反抗期、中二病、サブカル女子、メンヘラ、遊びを覚えた女子大生。
一つひとつ、丁寧に通ってきた。

 

 

今年で28歳になる。夏が本格化する前に転職を決意し、退職した。次の仕事はまだ決まっていない。
今度こそ自分自身の幸せを軸に、じっくり身の振り方を考えるんだ。

 

まずは、いつしか失ってしまった正常な判断力と、スムーズに切り替わる自律神経を取り戻す。
今日は早朝からヨガをし、ウォーキングし、産直で買った新鮮なトマトをかじり、アニメ番組「ちいかわ」に心癒されて……

 

 

10代後半にドキドキしながら読んでいたマンガ「凪のお暇」が完結したというニュースを見て、無料期間に一気読みした。(ありがとうございます。)

「凪のお暇」は、職場をはじめとする人間関係に疲れ切った主人公がついに過呼吸で倒れてしまい、新しい場所で人生の”お暇”をはじめる物語。

 

読み返すまですっかり忘れていた。主人公の凪は、28歳だった。
凪……
わかるぜ……

 

 

 

先人たちの忠告にウンウンと頷いているにも関わらず、陥れるものには陥って行く。
熱いとわかっている石焼ビビンバのふちに触れずにいられない。

 

陥りながら、ヤケドしながら思う。
「今のこの気持ちを、絶対に忘れない」

はじめて自分にこう強く誓ったのは、多分中学2年生の時だ。

 

学級崩壊する教室と、ことなかれ主義の担任教師。

私は、いつも"余計な仕事を増やすな"と言う表情を浮かべている彼に対して、強く怒っていた。


この人は自分が中学生だった時の1日の長さや、成長期に崩れまくるホルモンバランスが生み出す苦しみなんか、すっからかんに忘れ去って、無かったことにしてしまったんだと思った。

私は違う。私は絶対に忘れない。

 

いつか自分が大人になった時に役に立つと思ったんだ。
辛い呪いをかけてしまったと思う。

そもそも、誰かと似た経験をしたとしても自分と他人は全く違う人なので、感じ方が違う。
血が繋がった実の親子だとしても。

 

 

でもまあ、きっと完全に無駄ではない…よね?

 

いつかだれかの背中を押すときに、”妙な説得力”があるようになればいいんだけど。
どうかなぁ。