「ただいま〜」

「あっ、おかえっ…うわっ！」

思いっきり、変化さんに抱きついた。

「どうしたの？笑」

「…」

「珍しいじゃん、みさこから。」

「柴田くんにちゃんと伝えてきたよ…」

「そっか…」

驚いていた変化さんが、私を包み込む。

「変化さん、大好きだよ。」

「…俺も大好きだよ。」

何度聞いても嬉しい言葉。でも、ちょっとだけ、間があったこと。

今は気にしないことにした。

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夢のために。

素敵な響きにかられ、残業、休日出勤ドンとこい。

上司にも学校に通うことを相談できて、会社から了承を得た。

「変化さん！これ見て！」

「ん？」

私が見せたのは通帳。

「目標金額溜まったっ！！」

「おぉ！やったな、みさこぉ〜♪」

めちゃくちゃに甘やかされた。

「くすぐったいってぇ〜笑」

「よし！これで1つ目の目標達成！」

変化さんが指を鳴らすと、オレンジ色のノートが出てきて、パラパラとめくれた。

そこには、変化さんと私で立てたスケジュールが。

見る見るうちに、1つ目の目標が消えていった。

「次は入学かぁ…」

「うん！この前、入学手続きの書類取り寄せたから、今週中には書いて応募するよ。」

「さすがみさこ。準備が早い！俺がやろうと思ってたのにな笑」

「変化さんにあんまり迷惑かけられないよ。家事とかやってもらってるし…」

「ほんと、みさこは優しい子だなぁ笑でも、夜間の学校だしさ、家事は引き続き俺に任せて！」

「ありがとね。でもさぁ…なんかいきなり不安になってきちゃった…」

「…？」

「勉強しながら働くなんてできるのかななんて…変化さんがいれば安心なんだけど、やっぱり私…自信がまだなくて。」

「そんなすぐ自信が出てくる人なんていないよ。不安な時は、ちゃんと言ってね。俺ができることは、全力でするからさ。」

ちゃんと不安も受け止めてくれる。

なんて素敵な人だろう。

「変化さん。」

「ん？」

「私を好きになってくれてありがと。私、自分のためにもだけど、変化さんの期待に応えられるように頑張る！」

「おう！俺も応援する！でも、頑張りすぎんなよ？」

変化さんは甘々な笑顔で、私の頭を撫でてくれるのであった。

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「変化さん！入試の連絡きたよ！」

「おっ、見てみるか。」

入試内容は、面接と課題の絵を書いて提出するというものだ。

「面接とか何年ぶりだろ笑」

昇進試験で面接をしたことはあるが、ほぼ会話みたいなものだ。

「絵は俺が手伝わなくても、というか手伝わない方がみさこの個性が出ると思うからさ。面接の方はビシバシ鍛えるよー」

「えー、怖い笑」

「練習で怖い思いしとけば、本番楽勝だから！」

それから、変化さんのスパルタ教育が始まった。

仕事が終わって帰ってきたら、絵の課題をやる、その後、変化さんと面接練習の日々。

「うん！みさこがどうしてこの学校に入りたいかっていう気持ちが伝わってきたよ。」

何度も練習を繰り返した結果だ。

「変化さん、圧迫面接だから、なんか明日いけそう笑」

「そりゃ、よかった笑」

「よし…明日はいよいよ試験…」

久しぶりの緊張感だ。

「みさこ、これ！」

変化さんが手渡してきたのはあのノートだった。

「…？」

「試験前に見てね。」

「うん。分かった。」

「明日は試験会場まで見送るから。」

「ありがと。」

明日は、決戦の日だ。今まで変化さんと頑張ってきたこと、なりたい自分をぶつけよう。

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「みさこ、いってらっしゃい！」

「うん！」

専門学校の前まで変化さんはついてきてくれた。

「ノート見てね！あっ、あと終わる頃また迎えにくるから！」

「わかった！」

変化さんを背中に感じながら、私は試験会場に向かった。

待合室に入ると、私と同じような年代の人や若い子、たくさんの人がいた。

共通なのは緊張していること。

自分の番号がついた席に座る。

「335…ここだよね。」

説明を受けて、少しの待ち時間。

変化さんからもらったノートのことを思い出す。

ゆっくりとノートを開くと、変化さんと立てたスケジュール。

1番が消えて、2番からになっている。

その下に、スケジュールと同じ字体、おそらく変化さんの字体でこう書いてあった。

みさこならできる！

終わったら一緒においしい夕ご飯食べよう。

あと…今日一緒に寝ていい？

尊すぎるよ、変化さん…

アナログな感じがまたいいんだな。

ニヤニヤしてしまった。誰かに見られてそうで、私はノートを勢いよく閉じた。

でも…大好きな彼氏からこんなこと言われたら、ニヤニヤしない彼女なんかいるか。

試験が終わったら、変化さんが待ってる。俄然やる気が出たのであった。

「330番から335番までの方、どうぞ〜。」

さぁ、決戦が始まる。

変化さん13 おわり

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変化さんみたいに、最後の最後まで応援してくれる人って、ほんと素晴らしいですよね…

ノートにメッセージを書いてくれるとかキュン

(若干、下心が出ちゃってるのもいいですね笑)

私も友人からもらったキーホルダーを握りしめて、就活の面接に挑んだことを思い出します！

ということで、今日は私のお気に入り画像を語って終わりましょう！！

↓

これね…ずっと待ち受けにしてた画像です。

見るたびに元気をもらっていたのを思い出します

みんなで砂浜で踊ってるMVを見て、一緒に踊りてぇ！と何度も思っていました。

皆さんのお気に入り画像は何ですか？？

コメントで伝えるのは難しいかもしれませんが、お待ちしております笑

渚でした！！