総務省JARLのページでは「アマチュア無線の社会貢献活動での活用」と紹介されている活動についての私の考えです。これは「(1) アマチュア無線機器を利用した社会貢献活動」ではなく「(2) アマチュア無線家による社会貢献活動」でなくてはならないと思っています。

つまり、(2)はアマチュア無線を普段趣味として楽しんでいる人がボランティア活動にアマチュア無線機器を活用することです。(1)を許容してしまうと、アマチュア無線を趣味としない人でも資格さえ取ればアマチュア無線機器を社会貢献活動と称して利用できてしまいます。色々とグレーな活動を認めてしまわないためにも、(2)の「アマチュア無線家による社会貢献活動」を率先して実施していきたいと考えています。

今回、実施した社会貢献活動は「無人ATMの警戒活動」です。荒幡山岳会パトロール隊に東村山警察署から提案があり、参加させていただいたものです。荒幡山岳会は東京都の防犯ボランティア団体にも登録された団体で、15年以上の歴史があります。毎月20日の地域安全の日に近隣パトロールを行いライセンスフリー無線を使ってパトロール結果の集約を実施してきました。新型コロナ蔓延によりしばらくパトロールの休止をしていましたが、その間に「アマチュア無線の社会貢献活動での活用」が認められるようになりました。

今回の「無人ATM警戒活動」では、3か所の無人ATMの警戒を担当しました。そして、それぞれの警戒場所での活動開始連絡や警戒中の情報交換にアマチュア無線機器(430MHz帯ハンディ)を利用しました。総務省としては社会貢献活動を行う通信システムとして「一般的には、デジタル簡易無線(登録局)の利用が便利です」としており、今回は比較のためにデジタル簡易無線(登録局)も併用しました。

結果から言うと、430MHz帯もデジタル簡易無線も信号強度において有意な差はありませんでした。どちらも5Wのハンディ機でした。確かにこれならば、アマチュア無線機器を利用しなくてもデジタル簡易無線で良いという考えも出てくるかと思います。ただ、1点だけ、しかし大きな問題がデジタル簡易無線にはあります。デジタルがゆえの混信に弱い点です。弱い信号でも同じチャンネル(周波数)に他の業務局が出てくると完全に無音になってしまうのです。空きチャンネルが見つからない都心部だけでの問題かもしれませんが、必要な時に一切通信できなくなるのはダメージ大きいです。今回も一時的にこの現象が発生しました。

今後もアマチュア無線家として社会貢献活動にアマチュア無線機を活用していこうと考えています。ご賛同いただける方は、一緒に活動していきましょう。

 

 

以下、本日活動の皆さまです。お疲れさまでした。

 

 

本日は、警戒活動の前に東村山警察署の方からレクチャーを受けました。
未だに特殊詐欺被害は多く、携帯電話で話しながら無人ATMに来るお年寄りは被害に合う直前であることが多いそうです。そんなお年寄りに「詐欺にあっていませんか?」と聞くのは逆効果で、「還付金ですか?」とお声がけするのも大事とのことでした。幸い、今回はそのような方にはお会いしませんでした。
 

 

清瀬駅周辺の無人ATM警戒活動を担当した、サイタマQBM254局(荒幡山岳会会長)と サイタマUJ120局(JQ1ZDK)

 

 

秋津駅周辺の無人ATM警戒活動を担当した、さいたまUR2局(JI1XHA)

 

 

新秋津駅周辺の無人ATM警戒活動を担当した、かながわHT31局(JJ1XHQ)