小豆島DMRデジピーターにアクセスしてきましたので記録しておきます。

最近のマイブームがDMR。もともとモトローラが開発したデジタルモードです。同じ周波数を時分割して送受信するため、アップリンクとダウンリンクが同じ周波数のいわゆるレピーターを実現できたりします。

これまで、最寄りの青梅のDMRデジピーターをメインに直接波も含めて色々試してきましたが、まだまだ新参者です。

今回、関ハムの翌日に前から行ってみたかった六甲山に出かけてみました。六甲山といえば、関ハムにも出展されていた関西オンエアミーティングが開催されている聖地ですね。

そして、その際に目標として設定したのが、小豆島DMRデジピーターのアクセスでした。小豆島DMRデジピーターの詳細については、VoIPリンク研究会のサイトをご覧ください。実験的に暫定の周波数を決めて進めているものですから、こちらに詳細を書いてしまうのは避けたいと思います。

 


最初に車を止めたのが、東六甲展望台。車で行くなら便利といただいていた情報に間違いはありません。ただ、ここから小豆島となると、六甲山の山頂が邪魔になるんです。なので、アクセスできないことを確認しに立ち寄った形になりましたが、想定通りアクセスできませんでした。

次に、ここなら小豆島に届くはずと事前にGoogleマップで確認しておいた路肩に駐車可能なスペースに向けて車を西に走らせました。ところが、アマチュア無線局の先客あり。HFから1200MHzまでアンテナを上げた方々でした。

仕方がないのでさらに少し西のポイントに車を止め、小豆島に向けてアクセス実験を開始! 今回はBF-TD516と呼ばれるBelFone製ハンディからのアクセス実験なので、どこからでもすぐに試せるのは嬉しいところ。

それでも、やはりアクセスは厳しい感じ。場所や高さを変えて試していたところ、もう一台車がやってきてアンテナを立て始めるではないですか。「今日は何かコンテストがあるのですか?」とお聞きしたところ、ALL滋賀コンテストがあるとのこと。なるほど、稜線沿いにたくさんの無線家がいるのも納得です。

と言うことで、隠し玉としておいた六甲ガーデンテラスへ向かいました。駐車場代は1,000円かかるものの、方角的には小豆島には行けるはず。

 


事前に小豆島DMRデジピーターアクセスを告知しておいたXでは、呉市のJE4NANさんから待機中との報が・・・。ところが、ガーデンテラスのあちこちからカーチャンクしながらワッチを繰り返しますが、小豆島からの電波は聞こえません。アンテナもSRH770に換装して本気モードへ(笑)。

 


そして、最後に残された場所はあそこ、見晴らしの塔の上しかありません。
観光客が一人もいなくなったタイミングを狙って駆け上がってカーチャンク! 

 「来た!」

感動の小豆島DMRデジピーターのアナウンスが聞こえてきました。すかさずCQを出すと、間髪入れずにご待機中のJE4NANさんが呼んでくださり無事QSO。一緒に行動し、この記念すべき交信の動画を撮影してくれていたJI1TACさんと喜びを分かち合いました。


JE4NANさんによると、その距離は244km。大した距離じゃないと思う方もいらっしゃるでしょうが、ハンディのDMR機でDMRのデジピーターを経由して遠方と交信できることに感動なんです。

その後、小豆島のJA5CWZさんからも呼んでいただき無事交信。小豆島DMRデジピーターという素晴らしいレピーターをご用意くださりありがとうございます。

目的を達成したので、すぐに見晴らしの塔からは下りました。実験中に上がってきた方もいらっしゃいましたが、「ごめんなさい」と頭を下げて小さな声で続けさせていただきました。「ここで無線やったら飛ぶよね~」と後ろの方で会話されていたので無線に理解のある方だったかと思います。こちらも助けられました。

なお、その後に六甲ガーデンテラスのリフト乗り場辺りからもアクセスできることを確認しました。また、この後に出向いたさらに西の記念碑台の六甲ビジターセンターでもピンポイントながら小豆島DMRデジピーターへのアクセスを確認しました。


大阪市東淀川区の淀川河川敷でDMRを聞いていてくれた、JJ0IQSさんによると、近辺をモービル走行中に小豆島DMRデジピーターからのJA5CWZさんのお声を確認したとのこと。今後、瀬戸内海のあちこちからアクセスされると面白いDMRデジピーターになりそうです。

DMRのレピーターは、JARLが管理するいわゆるレピーターとは別物であり、誰でもどこにでも好きな周波数に設置可能です。災害地などで、簡単に無線の中継器が設置できる点は災害復旧にも最適な無線と言えましょう。アマチュアコードの「アマチュアは、進歩的であること」からもしばらくは夢中になってみようと思っています。

さて、このDMRを始めるための無線機はどうすれば良いのでしょう?
残念ながら日本でDMR無線機を販売している日本メーカーはありません。アルインコはDMR機を作っていますが、日本では販売していません。
他メーカーのものを利用する必要があります。
先達のご活躍により、最近、BelFoneの下記3機種であれば、スプリアス測定不要でJARDが保証認定してくれることになりました。

 BF-TD516
 BF-TD-930
 BF-TD8250

そして、この無線機は下記で買えます!

 ハムショップ マッコイ
 ハムショップ フレンズ

古くて新しいモードDMRでお待ちしております。