【激動名古屋編:挨拶】


19歳のイ・ダジ(ナ・カボ)と21歳のハン・ドンジュ(オ・カノ)は大恋愛の末、周囲の反対を押し切り結婚する

が、6ヶ月で終わりを迎えてしまう。それから6年後、済州島ハンラ山の中腹、海を見渡せる美しいパラダイス牧

場。ダジはそこで馬の調教まで引き受ける獣医となって暮らしていた。そんなある日、ダジは馬の買い付けに訪

れたオーストラリアでハンサムなユンホ(ハシ・モト)に一目惚れしてしまう。しかし、浮かれていたのも束の

間、時を同じくして競売場に来ていたドンジュとも偶然の再会を果たしてしまう!そしてドンジュは女友達のジニョ

ン(キ・タジマ)と良好な関係を築いていた。思いもよらぬ再会からお互いのことを妙に意識し始める2人・・・。帰国

後、パラダイス牧場に全てをかけてきたダジに、晴天の霹靂のような出来事が!オーストラリアまで行って買って

きた馬が、足が萎えて動かなくなり、さらに、必死に貯めてきたお金も詐欺に遭い失ってしまったのだ!程なくし

て、D.I.リゾートのチーム長と名乗る人物が現れ、パラダイス牧場の所有権を主張してくる。その人物とは、なんと

あのドンジュだった!そして、リゾート開発への投資の為、済州島に訪れたユンホもダジの前に現れ、事態は思

いもよらぬ方向に!


一方その頃、


コソン食品ク・イルジュン会長(ピ・カダ)の妻ソ・インスク(ナ・カムラ)は、後継ぎとなる息子を産むことが出来ず、姑(スーサン女史)から冷遇を受けていたが、コソン家の保母であるキム・ミスン(オ・スガ)が、会長の子供(タニ・グチン)を身ごもったという事実を知り激怒する。ミスンはインスクを恐れ、コソン家から逃げ出す。
数ヵ月後、インスクからミスンを探し出し、子供を葬り去るよう命令されたハン・スンジェ室長はミスンが隠れていた

所を探し出しミスン親子の命は危険にさらされる。・・・・


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はっ!!!


しまった、また韓流ドラマっぽい夢を見てしまった!!


ミニーはいつもこの夢に悩まされている。。。


アナウンス:名古屋~名古屋~


「やばい早く降りなくちゃ・・・」


前回、ガサー組長とカマーの殺人、トチ誘拐など様々な出来事が起こり、急転直下を告げる展開となった。


ミニーはタカーの命を受け、中部エリアで絶大なる権力を持ち、ゴルフのシャフトを振り回す暴れん坊

「遼君大好き=生田 山車(いきた だし)=通称ヨコ」に今起こっている事象の報告をし、助言を貰うように指示されていた。(指示待ちはミニーの専売特許であり、特許出願中でもある)


みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー、みゃー


「ここが名古屋かぁ・・・それにしてもみゃー、みゃーうるせぇなぁ・・・」


「まっていたら、お前がミニーらか?」


名古屋駅におりたったミニーの前に突然現れた“赤ら顔の男”


「すいませんが、どちら様ですか?」


「おれらか?おれらは、中部ヨコ組番頭、らー油とらー麺をこよなく愛し、核ボタンさえも楽勝で押せる根性の持ち主!センター爆発あたりまえ!でおなじみの日系中国人”酢等・チャン”!通称ラーら!」


みゃーみゃーの後はラーラー・・・名古屋恐るべし!

※まるでそうてんのけんにでてくる人みたいにらーらー言っている!


「まぁ!とりあえず車にのるらぁ!組長がお待ちらよ」


待ち合わせてあった白のグロリアに乗り込み一同ヨコの待つ地へ向かうこととなった・・・・


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一方その頃タカーは・・・


「ん・・・わかった・・・ん・・・また、よろしくたのむ。」


ガチャリ


街の情報屋に色々あたってみたが、全く闇の中か・・・・


タカーはガサーとカマー殺害の因果関係とその奥にあるとてつもない巨大な闇に潜り込もうとしていた。


熱いコーヒーを飲みながら思慮深い目で考え込むタカー。


その時!


“オンリーユー!あなたの胸にジャンピン!ジャンピン!ジャンピンな~”


軽快な着うたが事務所にコダマした。


「はいもしもし!」


「お前がタカーか?」


聞き覚えの無い声


「そうだ。でも人の名前を聞く時は自分も名乗るべきじゃないか?」


「ククッ・・・・笑わせるねぇ・・・忠告しておく、これ以上深入りするな」


「それはどういう意味だ?」


「そのまま捉えてもらっていい。カマーやガサーみたいになりたくなかったらね」


「あんたが組長を・・・・・・あんたの目的はなんだ?何が目的なんだ!」


「深い闇の中を覗くと、闇の中からも覗き返されていることを忘れるな!これは忠告だ!因みに、今度お前のそのコーヒーを飲ませてくれよ・・・因みにな旧約聖書、創生紀には・・・

はじめに神は天と地を創造された。地は混沌としており、闇が淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをうごいて

いた。神は言われた。「光あれ」。かくして光があった。神はその光を見て、良しとされた。神はその光と闇を分け、

光を昼と呼び、闇を夜と呼んだ。そうだ」


ガチャリ・・・


どういうことだ・・・何者なんだ・・・・そして俺は監視されている・・・・


闇の中・・・・


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一方その頃ミスターは・・・


「ゆうでん、ぶゆうでん、でんでんででんでん」


の練習をしていた。


しかも藤森の方。


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「ついたら。」


そこにはとてつもなく大きいお屋敷があった。


「どうら、すごいらよ。ここは桜谷といって、大富豪しか住めない町ら。通称チェリーレイクと呼ばれているら」


「す・・すごいですね。」


ミニーは自分が全身格子柄の洋服に身を包んでいることを恥じた。恥じた。恥じた。


「ではいくら~」


大きな門をくぐりぬけ、玄関へと向かう一向。


ポンピーン


チャイムを押すラー


玄関がゆっくりと空いた・・・


そこには、聡明なお尻が大きい熟女が現れた。


「いらっしゃいませ。私はヨコ様の秘書をしております。日系中国人の林(リン)です。リンとお呼び下さいませ」


そのお尻はオシリーナを彷彿とさせるお尻であった。


大理石の玄関を抜けて、大広間に招かれた。


ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!ビューン!


わかるやろ~


そこのは、齢50を過ぎているとは思えない若若しく、ゴルフのシャフトを振り回す暴れん坊がいた。


「は・・・はじめまして!!関東主口組のミニーと申します!!」


ヨコの迫力に圧倒されるミニー。


「組長!ミニーをつれてきましたら」


「ん・・・君がタカーから連絡があったミニーか・・・・ミニーよ・・・・」


わかるやろ~

わかるやろ~

わかるやろ~


「わ・・・・わかります!!!」


とりあえずわかった振りをするミニー。


「じゃぁことの成り行きを教えてもらおうか」


ゆっくりとソファーに腰を降ろしたヨコ。


「あの・・・かくかくしかじかで・・・・」


必死に説明するミニー


「どうぞ、お茶です。」

「あ・・すいません」


必死に説明をしたミニーの喉を潤してくれるおいしいお茶をリンが入れてくれた。


それにしても艶かしい尻だ。


まるでゴリラだ。


「ミニーよ。」


ゆっくりヨコが口を開いた。

わかる野郎!!


「は・・・はい???」


「今回の一連の事件にはとてつもない闇が潜んでいるな」


「とてつもない闇・・・・」


「まぁ今日はゆっくりしていけ、明日面白いものを見せてやろう」


「は・・・はい・・・」


釈然としないミニー


客間に通されたミニーはラーに聞いた。


「ラーさん、組長は何故あんなにわかるやろーっていうんですか?」


少し考えた後、ラーが答えた。


「あぁ・・・あれは挨拶ら」


次回【激動名古屋編:真実】に続く・・・


【俺琉】


「なんでこんなことになったんじゃ・・・」


勢いよく組長室に入った主口組組長ガサーであったが、実は怯えていた。


松戸にガサーありと言われた悪がき時代をえて、現在の地位を得る迄にはガサーなりの苦労もあった。


亡くなった東北のカマーとはガサーが駆け出しの頃可愛がって貰った仲であり、今この地位があるのもカマーのお陰といっても過言では無い。


裏切り・・・


今から2ヶ月前、ガサーに一本の電話が入った。


「もしもし、主口組組長のガサーさん?」


「おぅ、俺はガサーや!お前は誰や!」


いつもの調子のガサー。すると・・・


「あなた今の立場に満足してるの?もし私の言う通りにすれば、あなたは今以上の出世は保障されるはよ」


「ん・・何がいいたいんか、意味がわからんのやけど、とりあえずおどれは誰や!」


「わたし?私は○○○・・・・」


その名前は「組織」の人間であれば誰もが知っており、恐れおののく名前であった。そうまるで、機関車トーマスのナレーターは森本レオと同等かそれ以上。


「え~!!これは、これは失礼しました!なんでも言うて下さい!何でもしまっさかい!!!」


「わかってくれればよろし。端的にいいます。カマーを殺しなさい。」


「ど・・・どういうことですか??正気ですか?正気なんですか?」


「あぁ正気です。殺し屋は私が用意します。あなたは匿ってくれるだけでいいです。どうですか?呑みますか?」


「あんたに言われて断る組織の人間はこの世の中にはおりません、でも・・・わしとカマーはんは・・・・・・」


「断るのですか???ん???」


少しの沈黙・・・

ガサーは迷っていた、恩師カマーへの裏切り、自分の出世・・・・そして・・・・・

「わかりました。あなたの要望に従います。そのかわりわしをカマーはんのかわりに据えてください。」


「わかりました。その件はまかして下さい。では、段取りを説明します。○月○日・・・・」


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こうして、全ての計画は全てうまくいったのだが、さっきの脅迫電話、ガサー抹殺指令。。。。


「なんでこうなったんや、なんであの人はわしを裏ぎったんや・・・」


失意のガサー。


「こうなったら、背に腹はかえられへん。中部エリアで絶大なる権力を持ち、ゴルフのシャフトを振り回す

暴れん坊遼君大好き=生田 山車(いきた だし)=通称ヨコはんに助けてもらわんと・・・・」


いそいで電話に手を伸ばすガサー、その時だった。


-動くな-


背後から拳銃をつきつけられている。


「お・・・お前は・・・・」


背後には前歯が無い筋骨隆々の男、世界殺し屋選手権3年連続6位入賞の実績を誇る、殺し屋湖山きんに君こと「通称キンニク」が拳銃をつきつけた。


「どうしてここに・・・新宿2丁目の例の場所におまはんはいたんじゃ・・・」


「うるさい。命令だ、死んでもらう」


・・・・・パンッ・・・・・・


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ん・・・・???


「ミスター今組長の部屋からんか音しませんでした?」


傷ついたタカーの看病を行うミニー。


「・・・かなしけりゃ!!ん??聞こえなかったけど・・・なんか聞こえたか?なみだふく・・・・!!!」


傷ついたタカーの為に「傷心レストラン」を熱唱するミスター


「俺ちょっと見てきます。」


「・・・・かなしけりゃ!!おう頼むわ。なみだふく・・・・・・!!!!」


コンコン


「失礼します、ミニーですが、何かお部屋で音がしたんですが・・・・」


コンコン


コンコン


コンコンス


コンコンスココン


コンコンスココン コンスコーン コンコン コンコンスココン コンスコン コンコン コンスコーン コンスコーン コンコン コンコンスココン バカテンポ BYレッドカーペットに出ていたトチーに似た芸人のネタ


たいがいノックをしても反応が無いため


「失礼します」


ガチャリ


組長の部屋は真っ暗であった。電気をつけたその時だった。


そこには・・・・・うつ伏せに倒れたガサーの死体がそこにあった。


「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


どうしたミニー!!!


駆けつけるミスター


そして


「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


叫ぶミスター


「け・・・警察に連絡しないと・・・」


「OKだ!俺が警察に連絡するZE!」


事務所の電話に駆け出したミスター。


な・・・なんで組長が・・・・


ふと見ると組長室の窓は空いていた・・・・


「ミスターーーーー早く・・・け・・・警察・・・・」


「待ってくれミニー!!今タウンページで調べてるから!!!」


「ミスター警察の番号はタウンページ見なくてもわかるでしょう!!!」


怒るミニー!!


「あ!そうか!石原よしずみに連絡すればいいんだ!!・・・ガッデム!!!よしずみの番号を俺は知らないZE!!!」


たいがいのアホっプリに閉口するミニーであった。


「どうしたんだ?」


振り向くとそこにはさっきまで倒れていたタカーがいた。


「タカさん!かくかくしかじか・・・」


必死に得意の状況説明を展開するミニー。


「わかった。ミスター、ミニー、警察には連絡するな。俺に任せろ」


「なんでなんです!タカさん」


「この件は何かとてつもない裏がありそうな気がする・・・。ここは俺に任せてくれ!」


「わかりました。でもミスターが電話してるかも・・・」


急いで事務所に行くとそこでミスターは・・・・・・・・・・・・・・・


「そうなんですよぅ。お尻のイボがいたくってぇ・・・」


子供電話相談室にお尻のおできの件で電話をしていたのだった。


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ガサーの遺体は3人で組事務所に奇跡的にあった大型冷凍庫に格納した。


「これで暫くは隠せるな」


タカは何か思案しながらつぶやいた。


ミニーとミスターは怒涛のような出来事に放心状態であった。


「トチの誘拐・俺への暴行・組長殺害・カマーさん殺害・・・これは何か繋がっているはずだ。一つづつ解決していかなきゃならない。しかし、俺達だけでなんとか出来る問題でもない。これは組長が懇意にしていた中部の御大ヨコさんに相談する必要があるな。」


タカは今後の展開を思案しつつ、指令を出した。


「ミニーお前は俺の名を受けて中部へ飛んでくれ、事前に俺から連絡は入れておく。俺は組長とカマーさん殺人に関して調査を開始する。そしてミスター、お前はトチ誘拐の線を洗ってくれ!」


「了解しました。タカさん」


元気なく返事をするミニー。

「了解しましたタカさん。子供電話相談室に相談してみます・・・ぐふぁ


我慢の限界!


タカのパンチがミスターの顔面を捉えたのであった。。。



次回「激動名古屋編:挨拶」


に続く・・・















【突然】


ミニーが組織へ入隊して半年がたった・・・


ミニーが担当しているビデオ関係の仕事にも少しずつなれ、充実した毎日を過ごしている。


「ただいま帰りました」


「おぅ!おかえりミニー!」


キンキラキンのミスターが出迎えてくれた。


「ミニー今日のあがりはどうだった?」


「今日はまずまずですね。3本ビデオが売れましたので1,500円のあがりです。」


「そうかぁ。半年でもう一人前だな!俺も頑張らないとな!」


「まだまだミスターにはかなわないですよぅ・・・」


DVD全盛のこのご時勢にビデオ一本で勝負する任侠魂がそこにはあった。


ミニーは「あがり」(回収金額の意)を金庫に入れ、事務作業にとりかかった。


「あ、おかえりミニー!」


「おぅトチー!」


トチーはあいかわらずいい奴だ。


この半年間右も左もわからないミニーを完全サポートしてくれている。


まるで24時間テレビのマラソンに必ずでてくるおとっつぁん並に!


「ミニー今日は少し残ってろって組長がいってたよ。なんか組員全員に話があるみたい」


「んあ、わかったよ。」


ミニーはもくもくと事務作業を続けた。


・・・・1時間後・・・・・


「おぅ帰ったでぇ!!」


組長とタカーさんが組に帰ってきた。


「お疲れ様です!」


大声の組員達。


すると組長がいきなり切り出した。


「今日はお前らに言わなきゃならんことがあるんや」


どよめく事務所。


「実は東北の御大が何者かに殺られてもぅたんや!」


静まりかえる事務所。


ゆっくりとタカさんが口を開いた。


「1950年・・・


東北の御仁の尽力により、群雄割拠時代(世紀末モード戦争と呼ぶ)は終わりを告げ、

日本を大きく「東北・関東エリア=昇(しょう)」「中部・近畿エリア=龍(りゅう)」「中四国・九州エリア=拳(けん)」

と3つに分断し、各々に担当の組織を振り分けた。(天下3分の計)


その際東北エリアを牛耳ったのが、そう、


東北の不沈艦=葉蒲田 弘美(はかまだ ひろみ)=通称カマでだった。


そのカマ組長が死んだ・・・・


微妙なバランスを保っていた組織が、崩壊の危機に瀕していると言っても過言では無い」


組長がそこで口を挟む。


「そのカマはんを殺って犯人がなんと!東京にいるらしいんや!そこで!総本家からなわしに

 

 犯人探しを依頼されたっていうこっちゃ!ここで手柄あげたら俺も一気に出世やで!」


息巻く組長をよそにタカさんは、


「とにかく、日本の平和の為にも、我が組の為にも、どうにか実行犯を捕まえねばならん。そこで明日から


手分けして探すことにする。チームはトチーと俺、ミスターとミニーだ。」


「あと犯人の特徴だがな、未だはっきりはしてないんだが、とにかく筋骨隆々の男らしい。怪しい奴はとにかく


 報告するように。以上」


あっと言う間のの説明と、あまりに手がかりの無い捜査にクラクラしながらも、なんかわくわくする俺がいた。


「ミスター!明日から宜しくお願いします!」


「おぅ!宜しくな!キラーン!!!」


眩い光のミスターはネオンの輝きに満ち溢れていたんだ。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日から繁華街やドヤ街へ、筋骨隆々の男を探して俺とミスターは繰り出した。


無論、そんな男は山ほどいるし、見つかる訳もなく、日にちだけが過ぎていった。。。


そんなある日。


事務所でミスターが特製「カレーちゃんぽんみかん鍋」を作ってくれている時だった。


ガラガラドッシーン!!


事務所前で大きな音がしたので、急いで扉を開けると、血まみれのタカさんが倒れていた。


「どうしたんですか!タカさん!」


「ト・・・トチがや・・・やられた・・・」


その後気を失ってしまったタカさん・・・


2時間後に目が覚めたタカさんは、俺達にこういった。


「新宿2丁目をトチーと捜索しているときにな、やけに筋骨隆々の男がいたんだ。


俺達はその男に何か臭いを感じ、男の後をつけた。


男は2丁目のロジを曲がるといきなりダッシュし、俺達を撒こうとしたんだ。


俺とトチーは追いかけた。追いかけて雪国。好きよ、あなた、今でも、今でも・・・


丁度アルタの前に差し掛かった所で男は急に立ち止まり、俺達の前に仁王立ちし、こう言ったんだ。


「ILOVESUSHI」


そういうといきなり俺に頭突きを食らわし、殴る蹴るの暴行を加えた挙句、トチーを担いで


そのまま逃走しやがったんだ・・・・


そういうとタカさんはまた気を失った・・・・


ジリリリリ・・・・・・・・


いきなり電話が鳴った。


ガチャリ。(ミスターが出た)


「ハイ、ミスターコトー診療所です。」(この組織の表の顔である)


「お前の所のトチーは預かった。返してほしくば3つのお願い聞いてちょ」


「な・・・誰だお前は!トチーは無事か?」


「一つ目のお願いは、もう東北の件に関わるな、2つ目はお前の所の組長を殺れ、最後に3つ目は


 5日以内に五木ひろしロボ(コロッケがよくやるやつ)をマスターしろ、以上だ」


ガチャッ、ツー、ツー


「も・・・もしもし・・・ちくしょう!!!」


どうしたんですかミスター?


「トチーを返してほしければ、東北の件に関わらないこと、組長を殺せ、あと・・・なんだっけ・・・・あっ

 清水アキラの橋幸夫を2日以内にマスターしろって要求だ」


「え・・・なんですって???」


「心配するなミニー俺は既に橋幸夫はマスターしてるZE!!!」


「ち・・違いますよミスター・・・組長を殺せって・・・そんな・・・・」


ガチャリ・・・


「今帰ったで~!!!」


「組長!!!大変です!!!かくかくしかじか・・・」


俺達は必死に説明した。


「おぅそれはナンギなことやなぁ。でもしゃぁないトチーには悪いけど、どの要求も呑む訳にはいかんなぁ」


「そんな・・・でもトチーは仲間ですよ!」


「仲間もおかまもへったくれもあるかい!!!」


そういうと組長は部屋へ入っていった・・・


気絶のタカ、誘拐されたトチー、意固地な組長、WIIスポーツに夢中なミスター


どうする?ミニー


次回「俺琉」に続く・・・