入口でセキュリティチェックを受け中に入ります。
サント・シャペルは「パレ・ド・ジュスティス」という裁判所の敷地内にあるのですが、入口がわからず、とりあえず人の流れについていきます。
外観は確認できるのですが入口が見当たりません。
とりあえず「パレ・ド・ジュスティス(Palais de Justice de Paris)」に入ってみます。
左がサント・シャペルです。
パレ・ド・ジュスティスは、パリ1区のシテ島にあり、島の約3分の1を占める建物になっています。かつて王会があった場所で、現在も破毀院(日本で言う最高裁判所)、パリ控訴院、パリ重罪院、パリ大審裁判所など、複数の主要な司法機関がこちらに集まっています。フランス革命期は、1793年から1795年にかけて革命裁判所がこちらに置かれました。恐怖政治時代にはここで多くの人が容赦なく裁かれ、断頭台に送られたそうです。
外観も重厚感がありますが、内部もかつて王宮だった名残があり、大理石造りで彫刻が点在し荘厳な雰囲気が漂っています。
パレ・ド・ジュスティスの内部からはサント・シャペルにつながる通路はなかったので、いったん外に出ます。
サント・シャペル外観
ようやく入口を発見し中に入ります。自分のように入口が分からず、うろうろしている方を何人か見かけました。
教会の入口でチケットを購入します。入場料は11.50ユーロ(約1380円)です。
サント・シャペル(Sainte Chapelle)はシテ島にある、「聖なる礼拝堂」という意味を持つ、ルイ9世の命令で1248年に建築されたゴシック様式の教会です。美しいステンドグラスで有名な教会ですが、貴重なキリストの聖遺物が過去に収蔵されていた歴史にも重要な教会です。
サント・シャペルの礼拝堂は、下層と上層に分かれており最初は下層礼拝堂を見学します。
上層礼拝堂は王や貴族など専用で、それ以外の人は下層礼拝堂で礼拝をしました。身分によって、地味な下層礼拝堂ときらびやかな上層礼拝堂に分かれていたそうです。
高さ7mほどのアーチ型の天井には星のような模様が描かれています。
奥には、サント・シャペル教会の建設を命じたルイ9世の像があります。内戦で乱れていたフランスをまとめ上げ、長期に平和を保ったため、聖王と呼ばれました。