このシリーズもとうとう第四弾。
シリーズ化にしたつもりはないが、
折角というか、ここまで第三弾まで書いてきたので。
きちんとこのシリーズを終わらせておこうかな…と。
これが最終章(にしたいよね。。。笑)
最終章だけあって、この恋愛は過去を辿った中でも一番深い爪痕が残った出逢いだった気がする。
良くも悪くも。
人は過去の辛い体験ですら、時とともに美化できる力を持っていると思う。
美化というと美しい思い出のようだが、
フラットに…という意味でだ。
そう、人は意外に強い生き物だと。
さて、まずは・・・。
彼女との出逢いは、中途採用で入社してきた彼女が挨拶回りで僕らの部署にやって来た時だった。
「初めまして⚪︎⚪︎と申します。よろしくお願い致します」
きちんとした言葉で自己紹介をする彼女は、長身で細身、そしていわゆる「美人」という言葉がそのまま違和感なく当てはまる25歳。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
事務的に会話を交わした。
これは僕の感性なのか、例えばクラスで一番可愛いと言われるような、
いわゆるマドンナ的存在の子には学生の頃から無関心だった。
それは可愛いとか美しいと思わないという訳ではないし、生理的に嫌いなわけでもない。
彼女に至っても、
「可愛い子が入社した」
「綺麗な子だね」
という声はもちろんあがったが、僕にしてみればその声に同意する程度で、それ以上の興味は沸かなかった。
彼女の配属部署は「ブライダル課」。
その後、現場の僕らと頻繁に絡むようになるのである。
そうなれば、時間と共に彼女の人となりというものが自然と分かってくる。
会話の仕方、笑い方、仕事への姿勢、笑顔…。
イメージ的にはブライダルスタッフには華やかさがある。
それでも彼女に対する僕の立ち位置や接し方は何も変わらなかった。
プライベートへの興味が湧いてくる訳でもなく。
ただの仕事仲間。
それ以上でもそれ以下でもなく。
あの日を迎えるまでは。
それは、職場の先輩が結婚をすることになり、新婦へのサプライズでピアノを弾きたいと言い出したことから始まった。
当時、あの芸人さんが行ったコブクロの「永遠にともに」の弾き語り。
つまりそれをしたい、と。
ピアノをかじっている僕に教えてくれ、と。
おい、無謀な・・・笑
鍵盤に触れたこともない、どれが「ド」なのかも分からない彼に一ヶ月弱で弾き語りをさせる。
いま思い返せばよくやったと思う。
曲はnavy&ivoryの「指輪」
初日の練習が始まった。
仕事終了後、宴会場にグランドピアノを入れて。
サプライズの為、誰にも見つからないようにひっそりと。
すると何故か彼女もその場に来たのである。
先輩曰く、「下でたまたま会ったから連れてきた」
と。
そう、彼女もピアノを弾けたのである。
むしろ高いレベルで。
そう、人は意外に強い生き物だと。
さて、まずは・・・。
彼女との出逢いは、中途採用で入社してきた彼女が挨拶回りで僕らの部署にやって来た時だった。
「初めまして⚪︎⚪︎と申します。よろしくお願い致します」
きちんとした言葉で自己紹介をする彼女は、長身で細身、そしていわゆる「美人」という言葉がそのまま違和感なく当てはまる25歳。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
事務的に会話を交わした。
これは僕の感性なのか、例えばクラスで一番可愛いと言われるような、
いわゆるマドンナ的存在の子には学生の頃から無関心だった。
それは可愛いとか美しいと思わないという訳ではないし、生理的に嫌いなわけでもない。
これは感性の問題だが、100人が接して100人が可愛いと思う子が可愛いのは間違いない。
100%なのだから当然だ。
僕もその100人の1人としよう。
そこで僕はその状態を俯瞰してしまう。
僕ひとりくらい積極的にその子に興味を抱かなくても、他の99人が居るのなら、それは誰にとっても大した問題ないじゃないし、1対99で好きにやってくれればいいって思ってしまう。
他の99人と取り合いしようなどという気にはならないのである。
それよりもひとりでコッソリとその輪から抜け出して、まだ知られていない素敵な原石を先に発見する方が何倍も魅力的に感じる。
例えば全世界No1ヒット、興行収入No1的な映画は確かに面白いはずである。
しかし、同時期にその陰に隠れてひっそりと上映している面白い映画を見つけたいって感覚。
「ほら、実はいま、こんな面白い映画やってんだよ。知ってる?」
と。
No1はひとつだけだ。
マドンナも一人だけ。
しかしそれ以外は無限に広がる。
まぁ、あくまで例えだが。
もちろん、僕だってNo1ヒットの映画は観るので…笑
もちろん、僕だってNo1ヒットの映画は観るので…笑
分かりやすく、簡単にいうと、
多分、他人と同じなのが嫌いなのである。
彼女に至っても、
「可愛い子が入社した」
「綺麗な子だね」
という声はもちろんあがったが、僕にしてみればその声に同意する程度で、それ以上の興味は沸かなかった。
彼女の配属部署は「ブライダル課」。
その後、現場の僕らと頻繁に絡むようになるのである。
そうなれば、時間と共に彼女の人となりというものが自然と分かってくる。
会話の仕方、笑い方、仕事への姿勢、笑顔…。
イメージ的にはブライダルスタッフには華やかさがある。
それでも彼女に対する僕の立ち位置や接し方は何も変わらなかった。
それは僕に彼女がいた事が一番の理由でもあるが。
プライベートへの興味が湧いてくる訳でもなく。
ただの仕事仲間。
それ以上でもそれ以下でもなく。
あの日を迎えるまでは。
それは、職場の先輩が結婚をすることになり、新婦へのサプライズでピアノを弾きたいと言い出したことから始まった。
当時、あの芸人さんが行ったコブクロの「永遠にともに」の弾き語り。
つまりそれをしたい、と。
ピアノをかじっている僕に教えてくれ、と。
おい、無謀な・・・笑
鍵盤に触れたこともない、どれが「ド」なのかも分からない彼に一ヶ月弱で弾き語りをさせる。
いま思い返せばよくやったと思う。
曲はnavy&ivoryの「指輪」
初日の練習が始まった。
仕事終了後、宴会場にグランドピアノを入れて。
サプライズの為、誰にも見つからないようにひっそりと。
すると何故か彼女もその場に来たのである。
先輩曰く、「下でたまたま会ったから連れてきた」
と。
そう、彼女もピアノを弾けたのである。
むしろ高いレベルで。
ピアノに誘われて、僕と彼女の運命が転がりだした日だった。
とは言っても、彼女はたまたまその日に顔を見せただけで、僕もこの無謀な練習に引き込むつもりはなかった。
もちろんお願いした。
「あと、譜面をもっと分かりやすく手直しするんですよね?私も手伝います」
前日、譜面も全く読めない先輩の為、初心者向けの譜面をさらに簡単にして超超初心者向けの譜面を製作することになっていた。
それを手伝ってくれるという。
「今日早く終わるんで、練習時間までどこかで製作しようか」
そしてファミレスで譜面製作。
お互い連絡先を交換し、同じ目標に向かって思いを馳せるピアノ先生ふたり。
もうその時間は完全にプライベートである。
いつしか、練習が待ちどうしくもなっていた。
しかし彼女には彼氏がいる事も知っていたし、僕にも彼女がいた。
何よりも成功させるという見えないプレッシャーが大きく、
彼女がどうこうと考える暇もなかったが。
必死のスパルタ教育が続いた一ヶ月だった。
そして運命の披露宴当日・・・。
と、その前に。
あれは披露宴前日の最終練習日。
本人の頑張りもあって、それなりにコードバッキングによる弾き語りの形が出来上がった。
あとは当日を迎えるのみ。
「頑張りましょうね」
僕らは変な絆で繋がっていた。
当日の弾き語りが無事に終了するまでは変な緊張感から抜け出せなかったが、
それでも一ヶ月の練習が終わり安堵感もあった。
最終練習を終え解散後の事こと。
彼女から電話が入る。
「明日上手くいくと良いですね」
「そうだね、こっちが緊張するよね」
そんなやりとりを交わしていたと思う。
そんな中、彼女が発した言葉。
「今日、最後の練習が終わったんで、私たちがプライベートで会えるのも、きっと今日で最後なんですよね・・・。」
ある暑い8月の長い夜、ひとつ、未来への道筋が変わった瞬間だった。
お互いに同じ思いだったのかもしれない。
「明日成功したら打ち上げしようね。」
みんなで…とも、ふたりで…とも言わなかった。
「そうですね、お疲れ様会しましょう!」
彼女の積極性が勝った瞬間だった。
披露宴当日。
大きな肩の荷が下りた瞬間だった。
ピアノに導かれた僕らは、既に同じメロディーを奏で始めていた。
そして9月に入り、僕らは付き合いだした。
これが始まりである…。
彼女との付き合いは2年ばかり続いた。
結果的に彼女との恋愛も終わりを迎えるのだが、それまでの約2年間は個人的にも大きく成長できた2年間だった気がする。
様々な事があり過ぎた。
楽しい事はもちろんだが、辛い事も。
特に後者に関しては。
時に不条理な現実を突きつけられた。
それでも許し自分の気持ちを貫いた。
周りに優しすぎると非難されても。
望まれるように。
望むように。
一連の事柄を書くと小説が一冊出来そうなので割愛するが・・・笑
得たものは多かった。
過去の恋愛でどんなに強くなったと思っても、ひとりでは生きていけないと。
今は辛くても、いつか必ず晴れる日が訪れること。
そんな現在(いま)を迎える為の、
全米No1ヒットをアピールする映画の劇中音楽が、
実は小室さんだったと知ってしまった訳である…笑
とは言っても、彼女はたまたまその日に顔を見せただけで、僕もこの無謀な練習に引き込むつもりはなかった。
その日は、先輩のピアノレベルを知るのと、これからの練習スケジュールを考えて解散。
翌日の仕事終わり、深夜に集まり先輩と僕は本格的に練習することになった。
その練習当日の昼過ぎ、彼女から内線が入った。
「今晩も練習しますよね?私も行っていいですか?」
僕としては心強い先生である。
一人よりは二人で。
である。
翌日の仕事終わり、深夜に集まり先輩と僕は本格的に練習することになった。
その練習当日の昼過ぎ、彼女から内線が入った。
「今晩も練習しますよね?私も行っていいですか?」
僕としては心強い先生である。
一人よりは二人で。
である。
もちろんお願いした。
「あと、譜面をもっと分かりやすく手直しするんですよね?私も手伝います」
前日、譜面も全く読めない先輩の為、初心者向けの譜面をさらに簡単にして超超初心者向けの譜面を製作することになっていた。
それを手伝ってくれるという。
「今日早く終わるんで、練習時間までどこかで製作しようか」
そしてファミレスで譜面製作。
お互い連絡先を交換し、同じ目標に向かって思いを馳せるピアノ先生ふたり。
もうその時間は完全にプライベートである。
いつしか、練習が待ちどうしくもなっていた。
しかし彼女には彼氏がいる事も知っていたし、僕にも彼女がいた。
何よりも成功させるという見えないプレッシャーが大きく、
彼女がどうこうと考える暇もなかったが。
必死のスパルタ教育が続いた一ヶ月だった。
そして運命の披露宴当日・・・。
と、その前に。
あれは披露宴前日の最終練習日。
本人の頑張りもあって、それなりにコードバッキングによる弾き語りの形が出来上がった。
あとは当日を迎えるのみ。
「頑張りましょうね」
僕らは変な絆で繋がっていた。
当日の弾き語りが無事に終了するまでは変な緊張感から抜け出せなかったが、
それでも一ヶ月の練習が終わり安堵感もあった。
最終練習を終え解散後の事こと。
彼女から電話が入る。
「明日上手くいくと良いですね」
「そうだね、こっちが緊張するよね」
そんなやりとりを交わしていたと思う。
そんな中、彼女が発した言葉。
「今日、最後の練習が終わったんで、私たちがプライベートで会えるのも、きっと今日で最後なんですよね・・・。」
ある暑い8月の長い夜、ひとつ、未来への道筋が変わった瞬間だった。
お互いに同じ思いだったのかもしれない。
それでも僕はありきたりな返事をした。
「明日成功したら打ち上げしようね。」
みんなで…とも、ふたりで…とも言わなかった。
「そうですね、お疲れ様会しましょう!」
こんなよくあるやり取り。
そして…。
「ひとつわがまま言うなら、一緒に花火を見に行きたいです」
彼女の積極性が勝った瞬間だった。
披露宴当日。
宴も御披楽喜に近付いたころ。
サプライズの始まりである。
先輩のピアノ弾き語りへの振りは、僕ら同僚がミニコントで場を和ませるところから始まった。
僕がピアノを弾き、別の同僚が歌う。
さらに別の同僚数名が
「ちょっと待った!俺にも歌わせろ!」
と遮る。
最後に先輩が。
そして……どうぞ、どうぞ。
そう、ダチョウ倶楽部ネタである笑
そこからこのサプライズへの思いを語った映像が流れる。
お嫁さんへの想い、ピアノの練習風景…。
映像が終わり、ピアノにスポットライトが。
そこには、始めに押さえる鍵盤をただただ必死に見つめる先輩が。
まさかの展開に静まり返る会場。
もう誰もが「緊張」という言葉を掌に大事に大事に抱えているような、少しでもピアノ以外の余計な音を出したら、今までの全ての努力が掌から零れ落ちそうな……そんな緊張感。
「約束します 君を残して 僕は死にません」
先輩は見事弾き語りをやってのけ、会場は感動に包まれた。
僕もまた、そして彼女もその様子を心から喜んだ。
正確には始めの音をハズしてしまった。
それに焦って歌声もうわずり、鍵盤を弾く手が止まりかけた。
でもその後持ち直したのである。
努力の賜物だ。
指が、身体が、思考を止めなかった。
大きな肩の荷が下りた瞬間だった。
そして、弾き語り成功と引き替えに日常に戻るはずだった僕と彼女のストーリーがスタートしたのである。
その後、お互いが当時付き合っていた相手との別れが訪れた。
これもタイミングなのだろが、すれ違いが多くなっていた当時の彼女と頑張って修正を試みようとはならなかった。
その後、お互いが当時付き合っていた相手との別れが訪れた。
これもタイミングなのだろが、すれ違いが多くなっていた当時の彼女と頑張って修正を試みようとはならなかった。
彼女もまた、必然の別れだったのだろうか…。
ピアノに導かれた僕らは、既に同じメロディーを奏で始めていた。
そして9月に入り、僕らは付き合いだした。
これが始まりである…。
彼女との付き合いは2年ばかり続いた。
結果的に彼女との恋愛も終わりを迎えるのだが、それまでの約2年間は個人的にも大きく成長できた2年間だった気がする。
様々な事があり過ぎた。
楽しい事はもちろんだが、辛い事も。
特に後者に関しては。
時に不条理な現実を突きつけられた。
それでも許し自分の気持ちを貫いた。
周りに優しすぎると非難されても。
望まれるように。
望むように。
一連の事柄を書くと小説が一冊出来そうなので割愛するが・・・笑
得たものは多かった。
友情の重みも知った。
本当の終わりを迎えた後、もうこれ程までに誰かを愛することは出来ないだろうと思っていた。
でも時の力は強大だ。
もちろん、痛みとしては残っているはずだ。
実際この恋愛以降、長い時間が空いてしまった。
けれど、あの経験があったからこそ今の僕があるのは紛れもない事実で。
でも時の力は強大だ。
もちろん、痛みとしては残っているはずだ。
実際この恋愛以降、長い時間が空いてしまった。
けれど、あの経験があったからこそ今の僕があるのは紛れもない事実で。
また僕は恋をした。
間違いなく、いまもまたこうして人を心から愛せるのは、
たまらなく愛おしいと思うのは、
過去のどの恋愛の真似でもなく、
誰かと同じ愛し方ではなく、
そうやって何かを失いながら得てきたものを、
時が経ち、自分の中で吸収し、心の糧となったお陰だと思う。
間違いなく、いまもまたこうして人を心から愛せるのは、
たまらなく愛おしいと思うのは、
過去のどの恋愛の真似でもなく、
誰かと同じ愛し方ではなく、
そうやって何かを失いながら得てきたものを、
時が経ち、自分の中で吸収し、心の糧となったお陰だと思う。
あなたに出逢うために必要だったと。
過去の恋愛でどんなに強くなったと思っても、ひとりでは生きていけないと。
今は辛くても、いつか必ず晴れる日が訪れること。
そしてまた、誰かを求め愛する日がくること。
そんな誰かに出会える日がくること。
また、信じれる日がくること。
ぶれずに、真っ直ぐと。
また、信じれる日がくること。
ぶれずに、真っ直ぐと。
そんな現在(いま)を迎える為の、
ある出逢いから別れでした。










































