2022 中京大会用ボディ製作 | くり隊長戦記 2nd

くり隊長戦記 2nd

Low-Quality & Low-Performance
Z-cafe@MFR-works

会場でたくさんの人達から塗装関係の記事を参考にさせてもらってますって声をかけて頂きました。

アクセス解析するとカップ前には必ず昔の塗装記事が上位に居たりするのはそういう事かと。

僕みたいなインチキペインターの記事を参考にするぐらいなら、YouTubeとかで勉強した方がいいですよーって言っときましたが、

その中の一人から現在進行中のネタがあるならまた記事にしてほしいとお願いされましたので、とりあえず完成してるボディからネタにしようと思います。

皆さん口々に言ってたのは麺ちゃんのマッキングネコちゃん12cがやっぱり大人気でしたね。

 

今回のネタはカップで使った「ルノー メガーヌRS」

同時進行で進めたのは12cとR8とマッツンですが、マッツンのみまだ未完成なので完成したらまたネタにしますね。

その他はいつもと全く同じなので省略します。書庫からボディ塗装に行って過去記事を漁って下さいませ。

 

10月末に突貫作業確定でスタートしたわけですが、足付けはいつも通りアフロがやっといてくれました。

そしたらHIRO先生に無理言って送ってもらったエアロを貼ってフィッティングを確認しながらデザインナイフで整形。

 

 

他のボディ達と一緒にサフを吹いて下地を作ります。

使ったのはいつも通りクレオスのプライマーサフ。

フィニシャーズのマルチプライマーだとグレーではなくクリアなので単純に一色減らせるのがボディの軽さに直結するんだけど、どうしても耐衝撃で考えるとクレオスの方が上なんですよね。

何度もテストしましたが、フィニッシャーズのマルチプライマーはしっかり足付けしようが、ウレタンコートしようが、接触時に大きい面積で塗装が剥がれます。

あくまで個人的な見解ですが、飾って楽しむならむしろこっちだと思います。ミニッツの様にコース上で戦うプラボディならガッチリ食いつくクレオスのプライマーサフに軍配が上がりますね。

レジン製のウイングとかなら全く問題ないと思うので、ウイングだけ塗るならむしろマルチプライマーでOKです。

 

キレイに作ってもすぐに塗面が割れて剥がれちゃうって質問が多かったですね。塗装面が剥がれるのと割れるのはまた別の問題なのでまたサンプルっぽく逝ったボディが出来たらそのうちネタにします。

 

 

そしたら隠ぺい力の強いホワイトでグレーの透け感が無くなるまで塗装して、その後にマスキング開始。

 

 

デザインはいつもの僕仕様というかカフェ仕様。

何も難しくないし別段手の込んだデザインではありません。

がんばってマスキングして手の込んだデザインを起こしても、ワンパンで割れちゃったりすると切なすぎるので、単純なデザインを如何にそれっぽく見えるかをテーマにしてます(笑)

 

なんちゃらイエローからオレンジのグラデーションで吹いたら、乾燥後に軽くパールのトパーズゴールドを吹いてラグ感を出します。

 

 

ドライブースに入れて約30分。7割がた乾いたらマスキングを剥がします。完全に乾いた後だと稀に剥がす際にマステが塗膜を連れてっちゃって激萎えるので、僕は7割程度乾いた状態で剥がすようにしてます。

 

 

そしたらまたフロントのグリル周りやリヤ周りをマスキングして黒を吹きます。僕はラッカー系で吹いちゃいますが、マスキング等の細かい作業が苦手な人はエナメルでもOKです。

エナメルを筆やハンドピースで吹いて後からお漏らしを拭きあげて仕上げても、ラッカーやウレタンでクリアーを吹く際にしっかり砂吹きしてやれば溶け出すことはありません。そのかわり何度も砂吹きして表面をコートしてやる必要がありますけどね。

 

 

とりあえず大きいお漏らしも無く黒が入りました。

ラッカーは漏れた時点で再起不能なのが痛いですが、しっかりマスキングする癖がつくので僕はなるべくエナメルは使わない様にしています。

 

 

そしたら次は水転写のデカールを貼っていきます。

マークセッターやマークソフターを使ってボディのラインや凸凹部分に対応しつつ、ウレタンコート後のぷくぷく妊娠やシルバリング対策でしっかりエア抜きしながら貼っていきます。

 

 

いつも通りの僕仕様で貼り終えたら、ドライブースでしっかり乾燥させて、デカールをおさえる為にガイヤのクリアで砂吹きしてやります。

 

 

砂吹きして表面がザラついたらさらにその上からクリアーをしっかり拭いて、乾燥後にデカールの段差消しの研ぎ出しをします。

 

この工程は人それぞれですが、僕は過去にいきなりウレタンを吹いてデカールが縮み倒して大失敗してからというもの、先にラッカーでうるさい位に砂吹きしてデカールを保護し、デカールの段差消しを行ってからウレタンコートするようにしてます。

 

ウレタンで砂吹きってのがトラウマになっててどうにも怖いんですよね。デカールの定着が悪いとマジで悲惨な事になりますよ(笑)

2000番ぐらいの耐水ペーパーで水研ぎしながら段差を消していきます。

 

 

あまりガッツリ研ぐとデカールまで到達してガリっとやっちゃいますので、デカール付近は砂吹き後のクリアーを多めに吹いておくのが吉です。

保険をかける意味のクリアでデカールをおさえをせずに、いきなりウレタンで巻いちゃうなら完全硬化後に研いでやればいいと思います。

 

一度中性洗剤でしっかり洗ってドライブースで寝てもらい、乾燥したら今度は研ぎ出し作業で出たクリアーの塗料カスがモールドやエアロの隙間に詰まっているので、それを柔らかい歯ブラシや爪楊枝を使って除去し、再度洗浄。その後はやっとウレタンコートです。

 

使うのは一番手に入れやすくて扱いやすいフィニッシャーズのGP-1。

 

 

主剤、シンナー、硬化剤の量をしっかり計って撹拌し、高圧でイッキに巻いて行きます。ここも低圧でじっくりって人と意見の分かれるところですが、要領さえ得れば高圧でも問題ないですね。

 

要はミストが裏に回っちゃうとかが多くなるって話しだと思うんですが、数をこなすとそれも見越した塗装がレギュレターを調整しながらなんとなく出来るようになると思います。

ウレタンコートが完了した状態がこんな感じ。

 

 

テロンテロンのヌルテカ状態になりました。

 

 

ウレタンクリアーを使った後は念入りなハンドピースのメンテナンスが欠かせません。

アクリルラッカー系の塗料と同等の洗浄では間違いなく内部でニードルが固着して次に使う時大変な事になります。

めんどくさがらずに一度しっかり洗浄する事をお勧めします。

 

 

ドライブースで完全硬化したらコンパウンドがけ。タミヤなら粗目

→細目→仕上げ目な感じでしっかり塗装面をキレイにしてやり、

その後は事前に塗っておいたワイパーやエンブレム、マフラー等を接着してライトユニットとガラスを組んだら完成ですね。

 

リクエストがあったので一応記事にしましたが、

こんなもんホントYouTubeとかでプロのモデラーさんが塗ってる作業を見た方が絶対勉強になると思うよ。僕の塗り方が正解かどうかも分かんないしね(笑)

 

次回メガーヌ完成編でーす。