皆様こんにちは。

お天気がぐずついているこちら大阪。
一雨ごとに寒くなるというこの季節、一日の寒暖差が大きくなってきました。


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今日は一冊の本をご紹介いたします。

『続・自閉症の僕が跳びはねる理由』という本です。

続・自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない高校生がたどる心の軌跡/エスコアール出版部
¥1,728
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重度の自閉症である東田直樹さんが高校生の時にご本人が書かれた本です。

少し前にテレビでこの方の特集を放送しているのをたまたま見て、心打たれ、是非読みたいと思っていた本です。

自閉症の子供さんをお持ちの方だけでなく、全ての方々に読んで頂きたい一冊です。

一つの質問に対して東田さんが説明する、という質疑応答形式です。

例えば、
「口から出る言葉に意味はありますか?」に対し、

言葉というのは、何かしら意味を持っていると普通の人は考えます。けれども、僕の話す言葉には、人に伝えるためだけではない言葉もあります。(以下略)

・・・という風に。

こんなにしっかりした文章と表現力を用いて、重度の自閉症の方が、その考えや行動や心を伝えることが出来る、ということにまず驚きました。
知らなさ過ぎたと自分で思います。


この著書の中に、
「どのようなことで感動しますか?」という質問に対し、

 (前略)僕は、自然でも人が造ったものでも、そのすばらしさに圧倒されるのです。その場にいてもたってもいられないくらい感激します。
 今年もたくさんの桜が咲きました。僕は公園に行っても、満開に咲く桜を視界のはしっこに少し入れるだけです。そうしなければ、あまりの美しさに僕の気持ちはくずれてしまうからです。
 変わらない幸福というものがあるとしたら、繰り返される命の輝きではないかと僕は思っています。



・・・と仰っています。



この文章に限らず、奇をてらうこともなく、純粋にまっすぐに自閉症である自分がどう感じているのかを伝えている文章です。


東田さんの本は複数の言語に翻訳され、様々な国で読まれています。
東田さんの本を読んだ、多くの自閉症児の親御さんが「初めて我が子を理解することができました」と仰っていました。

そうした親御さんたちだけでなく、その他の人たちにとっても驚くこと、感動すること、教わること、納得することばかりだとおもいます。

また、強い問題提起をされているような気持ちにもなります。



テレビを見てすぐに読みたいと思ったら在庫切れだったのですが、増刷、再発行され、昨日買えました。



一人でも多くの方に読んで頂きたい一冊です。

続・自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない高校生がたどる心の軌跡/エスコアール出版部
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