あかりのブログ

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ここからは、自分が感じた理不尽な記憶を、具体的に思い出して書いてみる



私の妹は、昔から絵を描くのが得意だった

特に人物の絵を描く時は、その人の特徴をよく捉えて描いている

父親は妹の絵を見て、よく「〇〇(妹)は絵の才能があるなぁ。特徴を捉えるのが上手い」と褒めていた

一方私は、絵は苦手なものの、字を綺麗に書くことには自信があった

小学生の頃は書き方教室(鉛筆で字を書く習い事)に通っていて、練習もしていた

ある日、私は市が主催する硬筆コンクールで賞をもらった

学校が応募したもので、教室で入賞者の名前が呼ばれ、先生が賞状を渡してくれた

賞状をもらうなんて滅多にないことだったから、誇らしく、嬉しかった

家に帰り、父親に「見て、賞状もらった!」と報告した

その時父親が何と言ったかはっきりとは覚えてないが、反応が薄かったことは覚えている

私は、賞を取れば自分も妹のように褒めてもらえると思っていた

でも実際は、賞状を見せても褒められることはなく、ひどくガッカリした

教室で感じた誇らしい気持ちも、嬉しい気持ちも、褒めてもらえるかもしれないという期待も、父親の反応を見た瞬間にすっとしぼんだ

あんなに輝いて見えていた賞状が、ただの紙切れに見えた


そのあと父親に言われたのは、「おじいちゃんに報告しなさい」という一言

この言葉だけは、なぜかはっきりと覚えている

祖父は私が生まれる前に亡くなっていたが、我が家には仏壇があり、人から何かもらった時は仏壇にお供えしてまず「おじいちゃんに報告する」のが習慣だった


1人で暗い仏壇に賞状を供えながら、惨めな気持ちでいっぱいになった

賞をもらっても、私は妹に及ばないのか

父親に認めてもらえないのか

悔しかった