お股せんべい!!!!!!! 武頼庵メイコだす。

 

  ヘアメイクさんが新型コロナに?????

 

まだ来ません。どこで道草喰っているんでしょうね、だす。

それはさておいて、元気に今回もスタートしましょ、だす。

 

 

 

今回はビリー・ジョエルの1971年発表の『COLD SPRING HARBOR』だす。

一般的に知られているのは1983年の再発盤の方ですね、だす。

 

オリジナル・アナログ盤。な、なんと、あのフィリップス・レーベルからのリリース。

 

 

ビリー・ファンの中にはこのデビュー・アルバムこそ、最高傑作という人もいる程だす。

 

1973年のCBSコロンビア・レーベルからの『PIANO MAN』を、

デビュー・アルバムだと思っている人も多いはずで、

巷では‶幻の..."と言われていたくらいですから、

1983年に再発盤が出るまでは、知らなくても当然でした、だす。

1981年のライヴ盤『SONGS IN THE ATTIC』に2曲収録されているので、

その存在に気づいたファンもいたものの、

すでに廃盤となっていたので、‶幻の..."と言われるのです、だす。

 

       

『PIANO MAN』                                 『SONGS IN THE ATTIC』

 

さらに、今だにそう呼ばれる最大の理由は、

再発盤は、なんとリミックスされていたからだす。

すでにわたしゃ、はオリジナル盤を中古で購入していたので(傷が多く、ノイジーでしたが)、

真っ新な再発盤に針を落とした時は、腰を抜かしてしまいました、だす(笑)。

なにせ、全てがビリーの弾き語りのように、

バックのバンド演奏やオーケストラが極力カットされているのですから、だす。

これは、はっきり言って別物だす。

特に2曲目の「You Can Make Me Free」は、

後半のバンド・ジャムがフェイド・アウトになってしまい、

曲の長さが半分になってしまっています、だす。

これには強い怒りを覚えるだす。

バンド演奏がとっても楽しい「You Look So Good To Me」は、

浮いたオルガンだけが陽気な不自然なポップスになってます、だす。

そりゃそうだ、バンドがカットされちゃっているんだから、不自然なのは、だす。

さらに「Tomorrow Is Today」ではゴージャスなオーケストラが省かれているので、、

オリジナル盤を知っているものなら完璧にシラケます、だす。

逆にピアノ・インストの「Nocturne」にはオリジナル盤にはないアウトロが付いていて、

これにも違和感を感じずにはいられません、だす。

 

  1983年リミックス盤

ジャケットのトリミングと写真を粗めに加工しています。

 

 

これをビリーが指示したとは到底思えないのです、だす。

どう見てもCBS コロンビア・レーベルの策略のような気がするのだす。

何故なら、この再発盤リリースまでにかなりの時間が掛かってしまったのは、

このアルバムの権利を持っているファミリー・プロダクションとの交渉が、

もつれていたからだす。

 

  オリジナル・アナログ・レーベル。これはD.J. COPY。

ファミリー・プロダクションの狼親子マークが可愛い。

 

 

元々、契約中にも関わらず、プロモーション・ツアー中に、

バンドをほったらかしにして、トンズラしてしまい、

ロス・アンジェルスの山奥に雲隠れしてしまったビリーに問題があったのだす。

契約違反も甚だしい。

プロダクションもバック・バンドも困惑したに違いない、だす。

さらにはそれを無視して、CBSコロンビアと契約してしまうのだから、恐れ入る、だす。

ビリーが言うには、プロモーションというのは名ばかりで、かなりお粗末だったようだす。

それに嫌気がさしてしまったとの事ですが、

まぁ、自分にいいように言いますね、こういう場合、だす。

 

当時のビリー。アルバム・ジャケットのアウトテイクス?

 

 

ただ、ひとつ言えるのは、このプロモーション・ツアーで録音した、

ラジオ番組のライヴ音源の「Captain Jack」を、

CBSコロンビアのスタッフの重役が聴いた事で現在に繋がるという事だす。

ここは我慢のビリーであった、だす。

何故、リミックスしたかはよく分からないですが、

バック・ミュージシャンへのクレジットや金銭的なものもあったのだと思います、だす。

 

ちなみに、このライヴ音源は色々なブートレグで出ていますが、

『PIANO MAN』のレガシー・エディション盤に完全収録されています、だす。

1971年のフィラデルフィア、シグマ・スタジオでの録音だす。

これ以降、フィラデルフィアでの「Captain Jack」の人気は凄く、

どのツアーでも必ず演奏されるスペシャル・ナンバーなのだす。

日本での「The Stranger」と同じです、だす。

 

 

オリジナル盤とリミックス盤のどちらがいいかは、それぞれによって違うはずだす。

わたしゃ、は最初にオリジナルを聴いてしまって、愛聴していただけに、

今だにリミックス盤は物足りないですが、

こちらを最初に聴いたなら、ピアノの詩人のデビュー盤で納得するはずです、だす。

 

出来る事なら、オリジナル盤もキチンとリリースして欲しいですが、

また、著作権や金銭面でモメるんでしょうね、だす。

 

  『THE HARBOR SESSIONS』

オリジナル音源を収録したハーフ・オフィシャル盤。音はあまり良くないです。

 

  『She's Got Away』 (英7inch シングル)

 

  Promotion Press Sheet

 

 

名盤と迷盤とも呼べる2つのヴァージョンが存在する、

『COLD SPRING HARBOUR』は駄作のレッテルを張られる事はないですが、

こういった経緯で好みが分かれる不思議な作品なんですね、だす。

どちらにしろ、ビリーのデビュー盤で、

若かりし歌声と繊細な音楽が存在しているのは事実で、

これが実に美しいのである。

だからこそ、これを最高傑作という人の気持ちも非常によくわかるのだす。

 

 

 

まさに‵ピアノの詩人´という言葉がよく似合う名盤、だす。

 

 

     

再発紙ジャケットCD。これによりアナログ・オリジナル盤は1st Pressゴールド・ジャケと判明。

英米はモノクロ・ジャケで再発のため、日本だけの可能性もあり?

 

 

 

 

COLD SPRING HARBOR PARK

 

 

 

   

1991年に公園として制定されたようです。ビリーのおかげ?

 

  

 

‶Cold Spring Harbor"は実在します。ビリーの歌詞に出てくる地名や人名は殆どが実名です。

 

 

 

蛇足ですが、日本のアーティストでこんなジャケットCDを出してます。

裏ジャケットを使うのが如何にも確信犯?

 

              

『あなたのためのサウンドトラック/清塚信也』(左)と裏ジャケット(右)。似ている?

 

 

 

 

 

 

 

 

  では、ごきげん羊羹♡