鉄筋コンクリートの建造物を巡る旅・鉄コン其古卍 Part 20、旧O家邸宅です。

常陸太田市西三町にある専用住宅です。道端にあるため、クルマで通るたび目に入り、前々から「良い建築だなー」と思っていました。
ところが最近、人が住んでいる気配がない。もしやとネットで検索してみたら、不動産情報サイト「SUUMO」に掲載されていました。投稿時点で「ON SALE」であること、という縛りを設けて記事化してみました。
なお、画像は全て公道から撮影したものです。
南西から

SUUMOによると築年月は1973年5月。70年代初期にこのデザインを採るとは、先駆的なメンタリティをお持ちの施主だったのでしょう。
”戸袋”が時代を感じさせます! この建物では、戸袋がデザイン上のスパイスとして利いてます。
西から

ピロティ形式の三階建て。一・二階が鉄筋コンクリート造で、三階は木造。
三階部分は「後から増築したのかな?」と思ってみていたら、向かいの割烹の男性が「建築当初から三階建てだった。三階だけ木造なんだ」って教えてくれました。ありがとう、鉢巻きおじさん!
北西から

この空洞部にデザイン性の高さと遊び心を感じます。
北東から

東から

二階の縦格子が良いアクセントに。
ときに、この記事をまとめる過程で興味深い情報に接しました。「現代日本の建築家によるピロティ形式の住宅の設計意図」(2013年)という論文です。
著者曰く「現代建築家のピロティ活用は5つのタイプに分類できますよ」と。んで、各タイプをわたくしなりに超訳しますと、1)傾斜地、洪水対策、2)採光、通気性対策、3)近所への広場提供、4)駐車場や物置として利用、5)作家性発揮の場であった、と。
旧O家邸宅は、どのタイプでしょか? 上の「北東から」画像のとおり、傾斜地を造成した形跡が見てとれます。タイムワープして元オーナーさんから話を聞いたみたいです。
地図表示は町丁目まで

常陸太田市西三町にある専用住宅です。道端にあるため、クルマで通るたび目に入り、前々から「良い建築だなー」と思っていました。
ところが最近、人が住んでいる気配がない。もしやとネットで検索してみたら、不動産情報サイト「SUUMO」に掲載されていました。投稿時点で「ON SALE」であること、という縛りを設けて記事化してみました。
なお、画像は全て公道から撮影したものです。
南西から

SUUMOによると築年月は1973年5月。70年代初期にこのデザインを採るとは、先駆的なメンタリティをお持ちの施主だったのでしょう。
”戸袋”が時代を感じさせます! この建物では、戸袋がデザイン上のスパイスとして利いてます。
西から

ピロティ形式の三階建て。一・二階が鉄筋コンクリート造で、三階は木造。
三階部分は「後から増築したのかな?」と思ってみていたら、向かいの割烹の男性が「建築当初から三階建てだった。三階だけ木造なんだ」って教えてくれました。ありがとう、鉢巻きおじさん!
北西から

この空洞部にデザイン性の高さと遊び心を感じます。
北東から

東から

二階の縦格子が良いアクセントに。
ときに、この記事をまとめる過程で興味深い情報に接しました。「現代日本の建築家によるピロティ形式の住宅の設計意図」(2013年)という論文です。
著者曰く「現代建築家のピロティ活用は5つのタイプに分類できますよ」と。んで、各タイプをわたくしなりに超訳しますと、1)傾斜地、洪水対策、2)採光、通気性対策、3)近所への広場提供、4)駐車場や物置として利用、5)作家性発揮の場であった、と。
旧O家邸宅は、どのタイプでしょか? 上の「北東から」画像のとおり、傾斜地を造成した形跡が見てとれます。タイムワープして元オーナーさんから話を聞いたみたいです。
地図表示は町丁目まで