はじめまして。tamaoです。 

 下村敦史先生の「白医」を読了しましたので紹介させていただきます。

駄文ご容赦くださいませ。

 

 

~あらすじ~

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 ホスピスで緩和ケアを行う神崎医師が、患者の安楽死を疑われ告訴された。黙秘を貫く神崎医師は本当に安楽死を行ったのか。患者思いで人望のある医師が法廷で証言をしない理由は?安楽死をテーマにした医療ミステリー小説。

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~「白医」下村敦史 感想~

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 医療系ミステリーはこの本がはじめてでしたが、とても読みやすい文体で、すらすらと読み進めることができました。勤め先の中学校へ買い入れましたが、中学生でも難なく読めると思います。専門用語などもしばしば点在しますが、都度説明描写がありますので、医療系小説がはじめて!という方におすすめです。

 命や人としての尊厳について考えさせられる内容で、この本をきっかけに世の安楽死問題について興味がわきました。面白いです。物語は、神崎医師の裁判にはじまり、回想を通して、最終話の現在へと続きます。裁判の判決や、神崎医師のその後を想像しながら読み進める形です。個人的には第四話「奪われた命」がとても印象的で、心揺さぶられました。ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、涙腺の弱い私には、涙なしに読み進めることのできないお話です。

 扱っている題材のわりに、とっても読みやすいのがこの本の推しポイントです。読みやすさは確かですが、お話自体が楽観的というわけではありません。ほとんどのシーンは暗いです。本自体のイメージカラーは「青みがかった灰色」というところでしょうか。(表紙の色に引っ張られていますね笑)。語彙が足りなくて上手くお伝えできませんが、この読みやすさは、下村先生の表現の力なんでしょうね。安楽死を扱っているのに、お話の重さを変えずにここまで読みやすくできるなんて、本当にすごいです。ぜひ、中高生に読んでいただきたい。私同様、安楽死を考えるきっかけの本に最適だと思います。

 長くなりましたが、読了記録は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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