私の仕事は放射線技師。
仕事上、患者さんのレントゲンを撮影するために、金属、ボタン類のある服は脱いで
ある程度薄着になってもらわなければならない。
次々と撮影しているうちにふとあることに気づいた。
当たり前といえば当たり前だが、患者さんによって、こちらが、服の説明をしても
反応が違う。
撮影室内のカーテンをびっちり閉めて(まるで覗かないでよと言わんばかりに)、
用意してある検査着に黙々と自分のペースで着替える人、
その服は薄いし大丈夫ですよ、と言っても、言うことを聞かずにさらに薄着になろうとする人、
これでいいでしょうか?と丁寧に聞いてくる人。
様々だ。
その時。私は22年間もこの仕事をしながら、常に、
「別に覗くつもりなんかないよ、早くしてくれないかな」とか、
「こっちがせっかく親切にそのままでいいと言ってるのに、なんでもう一枚余計に
脱ぐかなー」とか
「なんて丁寧な人だろう、いい人だな」とか、
常に心で思いながら働いていたんだと気づいた。
そんな風にいちいち思う必要なんかなかったんだ。
ただ目の前の患者さんのお役にたてればそれでいいんだ。
そう考えたらすごく楽になった。