標準ズームレンズの話をしているので、ついでにNikonで一番明るい標準ズームレンズの話をしましょう。
AF Zoom Nikkor 35-70mm F2.8です。
このレンズは、セット販売になっていて、Nikon F4とスピードライトのSB-24との組合せで販売されていました。
レンズ自体は状態が良く、価格もお買い得感のある価格でしたが、付随していたF4はプレビュー鳴きが酷く、使用できる状態ではありませんでした。
Ai-sの時代には、f=3.5がもっとも明るかったのですが、その後AFの時代になってさらに明るいレンズが登場しました。
シャッター速度の高速化に合わせるかのように登場したレンズでしたが、価格が高くまだ若かった小生にとっては手が出せる代物ではありませんでした。
次は実際に写真を撮影してみたので掲載します。
絞り開放で撮影した一枚です。 このレンズの特徴であるマクロ撮影域を使用しての撮影です。
周辺光量の低下も目立たなくなっていますね。 初期の43-86mmと比べると格段の進歩がわかります。
単焦点レンズ並みの明るさと描写力を兼ね備えた一本と言えるレンズです。
このレンズ以降のレンズは高価で、明るく、描写性も向上した物が多く出回るようになりました。
現在の安価なズームレンズも、設計自体は高価なレンズと同等の設計手法が用いられているので、描写面では安心ですが、材料に不安があります。
中古市場で出回っている物の中にも、肝心なピントリングのヒビ割れなどが生じている物があり、メーカーに問い合わせするとアウトとの返事が返ってくる物もあります。
中古で、レンズを探す場合は注意が必要なAFレンズが多いので、疑問点は店員やメーカーに問い合わせをしてみましょう。
AFレンズも登場から早30年近くが経過して、レンズのシリアルナンバー集に掲載されていない物もあります。
この35-70も掲載漏れの内の一種でした。