大震災の夜、真っ暗闇を怖がる子供たちを抱いて布団に入った。

いつもは閉めるカーテンを全開にして、月明かりをめいいっぱい入れた。

旦那のアルパパとも連絡とれない。
無事なんだろうか。

停電で不気味なほど静かな夜に続く余震と、消防車パトカーのサイレンがより不安にさせる。

気持ちが少し落ち着いてから、ベッドで子供たちを抱いたまま、ふと空を見た。

満天の星。


実家の田舎で見た星空よりきれいだった。


真っ暗だと、ホントはこんなに星がたくさん見えるんだ…。

停電に慣れると、月明かりがまぶしいくらい。


星と月明かりがこんなに美しくて、こんなにありがたいと思ったことはないけれど、何でだろう…、惨めというか、切ないというか、とにかく胸が痛くなって、涙が止まらなかった。


テレビが見れるようになって、東北の大変な被害を知ってからは星どころではなくなってたけど、今日また、ベッドで子供たちの寝顔を見ながら考えた。

星や月、海…自然は美しくて、強く優しく私たちを守ってくれてる。
今回の震災で、改めて、自然の大きさ、怖さに気づいた。

そして、私たちは、その自然に感謝しつつ、理解を深めて、うまく共存していかなければと、今さらだけど思った。

今回の震災でたくさんの命が奪われてしまったけと゛、生きた私たちは、今まで以上に、賢く、強く、感謝を忘れず生きていかないといけないと思った。


今の子供たちは、きっと過去にないくらい、厳しい環境の中で生きていかないといけなくなると思う。
課題は尋常でない大きいものが残された。

でも、亡くなられた方に申し訳ないけど、子供たちは、今回の震災で、誰にも教えられない大切なことをたくさん学べた。


子供たちは絶対強くなる。優しくなる。