On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.

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好きなこと、やってみたこと、日々のことなど。
ただ、シンプルに自分を見つめ直す。
毒にも薬にもならないはなし。

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気付けば一部公演中止を挟んで大千秋楽が終わってしまいました。退団者の方々がきちんと迎えるべき形でその日を迎えられて良かったです。

それはそれ、これはこれとしてきちんと書きたいことは書いておきたいと思います。

東京でいろいろ変わったこともあるかもしれないなと思いつつ、宝塚で2回目を観た時の感想。

続いてショー。

やっぱり映像の演出が気になって仕方ないです。壮大なカラオケボックスみたい……。背景に映像を流すなんて小細工なくてもみんなきちんと輝けると思いますよ?? プロジェクターがリースで元を取らなきゃいけないんだろうか……って考えてしまうのでちょっと夢が覚めそうになっちゃいました……。(時々制作側の人間)

とはいえ、基本的には適材適所で「宝塚観た!」「レビューを観た!」って楽しくなる素敵な作品でした。

ただ……楽しく見終わりかけている直前でビクッと身体が萎縮するくらいの爆弾拍手。噂は本当でした。そして……やっぱりいただけないなぁって思いました。

良いか悪いかと聞かれたら良かったと思っていたのですが、具体的にどこが良かったかと言われると明確には思い出せません。だから、あからさまにそういうことをされてしまうと観ながら「これが弱いな」って思ったところが記憶の中でよみがえって「そんなに良かった?!」って思ってしまいまして……あれがなければ良いか悪いかというと「良い」だったはずの印象が「悪くなかった」とややマイナス寄りの気持ちになったような気もして実にもったいないと思います。ご本人の努力を却って台無しにしているのでは??

あの拍手、退団者の千秋楽、記憶に残る名演技をした端役(例えるなら客演してきた阿部サダヲ氏クラス)に対してなら納得できます。やっぱりさ……ちゃうねん……。


ということで、お芝居の感動もショーの記憶も嵐のような拍手に掻き消されたと言っても過言ではありません。いろいろ返して欲しい……。

及第点以下の舞台を見せられるより、客席のお喋りより、後ろの人に座席を蹴られるより、私は不快でした。東京はきっとそうじゃなかったに違いない、うん。(配信も仕事で見られなかったのです、ごめんなさい。)


個別の感想を敢えて書くとすると、あすかちゃんが実に元気いっぱいに歌っていて好感が持てました。上手いか下手かは別として腹の底から声を出そうという気概は好きです。与えられたものに対して自信なさげに振舞う方が全てに対して礼を失していると師も言ってました。まとめようとしなくて良いと思います。いろいろ言う人もいるかもしれませんが気にせず砕ける直前までぶつかって欲しいと思います。今がきっとその時です。

ひとこちゃんは実に楽しそうに踊るのですね。踊るのがとても気持ち良さそうに見えます。きっと、いろいろ背負うものもあるだろうから楽しいだけではないだろうと勿論思いますが、それを全く感じさせない彼女のダンスは見ていて心が晴れやかになりました。あと、れいちゃんとカウントの取り方が似てますね。そして、筋肉の質がめちゃくちゃいい……。(これは前から思っています)

マイティは良くも悪くもれいちゃんとはカウントの取り方が違うタイプ。リズムを刻むダンスを踊る方。

それも個性だから無理に2人に合わせる必要はないと思う反面、前回見た時には「ちょっとちぐはぐしてる気がする……」という印象を受けました。Cool Beast!!の時みたいにギラギラと競い合うダンスならこれでも気にはなりませんでした。「個性がぶつかり合う」……??いや、この場面は曲調とお衣装の雰囲気からしても「ぶつかり合って」はいけないのでは??もっと個性を調和させてほしい……とモヤモヤしていた1回目の観劇時に比べると、今回はそこがかなり緩和されていたので見ていて心地良かったです。(最後で全て台無しになった。)マイティの(見せたい)男役像ってなんなんだろう……というのがここ数年ずっと消えない私の疑問です。そこが見えたらもっと強くなりそうだし、爆竹拍手も納得出来たのではないかと思っています。「For the people」の頃のゴールデンレトリバーみたいなマイティはすごく好きだったなぁ。

れいちゃんは無意識なのか計算なのかわからないほどに「柚香光」という個性が輝いて、これが華というものか……と思い知らされますね。新しい相手役を得てダンスがさらに伸びやかになったように感じました。

まどかちゃん、めちゃくちゃ仕事しますね。宝塚のスター制度を維持するならショーの上演は不可欠だというのが私の持論です。その時にセンターの娘役が自ら場面を引っ張ることができるか否かはかなり重要だとも思っています。そして、そういう娘役さんにはできるならトップコンビだけじゃなくて、いろんな番手の人と組んで場面を作って欲しいとも思います。だって、トップ娘役は(本来)その時点で「組の最高峰」たる娘役。その人と組むことは後に続く男役の為にもなると思うのですし、そうあっていただきたいとも思います。もちろん逆も然り。トップスターと若手の娘役さんの場面も観てみたい、娘役と男役が挑発しあうような場面も観てみたい……。楽しみですね、花組。というわけで、のんびりゆっくりキリッと花組はこれからも応援し続けます。

デュエットダンスのアシメなスカートは多分何回観ても好きになれないです。まどかちゃん、スカート捌き綺麗だからスタンダードなお衣装の方が良さが際立つと思いますよ……。


観てから随分経っているのに、いろいろ覚えていましたね。