昨年菊池寛賞受賞した近藤誠先生の「医者に殺されない47の心得」を読みました。すぐに読破できる程の興味深い内容でした。



近藤先生は乳房温存療法を日本に広めたパイオニアで、癌治療における先駆的な意見を一般の人にも分かりやすく説明されています。



私はこれまで少々のことでは病院に行くことはなく服薬も殆どしませんでした。これまで生きてきた私の経験上「忘れた頃に治っている」のが殆どだったからです。



今は乳癌再発の予防として女性ホルモンを止めるホルモン療法をしてますが現在服薬しているのはタモキシフェンのみ。ホルモン療法開始直後はあらゆるアレルギー反応が出ましたが体が慣れると気にならなく過ごせるようになりました。



体に反比例的な作用の治療ですが本体が元気だから薬の副作用が主作用にならずにいれたのかもしれません。



これまで薬に頼らずにきたことも良かったのかなと近藤先生の本を読んで自信がつきました。昔から私の家には常備薬といえる物が殆どありません(笑)



右膝の円盤状半月板断裂もその一つで、歩行困難な強烈な激痛に見まわれましたがピークを越えたら徐々に痛みも緩和し今では普通に生活できるようになりました。



父は8年前に食道癌で亡くなりましたが癌が発見された時点で末期でした。外科医の第一選択肢は手術でしたが私は先生に手術の有無での余命の違いを聞きました。



驚くことに手術してもしなくても余命に大差はないものでした。食道癌の手術は大手術でこれをしたが為に体力消耗で余命を縮めてしまう感が素人の私にも分かり先生にはNOとお断りをしました。



そのお陰で亡くなる直前まで食事も普通にでき元気に暮らすことができたと思っています。ただ一つ後悔することがあるならそれは「抗癌剤」を選択したことです。



この本には薬物や過度の検診が身体へのダメージとなり発癌性を生み出す危険性や、また「薬剤」や「検査」の開発で生活をされてる方々もいるのだということも書かれています。



近藤先生の言われる47の心得の中には免疫力、食事療法、手術、投薬、検査、大病院、高濃度ビタミンC点滴は効果無しもしくは有害、巷で人気のコラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミンの非有効性‥今私達が聞きたいことが正に書かれています。



主観は様々でしょうが何故この本がベストセラー、受賞の対象になったのか読めば一目瞭然です。お勧の一冊です。