ゴロゴロニャ~ンの武頼庵メイコだす。

お股せんべい!!!!!!!

 

愛器レッド・スペシャルが届きました、だす。

 

  ソフトサラダだす!

 

 

 

今回はゴーゴーズの1982年発表の『VACATION』だす。

 

元気に水上スキーをしていますが、実は合成写真。実に面白い...福山ガリレオ雅治。

 

 

言わずと知れた女の子5人組のロック・バンド‶GO-GO'S"。

デビュー・アルバム『BEAUTY AND THE BEAT』が自作自演の女性バンドとして、

No. 1を初めて記録するという偉業を成し遂げたのだす。

ザ・ナックから始まったロックン・ロール・ブームの波に乗りつつも、

50年代、60年代の古き音楽のリバイバル、ビート命な軽めなノリが、

煮詰まっていた音楽業界に渇を入れた一作と言える、だす。

 

曲良し、ノリ良し、ビート良し、懐かしさ良し、

それに可愛くて、楽しくて、気軽に聴ける、とくれば、皆、買っちゃうよね、だす。

これははっきり言って名盤です、だす。

 

    『BEAUTY AND THE BEAT』 1st Press

 

    『BEAUTY AND THE BEAT』 2nd Press

*1st Pressと2nd Pressでジャケットの色味加工が違っている。

  ちなみに日本盤は2nd Pressが採用された。

 

   

リリース時の彼女達。 垢抜けないイモ姉ちゃん達が音楽業界に新鮮な風をもたらした。

 

 

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いでの、

満を持してのこの『VACATION』のリリースだったのだが、色々な葛藤があったようだす。

まずは、売れた事による大きな環境の変化に戸惑っていたのは間違いないし、

何より同じプロデューサーとの制作はかなりしんどかったようで、

メンバーは3枚目の『TALK SHOW 』リリース後のインタヴューで、

かなり愚痴っていただす。

例にもれず、プレッシャーも相当のものだったのではないか、と思われます、だす。

 

  『TALK SHOW』

 

 

まずは、ツアーしながらの録音を余儀なくされ、時間を充分に取れなかった為、

半分以上がすでにライヴ演奏されていた昔の曲であった事、

プロデューサーありきの、メンバーが作りたかった、

本格的ロック・アルバムにならなかった事、

プロデューサー意向で2枚目のドジョウ的な、可愛らしい、女の子的な、

ポップでカラフルな音になってしまった事に不満を漏らしていただす。

 

結局、『BEAUTY AND THE BEAT』を越える、

もしくは、それ同様の成功を収める事が出来なかった為、

このアルバムは駄作とされてしまっています、だす。

タイトル曲「Vacation」の中ヒット(日本では大ヒット)があったにもかかわらず、だす。

 

半分以上が知っている曲となれば、新鮮味は薄いです、だす。

時代遅れというのは酷かもしれないけれど、そんな受け入れ方をされたのだと、思うのだす。

でも、時が過ぎれば、いい曲がこのアルバムにもたくさんあります、だす。

聴かないのは損だと言えるでしょう、だす。

 

   

50年代な衣装が可愛い、ツアーに明け暮れていた、ぽっちゃりべリンダ。

 

   

PVではこんな茶番もさせられていました(泣)。

 

 

個人的には、聴き易いこのポップ・アルバムこそ、彼女達の神髄、真骨頂だと思うのだす。

ロックっぽい音なら、スージー・クアトロやランナウェイズ、

パティ・スミス、ブロンディの方が演奏力も含めて数段上ですし、

彼女達のアイドル的なノリが全米を制覇したのは誰の目にも明らかだったからだす。

誰にでも出来る、普通の女の子にも出来る、と思わせた事が、

その後の女の子バンドの道標になったのは確実だす。

 

                 

男漁りな、いや、男勝りなスージー。             ランナウェイズ、ジョーン・ジェット居たんです。

 

                

NYパンクの女王、パンティ(失礼!)、パティ。   ズボラではない、ブロンディ、デボラ。

 

 

おかげでロック的に作った力作 『TALK SHOW』は、

さらに振るわず、バンド内に諍いをもたらし、解散に至ってしまうのだす。

わたしゃ、このアルバムの重さに違和感を感じていたのだす。

真面目な、つまらなさがあるのだす。

曲も演奏も悪くないですが、これまでの彼女達ではないだす。

やっぱり、楽しくなきゃ、可愛くなきゃ、ゴーゴーズじゃないだす。

 

  『TALK SHOW』 分割ジャケットは解散の暗示?

 

 

『VACATION』発表前に日本に来た彼女達 (現役時代では唯一の来日公演)。

あたしゃ、観に行っただす。

もちろん、リリース前の新曲を幾つかを披露してくれたし、

とにかく、可愛く、楽しく、

みんなハッピーみたいな空気で会場を満させてくれるロック・バンドを、

あたしゃ、知らない、だす。

演奏力なんてありゃしない、でも要所、要所、確実にキメて来るところは、

さすが全米No. 1だな、と思っただす。

下手なリにまとまった演奏とビートは軽やかで心地良かっただす。

 

わたしゃ、が観た最終日はブートレグで聴く事が出来ます、だす。

日本語学校に通った経験のあるサイド・ギターのジェーンの、

中々、上手な日本語がたくさん聞けます、だす。

 

  

べリンダのブルマ姿が話題に。      禁煙の表示が...!!

 

  会場は男の子が8割強だった♡

 

 

さて、その『VACATION』だす。

前述のとおり、半分以上が昔の曲だが、曲自体は悪くない、だす。

寧ろ、攻撃的な曲が多い気がするし、

より50年代、60年代のロックン・ロールを感じさせてくれるだす。

新曲群には、サックスを入れたり、

べリンダによるキーボードの弾き語りが胸キュンなバラードがあったり、

バラエティな内容で、最後まで飽きさせないのは立派だす。

所々に音の厚みを出す為に、

シンセサイザーやキーボード群の影武者な使い方も秀逸で、

如何にも80年代な音になっているのも興味深いだす。

 

この頃の『VACATION』 TOURでは、

べリンダはショート・カットにしたり、セットにキーボードがあったり、

若干の変更はあるものの、来日公演とそれほど大きな変化はなかっただす。

べリンダが長い髪をショートにしたぐらいでしょうか、だす。

ただ、新曲群もアルバム以上に、楽しく、可愛く、響いてくるのであった、だす。

秘蔵のライヴ音源や映像を見聴きすれば、

思わず笑顔になってしまうだす。

 

『VACATION TOUR 』のポスター。これはドイツんだ?ドイツのだ(笑)。

 

シンプルなステージ。飾らないのが最大の武器。

 

 

解散後は、ヴォーカルのべリンダと、

人気のあったサイド・ギターのジェーンはソロに、

ヒット曲を書いていたリード・ギターのシャーロットは、

べリンダのバック・アップをしながら、自身のバンド活動をしているだす。

ベースのキャシーとドラムのジーナもバンド活動をするも、

大きなヒット曲を生むことはなかっただす。

 

ソロ活動としては、やはりべリンダが一番売れただす。

外部の作曲家を起用して、ゴーゴーズ以上のヒット曲を飛ばすことになりますが、

美人だけど歌はちょっと下手なポップ歌手という印象が強いです、だす。

でも、べリンダが他のポップ歌手と違うのは、

芯にロック魂、ロックなノリがあるからだす。

ゴーゴーズの一人としてデビューした、バンド上がりであるのが、

特別な存在にさせているのだと思うのだす。

そして、世界もそうした歌が好きなのです、待ち望んでいたのです、だす。

 

美しく変身したべリンダ。イモ姉ちゃんは何処(いずこ)へ?

 

 

今では「Vacation」も「We Got TheBeat」も「Head Over Heels」も楽しいポップスだす。

幾度となく、同窓会的なノリでフェアウェル・ツアーを敢行していますが、

それでいいのだす。

 

楽しさ、可愛さが彼女達の売りなのですから、だす。

 

 

 

このアルバム『VACATION』はタイトル通り、

そんな彼女達の良さがいっぱい詰まった、

お休みの日に肩の力を抜いて、ゆっくり聴きたい最高のアルバムなのだす。

 

 

皆、大人のレイディになりました。わたしゃ、に言われたくないか(笑)。

 

 

 

 

        

 

結構、難しいぞ、オイオイ、だす。

 

 

 

では、ごきげん羊羹♡