皆様こんにちは。

東京方面は降雪の予報が出ているようですね。
雪に慣れていないと転倒したりすることも多いでしょうから、お住まいの方々はどうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。



さて。

珍しく占いに関する記事です(笑)。


昨年から継続して、台湾から取り寄せて頂いた書籍を読んで勉強しているのですが、今読んでおります本に、「うん、確かに!」と心躍る記述が多数ございまして。

紫微斗数占術には、命宮と身宮というものがございます。
身宮についての詳細が記述されている書籍は日本には無いんじゃないかと思います。
さらっと書かれている程度です。

台湾の書籍、さすがです。
なるほど~、だらけです。


出生時刻により、身宮がどの個別宮に該当するか異なるのですが、共通しているのは身宮は後半生に影響を及ぼす、ということです。

後半生とは、35歳前後以降を指します。

身宮は、特定の個別宮すなわち、命宮(自身・総合運)、夫妻宮(配偶者運)、財帛宮(金運)、官禄宮(仕事運)、遷移宮(外交運)、福徳宮(精神・価値観)のいずれかと必ず一致します。

そして、命宮の状態と身宮の状態の差が大きい人ほど、その人生が35歳前後を境に、よりドラマチックな展開になると言えます。


命宮が強、身宮が弱の場合
 → 若いうちに伸びしろが用意されているので35歳までの積み重ねが重要で、それ以降は向かい風を感じながらも謙虚に生きることが大切。(竜頭蛇尾に嘆くことの無いよう)

命宮が弱、身宮が強の場合
 → 若いうちは苦労が多く伸び悩むが、35歳から発展のチャンスが来る。(大器晩成)

命宮=身宮ではないが、双方の宮の力量に大差はない場合
 → 個性や思考は変化してゆくが前半生と後半生を比較しても激しい浮沈の差が生じることはない、

命宮が身宮を兼ねる場合
 → 誠実な人が多く、生涯通じて本人の個性変化は少なく自分のルールで生きていく、

というベースがあります。


これら大まかな4パターンの中で、最も幸運に見えるのは二つ目の『命宮弱・身宮強』ですが、決して楽ではありません。
このパターンを持っている人は、前半生に大変苦しい時期を過ごすことになります。

そこで腐ってしまえば、後半生の飛躍をみすみす逃すことになります。
苦しい前半生をどうにか耐えて乗り切った人が、やっとの思いで辿り着く後半生の発展期だということを無視してはいけないと思います。


『命宮強・身宮弱』の方は、後半生に入ると色んなことが上手くいかないと感じられるようになりますから、若い時に順調だった人ほど「こんなはずじゃない・良かった時が忘れられない」と嘆くことの無いよう、気を引き締めて生きてゆく必要があります。


良いことも悪いことも必ず終わるときがくる。
それを忘れないようにしたいものです。




また、どの個別宮が身宮に該当するか、且つ、そこに坐する星の種類と状態如何により、その人の考え方やこだわりも様々です。

例えば夫妻宮が身宮に該当する人の場合は、家庭や結婚生活、配偶者に対しての想い入れが強くなります。
家庭が上手くいっているか、パートナーから愛されているか(自分が愛しているではなくあくまでも愛を受けたいという想い入れ)、などがその人にとっての最重要事項になります。

星が良い状態ならば善き伴侶と善き関係を持つことになりますし、星の状態が悪ければ恋愛や婚姻において一筋縄ではいかず、困難や挫折を味わうことになります。

そういう方は夫婦や家庭に対して想い入れが強い分、当人様は大変辛い思いを抱えて生きることになられます。


けれども、身宮の状態が悪くても『六夾身吉』という特定の吉星に助けられる場合もあります。
その反対に、身宮の状態が良くても『三夾身凶』という特定の凶星により難がある場合もあるのですが…。



35歳前後からの後半生が、それまでの前半生と最も大きく変化するのは、身宮が遷移宮(外交運)の人です。

遷移宮が身宮になる人は、5時台、6時台、17時台、18時台生まれの人です。
(生誕地域により実際の出生時刻と標準時との時差が生じますので、時差を差引して上記の時間帯になる人です)

これらの人は、人生において大きな運命変化が起こります。
そしてその変化は、命宮・身宮のバランス(強弱・星)により様々ですが、全く縁の無かった土地(地域)との関わりが生じ、そこで多様な人縁が生まれ、ゆっくりした生活とは無縁の多忙を極める人生になってゆく、ということは共通しています。

その現象が当人にとって大きな喜びとなるか、はたまた試練となるかは、先述の命宮・身宮のバランス次第だという事になります。





紫微斗数占術は、人生の課題を教えてくれる占術でもあり、同時に、人生においての『何故?』を解くためのヒントが隠されているツールでもあります。

勉強しているわたくしとしましては、興味が尽きず深く納得することばかりです。


平坦ではない人生にこそ、そこに用意された経験からしか得られない学びや感動があります。



涙を流しながらでも腐らず、歯を食いしばって乗り越えた人に、ご褒美のような後半生が待っていることも少なからずあります。


順風満帆で前半生を送れた人には、周囲の方々にご奉仕と恩返しの後半生が用意されているかもしれません。
恩返しの機会が与えられるというのは、それはそれで有難いことなんです。
悲観せず粛々と受け止められることをお勧めします。



良きことが無い人生など一つもありません。
苦しみが無い人生も一つとしてありません。

命盤がそれを教えてくれます。




皆様の身宮はどうなっているでしょうか。
ひょっとしたら、人生の大変化が身宮に隠されているかもしれませんよ。