僕は今、訪問介護という仕事に就いている。今の仕事になるまでに自分なりに合っていると感じられる仕事を探してきた。保育士になりたかったけど当時の高校の担任から"50歳男性の保育士をお前は見たことがあるか?男で保育士は大変だぞ"と言われたことをきっかけに割とずっと持っていた仕事というジャンルの夢はあっけなく諦めた。学生時代、将来のことなんかさらさら想像がつかなくて志望校もやりたい仕事も全部夢の話のようで現実味がなく考える気にもなれなかった。落ちこぼれからひょんなことから学校生活が楽しくなり、吹奏楽部に入ってまた新しい音楽に触れ、馬鹿してるだけで良かったのも束の間、特進クラスと呼ばれるところに数字がちょっと得意ということから投げ込まれた僕は全くついていけず、みるみるうちに勉強する気が起きなくなった。そもそもそんなに意欲的でもなかったが。志望校もどんどん落とし最終的にずっと好きだったお菓子作りを仕事にしたいと思うようになり、その学年唯一就職したのが僕だった。一人で求人を漁り、面接を受け、色々あったがそう苦労なく就職先は見つかった。
入ってからが地獄だった。その話はまたいつかしたくなった時にすることにする。その後、自分に向いている仕事とは何なのかを色んな人から聞いたり自分で経験したりした。マッサージ師になろうとしたり、コンビニ、ラーメン屋でアルバイトをし、保育士も勧められたが資格云々のところでやはりまたも手が出せなかった。その時間をかける勇気も自分にはなかった。
フリーター生活の中見ていたある求人の一つに特別養護老人ホームの介護職が載ってあった。無資格無経験でも可。これだ、と思った。よくわからないけどやってみようと思った。その時の職場の人たちに、僕は介護をするんだー、と話していたのを覚えている。よくわからないまま。
面接は新卒の年で若かったこともあり意外と落ち知らずだった。その後上司となる方々からも良い印象で採用が決まった。
フリーター時代から我が強く違うと思うことはめちゃくちゃ顔に出ていたらしくよく怒られた。それ以外にも仕事は遅いわ手際は悪いわで優先順位から人との関わり方まで逐一教わった。今となっては本気で怒ってくれた上司や、注意を受け意味が分からんと思いながらも"はい"と言って後から納得する、みたいな経験は本当に大事だったと思う。そんなこんなで沢山の人生経験とともに介護も四年と一ヶ月仕事として働いてきた。
バンドの都合もあり退職し、グループホームへ介護の派遣で行ったりコールセンターに行ったりしたが精神的にきつい時と重なり手に付かなかった。
その後は大分に行くことになり面接を受けるがてんで駄目。条件があり過ぎてなかなかとってくれるところがなかった。そんな中救ってくれたのがリユース系の古着屋さんだった。続く