2007年8月30日(木)、学童保育の教室で転んだ際、りんりんは左肘と頭を強打してしまいました。
そして、その日から、左手がグーパーできないと言いだしました。
肘を打ったせいだろうと様子をみていましたが、よくなる気配がありません。
9月3日(月)、近所の整形外科を夜に受診しました。
レントゲンで骨に異常がないことは確認できました。でも左手が動きにくい原因は特定できません。
もうしばらく様子をみることになりました。
9月12日(水)、あまりに治らないので、別の整形外科を夜に受診しました。
こちらの医師は指1本1本の動きを丁寧にみてくれて、肘を打ったせいではない、肘よりも上のどこかの部位で神経が損傷していると診断し、首のレントゲンを撮りました。しかし、首に異常はありませんでした。
精査が必要とのことで、近くの総合病院の整形外科を受診することを勧められ、紹介状を書いてくれました。
9月13日(木)、朝から訪れた総合病院の整形外科は多くの患者さんで混み合っていました。昼近くになってやっと順番が来て診てもらったところ、転んだだけでは考えにくいけれど鎖骨の辺りにある神経叢が損傷したのかもしれない、もう1週間様子をみましょうと言われ帰りかけましたが、歩き方を見た看護師さんの助言で再診、すぐに脳外科へ回されました。私は指摘されるまで足は全く気にしていませんでした。
脳外科では、左足の返しが弱いことから、すぐにCTを撮り、さらにMRIを撮りました。
9月14日(金)、MRI検査結果を聞きに行きました。お母さん一人で来てくださいと言われていたので、一生左手は治りませんなんて宣告されたらどうしようと、ドキドキしながら病院へ行きました。
昨日のドクターはこの日外来担当ではなかったため、救急患者用の処置室の奥の方へ案内され、さらにカーテンを閉められ、まるでドラマの世界のようです。
そして、予想をはるかに上回る衝撃的な宣告がありました。
「娘さんは脳腫瘍です。転んで麻痺がでたのではなく、麻痺がでたから転んだのでしょう。脳幹部のため手術はできません。治療は放射線療法になりますが、当施設にはその設備がありません。通院が主体になりますので通いやすいところを紹介します。」
そして、私の治りますよね?の問いに「命を落とすこともあります。」としか答えてくれませんでした。
9月15日(土)、紹介された大学病院を受診しました。
小児脳腫瘍を専門にするドクターは、持参したMRIの画像を見ただけで、余命1年前後どんなに長くても2年はもたないと言われました。
入院して治療を始めることになりました。