「はじめての課長の教科書」「あらたしい戦略の教科書」の流れを組んでいる(と思われる)本です。
各書評ブログで大絶賛なのがよくわかる内容でした。

大きく3つの章立てで構成されている
第1章 ロジカルシンキング
第2章 ラテラルシンキング
第3章 インテグレーティブシンキング

ここ最近ロジカルシンキングは、それほど目新しいスキルではなくなったような感じがします
必須のスキルに変わったってことなのでしょう。

酒井さんは、ロジカルシンキングを構成する要素、という視点を書かれています。

「事実」「理由」「提案(結論)」以外の要素は、相手の理解を妨げるノイズでしかない
その3つの要素をロジカルにさせるために、以下の3つの方法を載せています
 ・ABCEDF
 ・CREC法
 ・クリティカルシンキング
自分なりのロジックを立てて、提案や文書を作成しますが、自分の文書に批判的(クリティカル)にみる事も必要ですね。
いわゆる独りよがりのロジック防止ロジック?ですかね

ラテラルシンキング

ロジカルシンキングがどちらかというと垂直型(ロジックツリーなど)であるのに対し、ラテラルシンキングは横の広がりのイメージです。
「硬直になりがちなアイデアを横展開する」、ってイメージを持ちました(3Dで考えるといいかも)

ロジックだけだと結局まじめなアイデアしか生まれないので、いわゆる遊びの部分も取り入れようという考え方にな るのかな?
常識から考えると、電話とインターネットなんて考えつきません。
が、電話とインターネットを組み合わせると、利便性が高まるんじゃないか?って事で、スマートフォンが始まったのではないでしょうか?
 これはラテラル。
 何かと何かを組み合わせると新しい何かが生まれる。

強制的なアイデア出しの方法として、SCAMPERや635法(ブレインラインティング)を紹介
ちょっと気になったののがマンダラート
iPhone アプリでもあったようなので早速ダウンロード 
階層を降りていく中で、いろんなアイデアが出てきますね。今年は取り入れてみます。(i-mandalArtで検索)

個人的には、ロジカル必須、ラテラルも必須にこの先はなっていくのかなと感じました。
(ロジカルは右向け右みたいな、最終的なアウトプットは同じになりますしね)

最後がインテグレーティブシンキング
(ちょっと抽象的な部分があって現在自分の中で消化中です...)

・矛盾や対立から新しい何かを生み出す思考法 
・一方をすんなり受け入れたりせずに、アイデアが持つポイントを同時に受けいれて、優れたアイデアに。
うーん、組み合わせってことですかね。
往々にしてアイデアや方向性は対立しますが、落としどころをみつける(妥協点をさがす)のではなく、MIXするってことでしょうか。
でも、これって意外と難しいですよね。自分のアイデアには自信を持っているはずなんで。
でも、ホストを立てて、ブレインストーミングの雰囲気ですると意外とできるかな。
ちょっとこの章は勉強しなければ。。。(ひょっとして解釈が違うような気が・・・)


そういえば、久しぶりの投稿でした。
今年は更新スピードをあげなければ。。。

今年もよろしくお願いします。

これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~/酒井 穣

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ドラッカーってすごいのか?

今年は「もしドラ」の影響からか、ドラッカーの本が多いですね。
この本はドラッカーが言った言葉を意訳して紹介されていますので、格段に読みやすくなっています。

6つの章に分けています。
第1章 ドラッカー思考
第2章 マーケティング
第3章 戦略
第4章 目標管理
第5章 組織マネジメント
第6章 イノベーション

個人的にドラッカーは「経営」について述べているのが多いと思っていたんですが、そんな事はなかったというのがこの本の発見。
「経営をする為の必要な方法論」を書かれています。

・変化は常に現場から起きる。現場に出てよく観て、よく聴いて、感じる事
 → 今の仕事に照らし合わせると・・・確かにそうですね。
・戦略とは捨てる勇気(選択と集中)
 → 逆説的に、ってことでしょうか。いろいろと方法は考えれば考えるほど、する事が多くなって結果的に何もできなくなってしまう、っていうことでしょうね。まさに今がそれ(>_<)
・今日のように多様化した組織社会では全てが平均的というより、何か一つでも飛び抜けた強みを持つ事が重要
 → 会社での自分の立ち位置の確立かぁ。可もなく不可もなくだと厳しいね。
・プラス思考から生まれるのはチャンス。マイナス思考からはリスクマネジメント
 → もちろん、どちらがいいという優劣の問題ではないですね。
・マネジメントは実践である。計画だけで終われば「良いアイデアであった」で終わってしまう。
 → 確かに。仕事に置き換えると痛感します。計画を次々と立てても実現性に乏しくなってしまうな。
・目標がやる気を引き起こす
 → あらら、こちらも仕事でいわれ続けてることだ… 確かにゴールを決めないと走り出せないな。

・成果をあげる能力は習得できる。
・やるべき事を習慣的にやればよい。
・オーケストラの指揮者兼作曲家である
 → マネジメントの本質ですね。 権限委譲を完全にはき違えてました。
 権限委譲とは「自分の権限を部下に委譲するもの」ではなく、「部下が本来決定すべき事を部下に決定させること」。~部下にまかせる仕事を上司がやってしまうと、自分では仕事を抱えすぎ本来の仕事ができない。
 私の一番の問題点です。。。
権限は「人」につかず「仕事」につくものだと考えを改める事にします。

結論。
ドラッカーはすごいんですね。
読みやすいので入門編ってことになると思いますが、ここからどんどん深堀りして読むのもありですね。
取っ付きにくイメージでしたが、少しだけドラッカーに触れた気がします。

20代から身につけたい ドラッカーの思考法/藤屋 伸二

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何ヶ月ぶりかの更新。。。
本は読んでるんですけど、なかなか更新が…


高田社長のインタビューをまとめた本で、いわゆる高田社長語録ですね。
衝動買いをした事はないのですが、テレビショッピングを見ていて買いたくなる事も一度や二度じゃありません。

マーケティング関係の本を何冊か読んでいて、「高田社長は。マーケティングだよな」と思ってた頃に、日経ビジネスオンラインで掲載されていたページを見つけました。
(実は、コールセンターで働いているので、そこからエッセンスをいただいて研修をしたのはここだけの話。)

どうやらWEBの掲載や日経ビジネスに掲載していたインタビューをまとめた本のようです。
一冊にまとめると、高田社長の理念がわかるという本ですね。

マーケッターとして勉強していたのかなと思ったんですが、そんなページはなかったのが不思議。。。

現代のマーケティング理論は「最も効果的販促とは商品の機能よりも便益を語る事」。
 → そのまんま当てはまります。恐るべき高田社長

カメラを売るならカメラの機能ではなく、カメラを使った事を話す。
「このカメラでお孫さんの写真をとってあげてください。その写真をパソコンに取り込んで、このプリンターで印刷して遠くのおじいちゃん、おばあちゃんに送ってあげてください。元気なお孫さんの姿をみせてあげれますよ。今ならパソコン、デジカメ、プリンター、まとめて~」(この部分は本にはのってません。私の研修の一説です(笑)

WEBを拝見をした時は、上の部分ばかり目にいってたんですが、非常に前向きな方だと発見。

「こんなはずではなかった」は禁句
 反省会で「おかしいな」と首をかしげている時間ほど無駄な時間はありません。自分たちのやり方は実はベストでなかっただけ。
できない理由や売れない理由をいくら話しても、前には進めません。
 → 見習うべきですね。壁に掲げようかな。

失敗をいつまでも引きずってしまうのは、性格が原因でなく、仕事への取り組み方に、本気度が足りないからではないでしょうか
 → い、痛いです。もっと真剣にならねば。

ほんの少しでも「ま、いいか」という姿勢で仕事をするとまずよい結果はでない。
 → 上と同じですね。余力を残してはだめということですね。

無理だと思い込んで挑戦してみないなんて、人生もったいない
 → 座右の銘に必要かも。確かに始める前にできない理由を探してだめですね。そういえば、上司もそんな事をいってました。

「大切なのは、想いが伝わったかどうか。相手が話の内容を理解し感動したかどうかなのです。想いが伝われば、お客様は商品を買ってくださるし、社員も行動を起こしてくれるのです」

また一冊勉強になる本を読みました。


ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密/荻島央江

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ザ・リッツ・カールトン大阪営業統括支配人 京都全日空ホテル総支配人を歴任された方の著書です。

書店やWEBで名前を見かけていたので、気にはなっていたんですがなかなか機会がなく…

会社で持っている人を見かけたので、借りてます(もう既に1ヶ月だからそろそろ返さないと)

さて、この本ではキーワードがありました
気配りと心配り
・気配り→間違いや失敗ないように細かいところまで注意を行き届かせる事
     つまり最低限すべきこと
・心配り→相手の心情を十分に考慮したり、予測される事態に対して万全の対処をすること

リッツ・カールトンでは、心配りが基本だと林田さんは述べています。
そこが、リッツ・カールトンたる所以のようです。

リッツ・カールトンは他のホテルと比べて高いが、リピーターがいる。
それは価格以上の価値を提供しているからである。
→5万円のサービスは、価値として5万以下もしくは同等であれば、利用する側からすると高いと感じるが、価格以上の価値を提供してこそ、5万円という対価を満足します。
 確かに今は不況のせいか、「安い」事がよいとされる風潮ですね。ほんとは高いには高いなりの意味があるんですがね(仕事の愚痴ですが)

その為、リッツ・カールトンではNOといわない教育をしているのだとか。
その辺りは本書を読んでみてください

気配り・心配りの他にキーワードとして「クレド」というものがあります。
これはリッツ・カールトンとして働く為の信条・哲学を表したものです。(価値観の創造ですかね)
この「クレド」があるからこそ、リッツ・カールトンたる所以がありそうです。
いわゆる社是・経営理念とは違った趣があります

また、気になったフレーズとして以下をあげておきます

We are ladies and Gentlemen serving ladies and gentlemen
一流を知らなければ、一流の仕事はできない

まだまだ他にも心に響く言葉が載っていましたが、備忘録として…

やっと久々にブログを書きました(;^_^A


リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田 正光

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「もしドラ」を読んで気になっていたので、読んでみました。
…ちょっと難しいかな…orz
この本を抜粋して、ストーリーにしたのが「もしドラ」ですね
結構参考になる事ってかぶっているんだなと思いましたね。
そういう意味では、「もしドラ」から読んでよかったのかな?


読後の感想としては「マネジメント」の源流はこの本にあるようです。
いろんなビジネス書を読んでいますが、結構ここから抜粋されているので、やっぱり良書は時代を超えるんですね

経営層向きの内容が多いのかなと思いましたが、よく読んでみると今の立場でも実践できるような内容が満載でした。

マネージャーの定義
 ・組織の成果に責任を持つもの
 ・専門家にマネージャーが必要

マネージャーの仕事
 ・目標を設定する
 ・組織する
 ・動機付けとコミュニケーション
 ・評価測定
 ・人材開発

組織の目的
 ・凡人をして非凡な事を行わせる
 ・天才に頼る事はできない
  
意思決定
 ・意見の対立を促す
  不完全であったり、間違ったりしている意見によってだまされる事を防げる
  代案を手にできる
  自分や他人の想像力を引き出せる
以上抜粋です

なんだか読んでちょっと凹みました。
足りないだらけじゃん…orz
でも気づいたからには、明日の仕事から実践しなきゃ、です

最後に「真摯さ」が必要です。原文がありましたので、貼っておきます

"They may forgive a person for a great deal: incompetence, ignorance, insecurity, or bad manners. But they will not forgive a lack of integrity in that person.

物事に対して真面目で正直である事。
人に答えを求めるのではなく、正しい事を判断の軸とする。
難しいですね。でも確かに必要な事だと思います。



マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]/P・F. ドラッカー

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