塀の中の自由:
TMが囚人と看守の人生を変える

ボブ・ロス TMblog 2010年5月21日

can-transcendental-meditation-fix-prisons.jpgこんな経験は、人生の中で滅多にないでしょう。20年前、カリフォルニアのサン・クエティン刑務所で初めてTMを教えたとき、鉄条網と頑丈な塀に囲まれた重警備の刑務所内で、私はある合意書にサインしました。もしも囚人に人質に取られても、刑務所の職員は解放のための交渉はしなくてもよいという合意書です。私は警戒心で緊張しました。そこは、サンフランシスコの北のマリン郡にある、カリフォルニアで最も重い犯罪者や常習犯のための施設です。

その時、私は囚人と看守にTMを教えるために招かれたのですが、彼らの実習の結果は驚くべきものでした。刑務所から釈放された3年後に、瞑想を行った囚人の累犯率は50%も減少したのです。この数字は犯罪者の矯正教育の分野では前代未聞で、社会復帰についての今までの考えを覆すほどでした。

刑務所職員の上部層の多くが、TMの実習を刑務所のシステムに取り入れてみたいと興味を示しました。しかし政治的な問題や予算の削減、一部の人のTMに対する不信感によって棚上げされてしまったのです。

Meditation-prison.jpg最近、オレゴン州の刑務所で囚人と職員がTMを学びましたが、そのオレゴン刑務所のビデオを見ていただければ、™テクニックがとても有効な手段であることがはっきりとわかるでしょう。刑務所生活の深刻なストレスは、薬物の濫用や暴力を引き起こします。超越瞑想は、囚人のストレスを減少させ、収容中に囚人が自分の時間を建設的に使えるように助けます。それによって、釈放後に再び犯罪を犯して、刑務所に戻ってくることがないようにします。

刑務所に™プログラムが必要であることは明白です。™を取り入れることで、刑務所の経費を大幅に削減することができます。また刑務所の多くの職員が囚人たちを助けたいと心から願っていることから、TMについての興味が高まってきています。そのことを知っていただくために、ぜひ少し時間をとって、TMを導入したオレゴン刑務所のビデオを見てください。いかにしてTMが囚人達の人生を変えるのかを理解していただけるでしょう。




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この研究は、カリフォルニア州矯正局から仮釈放を許された凶悪犯罪者のうち、刑務所内で超越瞑想法を学んだ259人の男性と、注意深く選ばれた対照群とを、仮釈放後の五年間にわたり毎年比較しました。超越瞑想を学んだ人は、新たに服役する数が少なく、望ましい仮釈放の結果を示したことがわかりました。
出典:Journal of Criminal justice 15 (1987): 211-230.
TMを導入した中央アメリカの刑務所での出来事

あるTMの教師が、中央アメリカの刑務所で瞑想を教えるプロジェクトに参加した。その刑務所は、スペイン征服時代に建てられた、かつての植民地総督の邸宅だった。建物は改造されているもののすでに廃墟に近く、中性の城砦さながら、分厚い石の壁が入れ子式に幾重にも並んでいた。

「そこの陰うつで重苦しい雰囲気は恐ろしいほどだった」と彼は回顧する。「三つめの壁を通り、四つめの壁を通り抜け、そして看守が最後の門を通してくれたとき、空を見上げると、屋根近くのかなり高いところに一つだけ、鉄格子のはまった小さな窓があった。そこから男の腕が突き出ていたんだ。男の手はひらいていて、腕は力の限り、空に向かって伸ばされていた。僕が中庭を横切っているあいだ中、腕は微動だにしなかった。そこがいかに恐ろしい場所であるかを、それはどんな言葉よりも雄弁に物語っていたよ」。

内部はまさに、身の毛もよだつようなありさまだった。各監房は広々とした巨大な部屋で、一部屋に百人ずつ収容されており、ロープでできたハンモックが何段にも吊されていた。瞑想の指導のために用意された狭苦しい部屋は、床板に大きな割れ目がいくつもできている。見下ろすと、階下の監房に受刑者たちのひしめいているのが見えた。

「ぼくたちはそこで大ぜいの囚人たちに教えたんだ。彼らは非常に熱心に瞑想を学ぼうとしていた。それに、呑みこみもよかった。自分たちの現在の状態と、ぼくたちの言う心の平安とが、あまりにも違いすぎるおかげでね。ぼくはすでに瞑想法を身につけた最初の30人を集合させ、誰かその体験を話してほしいと頼んだ。全体がざわついたけれど、誰も申し出る者はない。すると、ホアン・ゴンザレスが手を上げたんだ。みんなはてんでにけたたましく笑った。

実はホアン・ゴンザレスは刑務所の中でも一番身分が低くてね。彼は年老いた農夫で、知恵遅れだと思われていた。首をうなだれながら、足をひきずって歩き、めったに口をきかない。ぼくはゴンザレスに、『気にするな』と言った。『立ち上がって、瞑想でどんなことを感じるか、私に話してください』と呼びかけた。彼はゆっくりと起立し、自分の椅子によじのぼった。そして、両手を精いっぱい広げ、首を後ろへそらせ、こう叫んだんだ。『マス・アモール、セニュール、マス・アモール(たくさんの愛、もっとたくさんの愛)』ってね。ぼくはこのときの情景を決して忘れないだろう。
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「見捨てられた子どもたち」を救う

コロンビアには、通りで暮らす「見捨てられた子どもたち」がいます。そうした子どもたちは、誰からも愛されず望まれずに、様々な虐待に耐え、通りで死を迎えることさえあります。コロンビアのメデリンは、麻薬の密売買のために世界で最も暴力犯罪の多い都市の一つです。そんな街の通りで生き延びることは、非常に厳しいことです。6歳くらいの幼い子どもたちはシンナーを吸うことによって生きる苦しみから逃れようとしています。

そんな「見捨てられた子どもたち」を救うために、ガブリエル・メヒアというカトリックの神父がコロンビアで静かに活動しています。

Trailer.jpg1980年代半ばに、ガブリエル神父はメデリンで最初の孤児院を開きました。そこは、子どもたちに良い食事と安全に眠れる場所を提供する施設です。その数年後に彼は超越瞑想と出会い、この瞑想法が「見捨てられた子どもたち」の深刻なストレスを取り除く解決策になると理解しました。麻薬カルテルの勢力が衰えるにつれて、ガブリエル神父の孤児院の数は増えていきました。2010年現在、ガブリエル神父が監督する施設は48あり、コロンビア全土に広がっています。

メデリンの中で治安の悪い地域に孤児院があり、6歳くらいの子どもたちが救いを求めにやってきます。孤児院では、子どもたちはシャワーを浴び、良い食事をとることができますが、やって来るのも立ち去るのも子どもたちの自由です。留まることを強制はしません。ガブリエル神父が、そうした子どもたちと接するうちに学んだのは、通りの生活から抜け出したいという強い願望は、子どもたち自身の内側から湧き上がる必要があるということです。多くの子どもたちは、シンナーやガソリン中毒になっていて、そうした依存症から立ち直るプロセスはとても苦しく、長い時間がかかります。そのためのリハビリテーションの一環として、子どもたちは超越瞑想を習います。これは、ガブリエル神父や施設のメンバーからの心のこもった指導のもとに行われます。

時間をかけて、子どもたちの人生に驚くべき変化が起こっています。彼らはストリートの生活で耐えてきた苦しみから自由になり、ドラッグ中毒から立ち直り、教育を受け始めています。ガブリエル神父が作った施設は、「見捨てられた子どもたち」を救い、彼らの尊厳を回復し、明るい未来を与えています。

最近、こうしたガブリエル神父の活動を紹介するドキュメンタリービデオが作られました。その中でガブリエル神父は次のように語っています。

「子供達の心を癒すことができるのは、愛だけです。愛は全ての病気を治す特別な薬です。子供は自分が歓迎されていると感じるときに変わります。犯罪や虐待された状況の中で、攻撃的になっていた子供たちが、変わりるのです。子供たちが、毎日朝と夕方に、瞑想を実習しはじめるときに、それが起こります。子供が目を閉じて瞑想し始めるとき、彼らは自分自身を無限の可能性の領域へと開きます。子供達の目の前に世界が広がります。そのとき子供達は、自分自身の本質を発見します。それは愛です。私は超越瞑想を学んだ数千人の子供達を見てきましたが、どの子の場合も、その変化は素晴らしいものです。―ガブリエル神父」



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世界で最も暴力犯罪の多い都市の一つ、メデリン……。その街の通りで子供達が生き延びるのは、非常に過酷なことです。

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メデリンの中で治安の悪い地域に孤児院があり、6歳くらいの子どもたちが救いを求めにやってきます。

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子供達が孤児院にとどまることを望むときには、彼らは他の子供達や教師達と家族のように暮らすことのできる他の施設に移ります。