壊れていく音がする
笑顔の後ろに隠しておいた
それが見えている
バカバカしい自分が
そこまで見えている
大切にしまっておいたそれが
1人の人間によって
暴かれ こじ開けられ
舌でその感触をためし
その味が美味いと
微笑まれている
ナイフで裂かれたそれは
フォークで持ち上げられて
口へと運ばれて食われた
ただ ただ 悔しい
バカみたいに叫んだ
入ってくるなと叫んだ
涙で壁を作った
なのに 入ってこられた
「あぁ、そうだったんだ」
「私は」
「わかってもらいたかった」
自分から涙が流れないように
壁を作った
何年もかけて
何年もかけて
1mmも漏れてほしくない
これが私が あぁ あぁ
周りも芽生えも気にして
誰も見てない顔に色を塗って
人を馬鹿にする人間
信号待ちをしていた
足の不自由なおばあちゃん
それを助ける少年を見て
偽善者とあざ笑う若者を見た私
ハイヒールを履いた女性に
膝カックンをする馬鹿野郎
気付け
世界は馬鹿野郎だ
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