ユキが降った


もう三月だというのに  ユキが降った


誰からもしかめっ面で舌打ちされるのに


なぜユキは降ったのだろう


季節の終わりの


白くて綺麗なユキは


サムイ、サムイという声に押されて


春の日差しに溶けた


可哀想に  可哀想に


梅のつぼみが  そう泣いた