10月も1週間が経ちましたが、今週は"残暑"の厳しさと闘っています。気持ちはすでに「autumn」なんですけれど....意外とこの、「夏の終わり」って長いんですよね......
ここのところ、いくつかオーダーメイド作品を作らせて頂いています。一つ一つじっくり取り組むため、とても思い入れが強いものがあります。育てて育てて、お嫁に出す、「良いむすめでありますように。皆に愛されますように」って祈りを込めて....
さて、こちらのクロッシェ。とある「コラボ作品」となりました。
とっても素敵なお花柄でしょ?
実は、このお花の部分は、染色家をされている女性のお客様が実際に染められた生地(学生時代に染めたそうです!)、
せっかくなので、この生地をメインに使って、正真正銘「世界に一つの帽子」(リバーシブルクロッシェ)を作りましょう、というお話になりました。
淡いブルーとアジサイの色、ふと眺めてみると、なにげなく自分で作り出せる色合いではなく、とても深みのある"自然"を表した色だなぁと感じました。
この生地を使って「黒で締める感じで」というオーダーをいただきました。
黒は、スポーティになりすぎないように、深みがある生地を選びました。
トップクラウンはシンプルですが、ツバにはちょっとした工夫をして、立体的な表情が出るような縫い方の一種を施しました。(見えますか?)
反対側の面は、あかるく、白または緑を使って...とのことで、そのまま白とさわやかなミントグリーンのボーダーのものにしました。
白の部分は、綿なのですが、まるで漆喰を塗ったような...ギリシャの建物の壁のような質感のものです。
左側面で、生地を細くして、編みこみを入れてみました。
エレガントでクラシカルなお客様に似合うものになりました。
ブログ を拝見していると、植物の模様をよく染色で作られているそうです。
何故「植物の模様を?」とご自分に問いかけてみたら、「生き物同士の交信」なのかな?....と。
素敵ですね。
東京都美術館ギャラリーB で11/8(金)~11/15(金) 『想い、巡る』という展覧会に、
「都美セレクション グループ展公募 第二回」 で選出されたメンバーの皆さんで参加されます。