ゴールデンウィークもあっという間に終わりましたがGWの終盤に埼玉県春季高校野球大会が行われ、我がA霞高校は順当に地区予選を勝ち抜き、県大会でも一回戦、二回戦共に勝ち上がり三回戦で感動的なゲームが行われました。

長男君は日々来期のメンバー入りを目指して頑張っていますがGWに入ってすぐに気管支炎による軽度の肺炎になり4月末日より休学休部状態でこの日も自宅療養です。

場所は地元より1時間は掛かる市営A球場で、第三試合でしたが一応念のため9時半に妻と家を出て10時半ころ到着するが第一試合が好カードということもあり周辺の駐車場は満車で待つこと約20分程でやっと車を留め、応援グッズを運びやっと球場裏にたどり着いたのは11時過ぎ。

程なくすると野球部父母会がゾロゾロと集まり始めゲーム前ミーティングは終わり第二試合を観戦しながら第三試合を待つ。

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第一試合が延長戦になったため本来14時より始まる試合が15時開始となりました。
相手はエリート集団のKO大学付属高校です。
A高後攻で試合は始まり先発エース木村君走者を出すも初回、二回を無得点に抑え相手エースI君右の本格派剛速球投手の前にA高も得点ならず。

ゲームが動いたのは三階表先頭九番打者がヒットで出塁し、一番送りバントと二番ヒット、三番に死球を与えてしまい、四番の外野フライによるタッチアップで先制を許してしまう。
しかし四回裏朝高も三番S崎がレフト頭上を越える三塁打と六番M出のスクイズによりすかさず同点に追いつく。

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更に五回裏キャプテンの二塁打をきっかけに足を絡めた攻撃で2点を追加し逆転に成功。
六回に両校1点ずつ追加し七回を終えた時点で4対2とA高2点のリード。

先発K君の出来と残りイニングから勝利は動かないだろうと確信した八回表KOの攻撃。
ピッチャーK君簡単にツーアウトを取るが五番にヒットを許すと続く6番バッターにまさかまさかの左翼へのツーランホームランを浴びて同点に追いつかれる。

その後八回、九回を無得点で終え、延長戦に突入。
10回表、ヒットと送りバントで二死二塁とされると疲れの見えた木村君から背番号10番のD君に替え見事次打者を打ち取り無得点に。

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10回裏走者を二塁まで進めるが得点ならず、11回表もD君無得点に抑え迎えた11回裏、事件は起きました。
二死走者無しから打者は七番二年生ショート。相手の剛速球をまともに頭に食らってしまい、主審の呼びかけにもピクリとも反応せずうずくまったまま動きません。
すぐに担架に乗せられ救護室に向かう。両親のすぐに救護室へ向かう。
試合は臨時代走を出し進められるが気落ちした相手ピッチャーを打ち崩せるかと思われましたが残念ながら得点ならず。

すぐに12回が始まると思いきやスコアボードに『選手の治療のためしばらくお待ちください』の表示が現れ球場は水を打ったような静けさに包まれます。

約10分の中断の後、ベンチより勢い良くショート君が飛び出し定位置に付くと三塁側スタンドと一塁スタンドから大きな拍手が送られ三塁スタンドからはk五コールが送られ、まるで映画のワンシーンのようです。

12回表も無得点に抑え、その裏M出の二塁打が飛び出しサヨナラのチャンスを作るが後が続かず13回も同じような場面も作るがダブルプレーで終わり再試合も頭をよぎる。あたりは真っ暗で照明灯に灯が入る。

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そして14回表ここまで完璧に押さえていたD君でしたが2番に不運なヒットを打たれ四番のヒットでやってはいけない1点を許してしまう。

その裏最後の攻撃となってしまうのか?ベンチ前で気合の円陣が組まれ先頭打者D君三振に倒れ勢いづくKOベンチでしたが、あきらめないA高1番キャプテンの執念のヒットで出塁すると、送って同点の場面を作るのか?との予想もありましたが逆転サヨナラを狙う監督は攻撃型2番Y武もヒットで続き一死一、二塁の場面。
ここで三回以降当たりが止まった三番に送りバントのサイン。

サードが動けないこの場面、三塁前に絶妙な送りバントを決めたS崎、自らも生きようと一塁へ炎のヘッドスライディング!バントを処理したピッチャーからの送球よりわずかに早くS崎の手が届きセーフになり一気にA高に流れが傾く。

1死満塁となり迎えるバッターは四番I田君。14回をひとりで投げ抜いているKOピッチャーですが球威は衰えず池田内野フライに打ち取られ二死満塁。
ここで今日当たっている五番水出執念のセンター前ヒットでとうとう同点に追いつく。

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イケイケムードで続くバッターは昨年四番を勤めた吉田君。みんなの応援に勇気をもらった吉田の放った一打は内野の頭を超えるサヨナラヒットとなる‼

ホームで歓喜に輪が出来、お祭り騒ぎの三塁スタンド前に集合する朝高メンバーに大きな拍手が送られ、時計を見るとすでに19時近くになっていて試合開始から3時間40分の死闘を制した朝高ナインは夏の選手権大会Cシードをつかむ。

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延長戦に入り毎回スコアリングポジションの走者を進めるがあと一本が出ず試合を決められない朝高に対し、14回までチャンスすらつかめなかった慶応が14回表の2本のヒットで1点を奪った時にゲームの理不尽さを感じ、今まで何度もこういった場面で終戦を迎えた経験があるだけに少しは覚悟もしていましたが、昨年幾多の修羅場を潜ってきた選手たちの方が父兄たちより何倍もタフでしたね。
ポイントは14回裏、送りバントでアウトになれば結果的に二死二、三塁で池田君凡退でチェンジとなっていただけに14回裏送りバントを意地でセーフにした柴崎君です。

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興奮冷めやらぬまま撤収作業が始まり、球場外で真っ暗の解散ミーティングを終え駐車場に行くと着たときは満車だった駐車場には僕の車だけがポツンと止まっていて今日一日の時間の長さが感じられました。

荷物を積み込み妻と二人帰りの車の中でも未だ興奮とアドレナリンの過剰分泌により震えが止まらず、夏の埼玉県予選を前に大きな期待を持たせてくれたまだ寒さの残る春の熱い熱い一戦でした。

延長で1点入れられても誰一人として諦めない粘りのチーム。ハイレベルのメンバーに中々割り込めない長男君ですが、こんなすごい三年生らと共に練習しているウチの子は間違えなく素晴らしい学校で野球をしている!