2026年6月12日、日本アマチュア無線連盟(JARL)はついに創立100周年という偉大な節目を迎えます。
この記念すべき「100歳の誕生日」を祝して、2026年6月12日(金)12:00より「日本全国一斉オンエアーデー」が開催されます。全国のアマチュア無線家が今いる場所から一斉に電波を送り出し、日本中、そして世界中と繋がろうというイベントです。運用したすべての方には「電子記念運用証」も発行される予定です。
しかし、皆さんは100年前のJARL創立の日が、当時の国家に対する極めてラディカル(反逆的)な挑戦から始まったことをご存知でしょうか?
■「不法無線局」たちのレジスタンス 100年前の日本は、電波の送受信は国家の絶対的な独占下に置かれていました。私人が許可なく電波を発射することは明確な違法行為であり、無線に魅せられた若き技術者たちは、厳しい法規制の外部で「アンカバー(無許可・不法無線局)」として活動せざるを得ない「地下技術組織」だったそうです。
そして1926年(大正15年)6月12日の夜。東京・巣鴨の下宿部屋に集まった若者たちは、重大な決断を下します。彼らは処罰のリスクを覚悟の上で、自作の短波送信機を用い、世界の空に向けてJARL結成の宣言文を一斉送信(QST)したのです。
これは単なる若気の至りではなく、国際社会に自分たちの存在を認知させ、電波の自由を勝ち取ろうとする戦略的かつ決死の「レジスタンス行為」でした。この時の彼らの熱意と実力行使が最終的に政府を動かし、日本におけるアマチュア無線の合法化へと繋がっていったのです。
■これからの100年、無線はどう生きるのか? 100年前の先人たちが命がけで切り拓いてくれた「自由な電波の空」。 しかし、インターネットやスマートフォンがインフラとして完全に定着した現代、そしてこれからの未来において、無線というホビーはどのように生き残っていくべきなのでしょうか?
最新の通信技術を追求する道、災害時の非常通信としての役割、あるいは純粋な人と人とのコミュニケーションツールとしての価値……。その答えは一つではないはずです。
■電波に乗せて、未来を考えよう 2026年6月12日(金)の一斉オンエアデー。 ご自宅のシャックから、仕事の合間から、あるいは移動先から。ぜひあなたも自慢の電波を空に送り出してみてください。
100年前のあの日、未知の空へ向けて情熱の電波を放った先輩たちのレジスタンス精神に思いを馳せながら。そして交信相手と「これからの100年、無線が生き続ける道」について語り合いながら、一緒に未来へ向けた電波を紡いでみませんか?
お空でお会いできるのを心から楽しみにしています!
