お義兄さんからの電話で 義母が入院し 昏睡状態だと知りました。



旦那さんは 病院には行かない!
と言いました。


私は旦那さんを説得し 色々話し合って 家族4人で病院へ行く事にしました。


親子絶縁と言う 最悪な大喧嘩をし 私も旦那さんも そして子供たちも 悪夢を見てるかの様な怖い思いをし 傷付き しばらくインターフォンが鳴ると怖く 仕事以外 外に出ることさえできませんでした。


だけど、月日が流れ Kちゃんが、こっそり義母に会いに行く様に…

だから、旦那さんも、血の繋がった親子。
いつかは 何かのきっかけで 話しするくらいにはなるんじゃないかな?って思ってました。


親子なんだから 本気で嫌いになんかなるわけないと思ってました。


親子なんだから 親が危篤と聞いたら 動揺して病院に駆けつけると思ってました。


だけど 旦那さんは 
「行かない!!行きたくない!!顔も見たくない!!」

そう言い切りました。


しょせんは他人の私が言うならともかく 血の繋がった親なのに…


旦那さんの真意はわかりませんでした。


本当は悲しいはずなのに
旦那さんが意地張ってるのか?
プライドが邪魔してるのか?


だけど命は一度っきり…
時は戻らない
そんな一刻を争う時に 意地張ってるとか、プライドが邪魔してるとか言ってる場合じゃない…

旦那さんの義母への気持ちは本気?


私は 複雑でした。


私は、義両親と関わるのは もう一生嫌でした。
縁を切ってもらえ とても喜んでました。


だけど、私
旦那さんが 本気で 親子の縁を切ること 望んではなかった…?
分からない、分からないけど…

こんな風にさせたのは
私のせいだ……。


義母が 
「こんな風になったのは お前のせいだ!お前さえ嫁に来なければこんな事になってなかったんだ!!」
と、言った事を思い出しました。
私が旦那さんと出会わなければ 旦那さんはこんな風に 親のこと嫌いになったりしてなかったのかもしれない…。


ここに来て こんな風に思わせる義母…
本当に、最後の最後まで…
よほど私の事が気に入らなかったんだね…
義母、あなたは凄いよ…(笑)








お義兄さんからの電話があった翌日


機嫌の悪い旦那さんと子供達と私で病院に行きました。


病院の玄関でお義兄さんが待っててくれました。


お義兄さんと会うのも 4年ぶりでした。


私は とても気まづかったけど、お義兄さんは
「よく来てくれたね!ありがとう!」
と、何も変わらなく接してくれました。


病室に案内されて行くと


変わり果てた義母がベットで寝てました。


その横に お義姉さんが座って泣いてました。


私は思わずお義姉に
「ご無沙汰してすみません。」
と、深々と頭を下げました。

お義姉さん
「今はそんな事どうでもいいの!それより 旦那くん Kちゃん Tくん!母さんに声かけてあげて!!」


旦那さん
「俺はいいよ!」


Kちゃん
「おばあちゃん!Kだよ!!分かる?」
Tくん
「おばあちゃん!!」


すると、義母は苦しそうで 精一杯の力で
うんうんと、頷いてました。


「お義母さん、Minです!!」


義母は 私にも うん、と頷いてくれてました。


お義姉さん
「母さん 旦那くんも来てくれてるよ!」


お義母さんは、うんうん!と頷き、そのまま眠りに入ってしまいました。


これが、旦那さんにとって 義母との最後でした。


Kちゃんは、義母が亡くなる前日まで 仕事の帰りに病院に寄り 口腔ケアや、顔を拭いたりと、義母との時間を過ごしてました。


そして

2017  9月 義母 永眠



義母は、最後まで ずるい…
旦那さんへの言葉も残さず…
言いたい放題言って…
勝手に、亡くなりました…

親の子供への愛って無償の愛じゃないの?

私は、旦那さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


そして、義父は 悲しいかな 義母がなくなったことさえ分からずにいました…。