城門から入ります。

ノイシュヴァンシュタイン城は、ワーグナーに心酔していたルートヴィヒ2世の中世趣味を具現化するために建設されたお城です。中世の城のような頑丈な石造りではなく鉄骨コンクリート製で、防衛はもちろん、居住するにも向いていない構造だと言われています。建築家や技術者ではなく、オペラの舞台装置や美術を手掛けていた画家にデザインを頼んだことからも、お城としての機能性よりも、見た目をとことん追求したことが分かります。

ルートヴィヒ2世自身がこの「夢の城」に滞在したのは僅か172日間でした。自分の趣味のために湯水の如くお金を使い続けた結果、国の財政は悪化していきました。事態を重く見た家臣たちは、ルートヴィヒ2世を偽の精神鑑定にかけて精神病と認定し、統治不能として廃位させたと伝えられています。廃位させられた翌日、ルートヴィヒ2世は謎の死を遂げました。彼の死とともにノイシュヴァンシュタイン城の建設は中止され、未完成の状態で現在に至ります。

城内からみた城門

城内への入場には制限があり、5分刻みで30名ほどのグループごとで入場時間が決められています。モニターで自分の番を確認し、自分のチケットに印刷されたツアーナンバーが表示されたら自動改札機を通ります。

見学はガイドツアーでオーディオガイドを聞きながら回ります。見学できるのは4階と5階のみ。というのも、他の階は未完成のままだからです。 4階ではワーグナーの世界を再現した「控えの間」や城内で最も豪華と言われる「王座の間」、「人工の鍾乳洞」などが見学できます。

内部の撮影は一切禁止なのですが、歌人の間へ向かう通路の窓から外の風景を撮るのは許可されています。

4階のバルコニーからは、アルプ湖やホーエンシュヴァンガウの村が見えます。

ホーエンシュヴァンガウ城

アルプ湖

ノイシュヴァンシュタイン城のビュースポットになっている「マリエン橋」。

バルコニーから景色を眺めた後は、お土産ショップを通り外へ出ます。

出口

城内を見学した後は、「マリエン橋」へ。

マリエン橋へ行く道中からはアルプ湖やホーエンシュヴァンガウの村が見えます。

ホーエンシュヴァンガウ城

マリエン橋が凍結で閉鎖されていたので、近くの崖の上の展望スポットへ。観光客が柵をくぐっていたので自分もついていきましたが、急な上、足元が滑って下に落ちそうになりヒヤヒヤもんです。

崖の上からの眺め

見たかった景色が見れて、感動です！リスクを冒した甲斐がありました。

崖の上から城を見た後は、また滑る崖を今度は恐る恐る降り、無事道路に到着した後は、バスへ向かいます。

ノイシュヴァンシュタイン城②