「・・・・・んん」

「気がついたか?」

「・・・せん・・・せい?」

「ったく…運ばれてんじゃねえよ」

「運ばれた?」

「ここがどこだか?理解してるか?」

「・・・病院?」

「ってわかってるか?」

「櫻井…せ、ん…せいが居るから…病院でしょ?」

「そうだな」

「でも、どうして?」

「はあ?」

「覚えてない」

「またかよ…働きすぎなんだよ!救急車で搬送されてきたときはビビったんだからな!」

「櫻井…先生が助けてくれたの?」

「たまたま俺なの。」

「たまたまなの?」

「・・・帰るところだったけど救命の先生からお前と同じ名前の女性が搬送されてくるみたいよ?って連絡貰ったんだよ。」

「そか」

「で、来てみたら…」

「私でしたか?」

「そう。」

「診てくれたの?」

「俺は救命じゃないからな、救命の先生が診てから事情を知ってる先生だったから俺が引き取ったの!」

「先生…ごめんね、ありがと。
ねえ?帰れる?」

「アホか!」

「そか…先生 お疲れさま…気をつけてね。」

「もう少し寝ろ。」

「うん」

「起きたら帰るぞ!」

「…いいの?」

「置いては帰れねえわ!」

「ありがと。」







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