お股せんべい!!!!!!!

 

 

タリラリラ~ンのコニャニャチワンワンの武頼庵メイコ、

ロック・スケバンよろしく、だす。

まだ、ヘアメイクさんが来ないので、ミスフィッツ・スタイルでお届けいたします、だす(笑)。

 


 

今回はU2の1993年発表の『ZOOROPA』だす。

 

 

 

大規模なワールド・ツアーの合間に録音され、リリースに至ったのですが、

ライヴが話題になり過ぎて、完璧に無視された迷盤であるだす。

ファンの間でも賛否両論で、

一般的には、なかったことにされてしまっています、だす。

 

おっと、...だすは口癖なので、気にしないでくださいませ、だす。

 

空前絶後の『ZOO TV TOUR』は映像を観て頂くとわかりますが、

映像を多用した巨大なセットにおけるスタジアム公演が中心となっています、だす。

 

 

『ZOOTV / ZOOROPA TOUR』 中央に車が吊るされて、スポットライトとなっています。

 

 

アルバム『ACHTUNG BABY』での急激な電化U2となり、

いろんな意味でのラヴ・ソング中心となった作風とダンス・ミュージックへの傾倒、

これまでの政治色を払拭し、

エンターテイメント性を重視したステージになった変化が挙げられます、だす。

モノクロなイメージが大胆にカラフルになったサウンドには驚きを隠せませんでした、だす。

 

          

『THE JOSHUA TREE』 - モノクロ  →   『ACHTUNG BABY』 - カラー

 

アンコールでのボノの銀ピカの衣装はまさにその象徴、

ふざけた変な動きやベリー・ダンスの女性との共演、

映像でのルー・リードや、世界各地でのゲストとの共演や、

サブ・ステージにおけるアコースティック・セットでのセットリストの変更と、

サービス度も数段アップしているのだす。

 

 

  プレスリーなボノ。

 

エッジのギターもエフェクターを多用し、

バラエティーな音色で変化を付けているのが、これまた新味となっているだす。

シーケンサーというコンピュータにより、

アルバムのサウンドを再現する事が可能になっているのが興味深いだす。

 

そんなツアー中に新作を録音という、制作力、イマジネーションの高揚、

バンドのポテンシャル、結束力のアップから当然の結果と言えるのだと思うのですが、

ただ、完成した音は意外なもので全くU2っぽくない、

エッジのギターが殆ど全面に出てこない、キーボード中心のサウンドだったのだす。

何より曲が地味で派手さがなく、盛り上がりに欠けるのが、

このアルバムの印象を悪くしていますが、

聴きこめば、それなりに面白い音作りなのがわかるのだす。

というか、細部に凝った音作りに驚嘆します、だす。

プロデューサー&エンジニアのFLOODの影響、

ブライアン・イーノ的なアンビエントな音響処理が実は素敵な音になっているのです、だす。

 

冒頭のピアノに絡みついてくるサウンド・エフェクトからゾクゾクさせてくれる「Zooropa」、

ラヴリーなメロディで可愛らしい「Babyface」、

エッジの冴えないラップが素敵な「Numb」、ロキシー・ミュージックな「Lemon」、

実は2ヴァージョンあって、

ヴィム・ヴェンダースの映画『FARAWAY, SO CLOSE !』のサウンドトラックに収録された、

電化ヴァージョンのほうが、このアルバムにはマッチしていたと思える「Stay」と、

特にアナログでいうところのA面が、いい感じな出来だす。

B面にあたる後半も悪くはないのだがですが、地味な印象が強い、だす。

その分、音響的には、かなり面白い効果を聴かせてくれます、だす。

ラストの「The Wanderer」では大御所のジョニー・キャッシュをヴォーカルを起用して、

主役の座を明け渡している潔さも、太っ腹なところも、面白いところだす。

 

      ZOOROPA PRESS

ふざけたレモン隊。地球規模でバカなことを真面目にやってます(笑)。

 

 

このアルバムの発表後は『ZOOROPA TOUR』とツアー名を変えつつ、

ボノはマクフェストなる赤い角と金ピカの衣装、

白塗りの顔といった面白悪魔キャラを演じ、さらなる迷走をするのだす。

最終公演は日本で、東京ドームでした、だす。わたしゃ、も行きました、2DAYS だす。

「約束の地」で内野フェンスに沿って(ステージは外野側に設置)、

グランドを駆け抜けたボノが印象に残っています、だす。

 

  ボノ → マクフィスト。アンコールで変貌する!

 

 

こんなバカさ加減は次作『POP』と、

ボノの筋肉シャツと超巨大な一面スクリーンが話題となった、

『POPMART TOUR』に引き継がれますが、

ここではシングル「Discotheque」がド派手な印象もあって、

どちらかというと、駄作なアルバムの印象を良く魅せるように盛り上げたのだす。

ただ、アルバムの後半へ行くほど、政治色が強く説教臭くなり、

全体のバランスと統一感が危うくなっています、だす。

そして、この後、おバカ路線は終焉し、
今では初期の政治色強いバンドを再び全面に出して活動しているのが惜しいだす。

まぁ、ステージは今だに大袈裟なものを使っているようですが...だす。

 

 『POP』 4分割は終焉危機?

 

      巨大レモンも話題に。

ツアー終了後、中央アーチはマクドナルドが買い取ったとのこと。

 

     『POPMART TOUR』

筋肉バカとテロリスト。POP をはき違えている2人組。

 

   

ポロシャツ野郎とカウボーイ、アメリカ気取りですが地味にまとめています(笑)。

 

   

アンコールでレモンに乗って派手にやって来ます。バカもここまでやれば立派です(笑)。

 

 

だからこそ、この『ZOOROPA』は、

芸術性とエンターテイメント性がベスト・バランスだったのが愛おしいのだす。

人気がない盤だと侮るなかれ、

これこそU2版ディズニーランド、テーマパーク、エンターテイメントの到達地なのだす。

 

 

 

 

彼らの終わりなき旅は今も続いていますが、

ポップで楽しいサウンドが終わってしまったのはとても残念な事だす。

 

ついこの間まで『THE JOSHUA TREE』30周年記念ツアーやっていましたが、

年を取りましたね。いいオッサン感、出ています(笑)。

 

 

今までは、あのおバカは何だったんだろうと思うほど、蜃気楼化しています、だす。

だからこそ、わたしゃ、あのU2が好きなんだす。

CDやDVDは素敵です、だす。

たまに掛けると、現れる、あの頃の蜃気楼に笑っちゃいます、だす。

 

 

  では、ごきげん羊羹♡