アウス長老犬だったアカ♂
11月29日に亡くなりました。
私がアウスに行き始めたのは3年前の夏。
実はその時、犬は少し苦手で・・
まともに散歩したことなんて一度もありませんでした。
勢いでアウスに飛び込んだものの
ワンワンと一斉に吠える犬たちを目の前にすると、やっぱりちょっと怖い。
なので最初の頃は、あまり引っ張らない犬や小さめの犬を選んで散歩してました。
その中の一匹がアカ。
アカは体は大きいんですが、強く引っ張ったり飛びかかったりしない犬。
だから最初の一年ぐらいはアウスに行く度にいつもアカと散歩してたっけな。
そんなアカもこの3年の間に目に見える早さで老いていきました。
足腰が弱くなってからは、ゆっくりゆっくり歩くようになりました。
そして今年の夏。
とうとう立てなくなり寝たきりに。
倒れたばかりの時は衰弱が激しく危なかったのですが、それから4ヶ月も頑張りました。
アウスに行って他の犬たちのお世話が終わると、ボランティアさん達は自然とアカが寝ている部屋に集まるように。
「アカ、アカ」と声をかけたり、体を撫でたり。
もう皆、アカは長くないのをわかっていたから。
10月末、ちょっと久しぶりにアウスに行った時、アカは急激に衰弱していました。
目は深くくぼみ、体も元気な時の半分ぐらいの大きさに。
触ればゴツゴツの骨だらけ。
聞けば、ゴハンが食べれなくなってしまったとのこと。
あとは時間の問題で、いつ呼吸が止まってもおかしくない状態の様に見えました。
「○○ちゃん(私)、アカに会えるの最後になると思うから・・・」
その日アウスから帰るとき、スタッフさんに声をかけられました。
「はい・・。
ちゃんとお別れしていきます。」
アカの顔を撫で、体を撫でました。
そしてアカのおでこに私のおでこをつけお別れ。
アカを見守る皆の願いは
どうか苦しまず安らかに最期の時を迎えてほしいということ。
その後は毎日毎日、アウスのホームページをチェック。
いつアカが亡くなったお知らせが載るのか・・。
しかし、何日たってもなかなか更新されない。
おかしいなと思いながら、約1ヶ月後にアウスへ。
すると・・・
アカが生きてる!!
あの状態から1ヶ月近く生きてるなんて!
スタッフさんに聞くと、
「もうずっと水とほんの少しのジャーキーしか口にしていない。こんな状態で何故生きているのか不思議なぐらい。よっぽど心臓が強いのかもしれない。
でももし、アカが辛いなら早く楽にしてあげたいよ。」
と、言っていました。
その日もアカをかこんで見守りました。
泣いているボラさんもいました。
そしてそれぞれがお別れ。
私もアカにそっと触れました。
今度こそ本当にお別れだと感じました。
それから5日後。
夕方5時半頃。
アカの呼吸が少し苦しそうになったそうです。
それに気付いたスタッフさんは、アカが逝こうとしてるのがわかったようです。
それから少しして、6人のアウスメンバーに見守られながら、アカは永い眠りにつきまさした。
アカは子犬の頃から最期までアウスで過ごした犬。
一度は里親が決まり譲渡されたのですが、譲渡先で馴染めず脱走騒ぎを起こしてアウスにまた戻ってきたそうです。
「アカはアウスでの生活が気に入ってたんだよね」
と、ある一人のボランティアさん。
「アカはワガママな犬だった。でもアウスの皆はそれを許していた」
と、スタッフさん。
アカとアウスの16年の絆を感じました。
寝たきりになってからは、寝返りも打てずゴハンもどんどん食べれなくなり辛かっただろうな。
でも、最期一人で逝かずに本当に良かった。
そしてアカの祭壇。
続々とお花やオヤツが集まってきていました。
まだまだお花がくる予定だそうです。
あのあんにゃんの祭壇より豪華になってしまうかも!と言うぐらい☆
私からアカへ。
たくさん一緒に散歩してくれてありがとう。
虹の橋で楽しくのんびり過ごして下さい。
アカ
2011年11月29日 永眠 享年16才
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