子は鎹
熊五郎は弔いの帰りに、折り詰めの強飯を持ったまま、友だちと吉原にくり出し、四日も居座り遊び続ける。ようやく家に帰った熊五郎は女房に問いつめられ、言い訳をするつもりがついつい女郎が引き留めたと言ってのろけ話になってしまう。女房は怒って夫婦げんかになり仲裁に仲人が乗り出すが、収拾がつかない。
結局、女房は息子の亀吉を連れて家を出てしまう。熊五郎は年季の明けた女郎を後妻にするが、この女は全く女房らしいことをしようとしない。熊五郎は後妻に入った女郎とうまくいかなくなり別れる。
一人になった熊五郎は改心して真面目に働き、仕事仲間や世間からも信頼されるようになる。ある日、仕事に行く途中でわが子亀吉に出会い、女房が手内職をして亀吉を育てていることを知る。亀吉に小遣いをやって、翌日亀吉の好物の鰻を食べさせる約束をして帰す。
家に帰った亀吉が持ち慣れない金を持っているのを見て、母親はどこかで盗んだのではないかと心配になりとがめる。亀吉はなかなか白状をしなかったが、げんのうでたたかれそうになり、父熊五郎にもらったことを話してしまう。
次の日、三年ぶりで夫婦が再開する運びになる。熊五郎は女房と縒りを戻す。
「三年ぶりに、お前さんと会えて、また一緒になれるのもこの子があればこそだねぇ。子どもは夫婦の鎹だねぇ。」と女房。
「やぁ、あたいが鎹だって、どうりで昨日玄能でぶつと言ったわけだ。」
鎹(かすがい)というのは、
2本の材木をつなぎとめるためのコの字形に両端の曲がった大釘のこと。ホッチキスの針の巨大なもの。
玄能(げんのう)というのは、
玄翁(げんのう)和尚が殺生石を割るのに用いたという伝説から、頭の両端にとがりのない、やや大ぶりの金づち。
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このお噺、好きなんですよ。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug202.htm
見てみてください。
昔から、男と女で出会いもあれば、逆に別れもあったり、、、、、
別れたところというのは、絶縁をしたり連絡取らなかったり・・・。そういうの、好きじゃないんですよ。 仮にも愛し合ったのであれば、何で絶縁できるのでしょうかねw
このお噺では、別れたあとの女はその後でも男が好きで、別れた原因の男も今では改心してその女が好きで・・・まぁ、素敵ですw
こうなりたいと強く思いまっする![]()
現実では、「別れたあとに後悔しても遅い」と言われがちですが、まさにその通り。
鎹もない今の年代、皆さんは充分に気を付けましょうw
本当に好きなのであれば、「影響と妥協」のお話ですw ま、これについてはまた今度
w
なにはともあれ、恋に悩む者は多いですなw

