機内での苦情は -2ページ目

機内での苦情は

ない、文句のあるやつ


ちょっとした総集編だった。
前回のラストで、病に倒れた清盛。
寸白すばくっていわゆるサナムシのことみたいですね。
2メートルブリトラ。
種類によるけどスゴい毒素出すやつもいるらしく、清盛は生命の危機を迎えています。
高熱が見せる不思議な夢で、実の両親と相対する清盛。
果たしてどうなるのか朝廷の人々清盛が死ねば平家は衰退、滋子は後ろ楯を失い、以仁に親王宣下がくだると盛り上がる八条女院以仁基房。
しかし兼実だけは何やら思案顔ですやはり前回のあの表情は、私の気のせいではなかったようだ。
彼なりに武士の力を認めたというか、思うところあったのでしょう。
基房の朝廷をあるべき姿に戻すという台詞にあるべき姿とはと疑問を呈する兼実。
実効的な力を持たないにも関わらず、正当性を主張する兄の在り方を、疑い始めているようだ。
兼実のみがそうやって考えを改めつつあるのは、やはり彼の年齢が二十歳そこそこと若く見えないけど、兄と比べれば思考が硬化してないってことだよな。
伊豆の人々そんな兼実の未来のお友達頼朝王子は絶賛廃人ライフなう。
清盛危篤の報せを受けてもあの御方が死ぬはずはない、私の未来は何も変わらないとヤサグレ。
いっぽう、伊豆に赴任してる源頼政は、息子に清盛が死んで平家の威勢が衰えたら、源氏の巻き返しのチャンスだと語る。
平治の時はあきらかに源氏が劣勢だったから、源氏が根絶やしにならぬため義朝を裏切ったと言っており、それも一面真実ではあろうが、ちょこっと清和源氏の嫡流は義朝の河内源氏ではなく、我ら摂津源氏という意識があったんではないかなとゲスの勘繰り。
院の近臣達背中のデキモ賽子そっくりby滋子の平癒祈願中ごっしー滋子、清盛危篤の報せを受ける。
政情不安定なところを曹チた山法師強訴の動きもあり、帰京を決定。
表向きごっしーにお追従を言う近臣ズだが、ごっしーが席を外したとたん、本音暴露大会開催。
西光の無頼の高平太ごときに信西様のような志ある政治ができるものか安定の信西LOVEっぷりに対し、さっきまで清盛殿は無くてはならない人とか真剣な声色だが演技くさいで言ってた成親ちゃん、すっげえルそうな声になって志で政治はできない。
必要なのは財力で、清盛にはそれがある今、清盛に死なれたら、何のために妹を平家に嫁がせたか分からぬと本音を言う。
お愛想言いながらも本心は自分のことしか考えてない成親ちゃん、クズすぎてステキ。
自己愛のカタマリみたいなビッチ美青年とかもうエロすぎるわ。
で、西光は基本、誰に対しても毒舌なのだが成親ちゃんが西光にここまで本性さらけ出してんのは、信頼関係のためではもちろん無く、取り繕っても得の無い相手だからであろう。
こいつら絶対、仲悪いよね。
大告白大会盛国殿がみまかられれば、この世に未練などない後白河あやつの目を見ていると、生きることを許されているような気がするはっ恥ずかしいお前ら自重しろや。
献身的に看護する盛国、豪雨をものともせず泥だらけになって駆けつける後白河。
不惑をとうに越した野郎どもの清盛に対する深い愛に、脱帽。
つーか盛国なんか五十代っすよ義朝といい、こいつらといい、清盛がいないと生きていけない男子の多いこと多いこと。
つくづく魔性の男よのぅ。
そんな野郎どもに比べて時子ちゃんは案外ドライだ。
清盛がこのまま死ぬことも考えに入れて、重盛に棟梁代理を務めるよう命じている。
棟梁の妻、家刀自としての役割を自覚している故だな。
右往左往したり殿に殉じるよりも他に、殿の平家のためにすべきことがあると、時子ちゃんは分かっているわけだ。
うむ、まこと立派な武家の妻。
平家の人々しかし時子の立派な奥方ぶりを台無しにする時忠。
もし清盛が死んだらお前が跡を継げ、と宗盛を唆す。
動揺し、否定しつつも、重盛への対抗心を刺激される宗盛。
その二人をたしなめる時子だが、時忠の重盛と腹を痛めた実の子を、を本当に同じ我が子と思っているのかって指摘にギクリとする。
このあたり池禅尼と同じ道を辿っているような間の悪いことに重盛はその会話を聞いてしまったひぃースゴい顔してる時忠のバカバカクズ元ニート舌禍大臣宗盛、何をしておる。
はよう言われたことをせよここの重盛の表情すごいつとめて感情を出さぬようにしてるけど、聞かなかったふりもできない故の、色んな感情を内包したビアン 漫画無表情。
痛々しい基盛が生きてればまた違ったろうに。
痛々しいといえば、チラッと映った尼そぎの女性が誰なのか最初わからなかったんですが、他人様の感想で盛子ちゃんだと気づきました。
幼すぎる未亡人、憐れです。
覆水盆に返らず、平家の結束に綻びが見えはじめました。
諸行無常の響きあり。
夢見る清盛高熱が見せる幻なのか、清盛は自分が平家の男子になる前の夢をみる。
顔も覚えていない母舞子、その母を殺めた父白河院。
そちはまだ知らぬ、上り詰めたときに見える景色を白河院は清盛に賽子を投げつけ、知りたくばわしに追い付いてみよと挑発する。
賽子を拾い、私はあなた様を追い越してみせますと言う清盛。
で、夢の中で発したその台詞は実際に清盛の口から出ていて、泥だらけで駆け付けた後白河の耳に届くんですな。
目をさまし、勝手には死にませぬ。
あなた様との双六勝負がありますゆえと笑う清盛に、後白河は涙を見せつつもこの死に損ないがと悪態をつきつつ去るツンデレぶり。
そのとき、背中のデキモが消えてることに気づいたごっしー。
そして清盛の手には、白河院から受け取った賽子が夢だけど夢じゃなかった清盛と後白河は、もののけの血により結びつけられているんだなぁしかし、今後の展開を知っている身としては、上り詰めたときに見える景色が決して良いものだとは思えないんだよなぁ再び伊豆清盛回復の報せにがっかりしている頼政。
そしてヤサグレ頼朝の明日が接近中。
政子ちゃんカワイイなぁぁ