「ビッグバン★セオリー」ファーストシーズン#10 | 人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

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海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

見始めてまだ2週目ということが信じられないくらい、生活の一部となりつつある「ビッグバン★セオリー」。毎回、とにかく笑いの連続だし、ネタにも事欠かないですね。

セリフもいちいち可笑しくて、メモっておこうか、というものもよくあります。


で、今回取り上げるのはファーストシーズン<#10 ウソから出たウソの法則>です。


これは、ペニーがものすごく音痴なのにもかかわらず、ミュージカルの試演舞台に代役として抜擢されたということを聞いたレナードが、シンポジウムがあるから観にいけない、と咄嗟についたウソを発端として、なぜかシェルドンがそのウソを気に病み、さらにウソを重ねて話を複雑化させる、という話です。


その複雑なウソをでっち上げるまでの話も面白いのですが、その中で非常に興味深い話がありました。


シェルダンが作り上げたウソというのは、薬物依存症の自分の従弟をロングビーチまで迎えに行って、施設に入れなくちゃいけないんだけど、シェルダンは運転しない、だからレナードが運転して付き合ってくれるのだが、レナードはシェルダンを気遣って、そのような従弟の存在をペニーに知らせないためにウソをついたんだ、というものです。


そのシェルダンの作り上げた従弟レオポルドの人物設定がなかなか興味深いものだったのです。


彼が言うには、レオは上下に兄弟がいる「典型的な真ん中の子」で、両親は離婚している、そのような環境で育った真ん中の子は、「例え自分を傷つけてでも反抗することで周りの注意を引こうとする」んだそうです。


そしてシェルドンは遂に、(というかなぜか、)そのウソをより固めるために、研究室の助手であるトミーを自宅に呼びつけ、存在もしないレオを演じさせます。またそのトミーが特殊な経歴の持ち主で、MITでは物理のほかに副専攻で演劇を学んでいたという変わり者ですが、とりあえずその話は置いといて。ともかく、シェルドンがトミーに対し、演技指導(?)する際にもこの「真ん中の子」理論が出てきます。


「そこは真ん中の子に典型的な"構われたい"という欲求だ」

それにはトミーにも、「ホントにそんな通俗な心理路線でいくの?」とバカにされてしまいます。



このくだりを観ていて、私はあることを思い出しました。


ずいぶん前に同僚の女の子とランチをしていた時、その時の部長の話題になりました。まぁよくある上司に対するグチの一種です。

同僚の子の一人がこんなことを言いました。

「自己中っていうかワガママで扱いにくいと思ってたけど、案の定、部長って、三人兄弟の真ん中なんだって!!」

私も、へぇ~っと小さくうなずいていましたが、実は少しドキッとしてました。

何を隠そう、私自身、三人兄弟の真ん中だからです。いや別に、「私もだけど」と笑って言えるくらいの仲だったし、その子に対して腹を立てたりしたわけでもありませんが、なんとなくタイミングを失してしまったんです。


ところで当時、私はもうすっかり大人と言える年齢でしたが、それまで、そういう話を聞いたことがありませんでした。

私が真ん中なので、周りも気を使っていたのかもしれませんが、とにかくその時初めて、兄弟の真ん中はそのような傾向がある、もしくはそのように思われている、ということを知ったのです。


で、またしばらく忘れていましたが、シェルドンのおかげでまた思い出すことができました。

しかも、それは割と「典型的」で「通俗的」な認識なのだな、ということも分かりました。


なるほどですねー


ことほど左様に、ディテールについても興味深いドラマであります。




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