本日は大学の講義にアートディレクターの浅葉克己さんが講演に来て下さいました。私は浅葉さんについて名前は何度か耳にしたことがある程度のこと(笑)しか知らなかったのですがとっても気さくで面白いお爺ちゃんって感じの方でした。
ただ経歴を見てみるととっても凄い方です。例えば、サントリーの「夢街道」というお酒の宣伝や、西武デパートの広告、21_21 DESIGN SIGHTとの関係も深く美術館好きの私には意外と関わりの深い人でちょっと嬉しかったです。笑
今日の講演は浅葉さんがスライドで自分の作品を写しながら比較的自由にお話をして下さるというモノでした。
その講演を聞いて感じたことについて、だらだらと書きたいと思います。
浅葉さんの作品は「文字」を題材にしているものが多く、文字のもつイメージを文字の姿から伝えるようなモノでした。
よくある話かもしれませんが、私は「文字」には「記号」と「イメージ」の二つの働きがあると思うのです。
記号としての文字というのは、「桜」という文字が「桜」という「物体」を表す働きのことです。
イメージとしての文字というのは「桜」という文字が我々、日本人にとって「春、風流、刹那的、優しさ」といった印象を抱かせる働きのことです。このイメージはその文字を使う地域の文化によって異なるものです。例えばアメリカ人にとって「チェリー(桜)」という言葉はチェリーボーイと言う様に「未熟」なイメージを抱かせます。
この「記号」「イメージ」の二つの働きを経て「文字」は「言葉」になると私は思うんです。記号としての文字は単語帳を覚える感じでし習得できますが、イメージとしての文字は「文化」という言語化しにくいものを習得しなければならないので非常に難しいし時間を要するものです。そのため、イメージとして文字を感じることは一部の人間にしか出来ないことのようにも感じていました。
しかし、浅葉さんの文字を題材にしたアートは記号としての文字、イメージとしての文字の両方を感じることが出来る貴重な作品だと思いました。
結果として、浅葉さんはこの世界の一つの固定観念を破壊しているわけで、やはり創造と破壊は表裏一体の関係にあるのだと改めて実感しました。
新しいものを作り出すには、ホント色んな題材、色んなアプローチがありますよね!
