はいききょー⑥の続き



「手術はあっという間に終わった」



それが最初の感想。



実際にはある程度長い時間手術していたのだが、



カップのような麻酔の道具を口に付けられた瞬間に、



テレビのコンセントを抜いたように一瞬で落ちてしまった。



アルコールに強い人は麻酔が効きづらいと聞いていたので、



おれ全然効かないんじゃね とか思っていたのに・・・



まったくもって不覚だった。




感覚としては、まばたきをして目を開いたら手術終わりーって感じ。








*今回は、このあとからずっと真面目な話なので、

 なんなら読み飛ばしちゃってください。




この手術後、目が覚めてから、生まれて初めて死にたいと思った。




目が覚めたのは激痛のため。




あたりは真っ暗で恐らく真夜中。




胸も腰も全身が痛かった。




さらに周りを見ると何やら体にいろんな管が刺さっている。




両腕には点滴、腰には麻酔の点滴、




胸には透明な筒が刺さっていて、ベットのしたのポンプがポンポンと


胸の空気を吸い出している。




体中痛いし、管が刺さっていて怖いし、何が何だか分からなくなってきて、




「今すぐ死んじゃいたい」って生まれて初めて思った。






それまでは、「死にたい」なんていう奴がいると、




こいつはあほかと思っていた。




何の気はなしに「そんなこというなよー」とか言っていた。




最悪の励ましだな。






あまりにも痛かったのでナースコールして、




看護婦さんに腰からの麻酔の量を調整してもらった。




その後も、まだ痛かったので、寝ることができず、



明け方まで、ずっと起きていた。




ああ。おれも死にたいって思うんだー。




相手の悩み、苦しみに同じように寄り添うことができないのであれば、




軽々しく言葉なんかかけてはいけないんだと思う。




ただだまって、ずっと一緒にいてあげればいいんだと思う。




そいつの話を一生懸命聞いてあげればいいんだと思う。






そんなようなことを考えながら何時間もずっと起きていた。







今回は真面目な話をしちゃったけど、


次回は笑えるよ!!


はいききょー⑧へ続く