産後、
はじめての抱っこ
はじめての授乳
はじめてのオムツ替え

そう、オムツ替えもした。
「女の子はうんちの後、
優しく綺麗に拭いてあげてね。」
と教えてくれた看護師さん。

そうなんです。
きなこの病気の存在に
みんな初めは気付かなかったんです。

3日目の朝、看護師さんから
「昨日の夜中、オムツを
替えるときに気付いたんだけど、
赤ちゃん、お尻の穴がないみたいで…」
と言われて、意味は分かったんだけど
現実味がなくて一瞬固まってしまった。

すぐになぜか冷静になって
「そうなんですね、
一緒に確認してもらえますか?」
と答えて、看護師さんとふたりで確認したら
確かにきなこにお尻の穴はなくて
排便は膣のあたりからしていた。

その日の午前中きなこは救急車で
総合病院に転院することになって、
両親に連絡して付き添ってもらった。

救急車が来るまでの間、
おっぱいを飲ませるとご機嫌だったきなこは、離れるときに、産まれてから1番の
大きな泣き声をあげた。

わたし自身が術後で
ついて行くことは出来ないと言われたけど、
きなこが救急車に運ばれていくとき、
「私、もう本当に体調は大丈夫なので
付き添わせてください。」
と何度も言ってしまった…

少し取り乱したわたしの手を握って
一緒に部屋に戻ってくれた看護師さんから
「ちゃんとうんちが出ていたから、
誰も気付けていなかったの。
気付くのが遅くて本当に申し訳ない。
ごめんなさい。」
と謝られたけど、
もしもこのまま退院していたら、
家でも私は気付かず、病気に気付くのは
ずーっと先になっていたかもしれないから。
「今、気付いてもらえてよかったです」
心からそう言っていたけど、
きなこの泣き声を思い出すと
わたしも気持ちが辛くなって
泣いてしまいました。

「珍しくない病気なのよ」
そして、看護師さんから
きなこの病気の名前を教えてもらいました。