FT8TWアプリでWVU-604F5運用

 

7L4WVUさんの超小型トランシーバー WVU-604F5 を手にしてから、私の無線スタイルは「いかに軽量化するか」がテーマになりました。

FT8運用において、一番の重量物といえばPC。これをどうにかしたいと調べていたところ、たどり着いたのがAndroidアプリ 「FT8TW」 です。FT8CNから派生し、BV6LCさんが精力的に開発されているこのアプリ、想像以上に「使える」予感がしています。

今回は、2026年2月時点での使用感と設定のコツをまとめてみました。


1. どのバージョンを使うべき?(2026年2月現在)

現在、私のスマホには3つのバージョンが共存しています。リグや用途によって使い分けるのが今のところの正解のようです。

  • FT8TW 0.93d71(安定版)

    • Google Playから入手可能。私の環境では、WVU-604F5でVOX運用する際、このバージョンでないと正常に送信音が乗りませんでした。

  • FT8TW 25.1129(最新版)

    • こちらもGoogle Play版。UIなどがブラッシュアップされています。

  • FT8TW_UAT 26.0129(テスト版)

    • GitHubからAPKを直接落とすタイプ。IC-705と接続する際はこちらの最新版を愛用しています。


2. スムーズに運用するための設定ポイント

FT8TWアプリ設定画面 ICOM IC-705接続

 

設定画面はシンプルですが、いくつかコツがあります。

  • リグとの接続設定

    • WVU-604F5: リグ選択は「空白」、PTTは「VOX」。

    • IC-705: リグは「ICOM IC-705」、PTTは「CAT」。USB接続だけでなく、Wi-Fi経由のネットワーク接続も可能です(要パスワード設定)。

  • 時刻同期と位置情報

    • グリッドロケーターはGPSで自動取得。時刻同期もボタン一つですが、スマホ自体の時計を変えるのではなく、アプリ側で送受信のオフセットを調整してくれる賢い仕様です。

  • 「CQを追跡」はオフがおすすめ

    • オンにすると、自分がCQを出していても受信した他局のCQを勝手に呼びにいってしまうため、基本は「しない」で良さそうです。


3. 直感的なユーザーインターフェース

FT8TWアプリのスペクトル画面と交信ログ
  • スペクトル画面: ワイドグラフ上にデコードされたコールサインが重なって表示されるのが面白い!空き周波数のタップで送信周波数を変えられるのも、PC版と同じ感覚で扱えます。

  • CQの出し方: 「コール」画面右下の「CQ」を押し、右上のスピーカーマークをタップするだけ。止める時もスピーカーマークをワンタップと直感的です。

  • 相手局の呼び出し: 「デコード」画面で呼びたい局を左スワイプするか、メッセージを長押し。長押しメニューからはTx1のスキップなども選択可能です。

FT8TWアプリ画面FT8運用


4. 驚きのログ機能

FT8TWアプリの交信記録画面

 

「交信記録」画面が非常に優秀です。

  • ADIF形式の書き出しはもちろん、地図上へのプロットや、DXCCの統計表示までアプリ内で完結します。これには正直驚きました。


5. 現時点での注意点(備忘録)

開発途上のアプリということもあり、いくつかクセもあります。

  1. IC-705のネットワーク接続: 接続タイプを「子機」にするとデコードせず、「親機」にする必要がありました。

  2. VOX運用の相性: 最新版だとWVU-604F5で送信音が乗らない現象があり、前述の通り旧版を使っています。

  3. 送信タイミング: 局を指定して呼び出す際、送信開始まで一呼吸待たされることがあります。このあたりは今後のアップデートに期待です。

  4. ODD/EVENの視認性: 今どちらのタイミングで動いているかがパッと見で分かりにくいので、慣れが必要かもしれません。


まとめ:移動運用の新定番へ

あえて細かい問題点も挙げましたが、スマホ一つでここまで多機能なFT8環境が手に入るのは感動的です。FacebookのグループやGitHubでは日々改善が進んでおり、進化のスピードが凄まじいのも魅力の一つ。

何より、WVU-604F5とスマホだけという超コンパクトなセットは、公園や旅先での運用に最高です。皆さんも、この「お気軽FT8」の世界を覗いてみませんか?