「ニュースルーム」
シーズン1が終了しました。(というか私がようやく観終わったw)
Newsroom: The Complete First Season [DVD] [Import]/Jeff Daniels,Emily Mortimer,John Gallagher Jr.
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※DVD日本語版はまだ出ていないようです。
期待通り、それぞれの人物の複雑なパーソナリティを描きながら、実際に起こった事件に関するニュースのあり方を問いかけつつ、常にラストには感動を持ってくるという、ホントに素晴らしいドラマでした。
とはいえ、私が観たのが再放送の録画であり、放送時間が結構まちまちだったため、なんと「東日本大震災」を扱った回を録りっぱぐれるという、日本人視聴者としてはかなり残念な失態を演じてしまいました。
まぁそれは私個人のつまらない過失であり、ドラマとしては、ほぼ完璧、と言っていいのではないでしょうか。
最後にオマケで出てくるチャーリーの解説コーナーも含めて。
印象的だったのはビンラディンの回(#7 「5月1日」)ですかね。
あの暗殺劇にアメリカ国民全体が沸いていたのはよく覚えているし、その時も違和感を感じましたが、ニュースルームのスタッフ全員が、あんな風に全員が全員、もろ手を挙げて喜び、感動の涙を流したのには、若干辟易しました。
私だって、911のとき知り合いがNYにいて、そのまた知り合いやその家族に不幸が起こったくらいのことはありました。テロ行為自体は本当に酷いことだし、許されざる犯罪だと思ってます。
でもあんな風に報復して、何かが解決するのでしょうか。テロ行為がそこで終わるとでも?助長するだけではないのでしょうか。
みたいなことを感じて釈然としないでいると、チャーリーが解説で私が感じたことをそのまま述べていたのでホッとしました。
なんて批判チックなことを書きましたが、このドラマが素晴らしいことには特に変わりありません。
あの時の米国人のマインドを、本当にそのまま描いたということですから。
もうひとつ印象的なエピをあげろと言われたらやはり最終回です。(#10 世界一偉大な理由The Greater Fool)
このドラマは実際に起こった事件をニュースルームでいかに取り扱うか、ということを世に問うた社会派ドラマであると同時に、人々の気持ちや思いを細かくとらえたラブロマンスでもあります。
最終回ではみんなのそうした心の機微を見事にとらえています。
一番、ガツンと来たのはスローンがドンに放つ言葉。
あなたは、自分が悪い人間だと思っているからいい人間になりたがっている、だから、好きだけど愛してもいない女の子と同棲する、賢く健全な女の子と。
言われたドンは呆気にとられていましたが、その通りだったんでしょう。
そしておそらくスローンにある種の気持ちを抱いたに違いないですよね。
どう考えても、マギーよりもスローンの方がドンとお似合いだし。
さて、この回の裏テーマは、THE CITY, NY!ということでしょう。
ウィルが職場復帰するときのBGとしてThe whoの”Baba O'Riley”が流れてきたときは、おやCSI:NYのテーマを使いますか・・・と思ったくらいでしたが、SATCのオープニング曲に重ねながらSATCツアーのバスがはねた水をマギーが被るシーンで、ああ、これはパロディというかオマージュというか揶揄というか賛歌というか、要するにI♡NYということなのかな、と。
このとき、SATCツアーの観光客に向かってマギーが自分の気持ちをぶちまけながら「ニューヨークの独身女の典型は私。職場にハイヒールなんてはいていかない!」と叫ぶシーンがあり、まぁそうなのでしょうと思いました。
でも多分、ツアーに参加している女性たちは、大して多くもないサラリーの中からマロノやチューの靴を買い、いつかそれを履いてNYで開催されるギャラリーのオープニングイベントに参加するような生活がしたいとか思いつつ、手っとり早くSATCのバスツアーに申し込んでしまった、キャリーに感情移入している人たちです。マギーの心の叫びを、お口あんぐりして見てるだけです。
そのバスにジムが取材で乗ってて、マギーは図らずも告白してしまったという、ちょっと間抜けな展開。
いかにもキャリーっぽいですよね。
そんなマギーの恋バナも含めて、いろんなことが次のシーズンに持ち越しです。
もちろんウィルの気持ちも、スローンの気持ちも見逃せませんけど!
チャーリーのおまけコーナーでも来シーズンという言葉が出てきてましたから、WOWOWでは当然、放送するんですよね。
次期シーズンにも期待しています。
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