭の中で作り出した自立のイメージに憧れ、それとは程遠いわが子が歯がゆく、焦燥感さえ感じることが多かったのです。

実のところ、私には、自立と放任の明確な定義が分からなかったのです。さまざまな育児書を読んでも、具体的にわが子の例にまで、落とし込んであるものはありません。だから、よけいに悩みが深くなりました。

息子は、小さいころは、とてもおく手の子供でした。周りのお母さん達からも、よく幼いわねと言われ、ちょっぴりいじめられっ子でもありました。

だから、そんな赤ちゃんぽい子供に突き放した子育てもできず、いつも危なっかしい息子を大切に愛しむように育ててきたつもりです。

でも、周りからは、何でも親が先回りして手を出すから、そんなにぐずな子に育ったのだとか、一人っ子は三文安いとも言われ、涙したこともありました。

人は、自分が属しているレイヤーの中でしか、物事は見えません。別のレイヤーは、異次元だから、見えないのです。

早熟なお子さんのお母さんは、おく手の子供を持つ気持ちは分からないし、また、私のようにおく手の子供を持つ母親には、早熟なお子さんを持つお母さんの悩みは分かりません。

だから、自分の立場でアドバイスをしてしまうし、それが相手の心を傷つけることもあるのです。

でも、わが子のことを真に理解できるのは、親だけです。だから、さまざまな局面の度に、母親は悩んで、自力で決断をしないとなりません。その決断の過程は、苦しいものです。

先日、そんな、当時の私の心をそのまま代弁したかのような、コラムを読んで、当時の気持ちが胸いっぱいによみがえりました。

私が毎日楽しみに読んでいる【家庭学習で学力向上】子育てママ:ゆきこさんの、人は勝手なことを言うものだというコラムです。その中で、ゆきこさんは、こんな風に結んでいます。

子育てに答えはない!
子どもが変わればやり方だって変わる!
人生いろいろ、子どもだっていろいろ。


子育てに正解は、ありません。むしろ、正解があって、それを学ぶことができたなら、どんなに楽なことかと思います。

常に、自分で問題の答えを導き出さないといけないから、こんなに苦しいのだと思います。でも、自分自身でそこを乗り越えないと、わが子に最良の選択はできないのです。

振り返ると、子育ての期間は、本当に短いものです。あの頃に戻りたいと思っても、今では2度と手にすることができない時間です。

子供が大きくなった時に、「あの時は悩んだけれども、結局あれでよかったんだ。」、そう思って欲しい。だから、私は、お母さん達には、お子さんの心にいつも寄り添い、向き合って、自分が信じる選択をして欲しいと願うのです。

そして、そんなお母さんたちに、今日も私は、「お母さん頑張って」と、声援を送りたいと思います。


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