経営、経理とは関係ありませんが、一般的な知識として知っておきたい
 エコカー情報! 最新のエコカーってどうなっているの?
 メルマガのおまけコーナーだと思ってよかったら読んでみてくださいね。
 
 低燃費で環境に優しい車(エコカー)の開発が進んでいますが、
 現在、エコカーにはどんなものがあるのでしょうか?
 
 独立行政法人環境再生保全機構によると、現在7種類のエコカー(低公害車
 等)が実用または実用段階にあるそうです。
 
 ●ハイブリッド自動車
 
  燃料:ガソリン・軽油
  エンジン:内燃機関+モーター
 
  一般的にはガソリン燃料のエンジンと電動モーターを組み合わせた車のことです。
  もちろん、ガソリンをたくさん使うことなく走ることができるため、従来車より
  排気ガスは低減されます。特殊なインフラを必要としないので、エコカーの種類
  の中では最も普及しやすいようです。代表的な車にトヨタのプリウスがあります。
  システムの小型軽量化、価格面、メンテナンス時の電池交換費用が高額となるた
  め、低コストの電池の開発が課題です。
 
 ●低燃費かつ低排出ガス認定車
 
  燃料:ガソリン・軽油など
  エンジン:内燃機関
 
  次世代エネルギーの活用などによって環境への負荷を低減する低公害車(電気
  自動車やハイブリッド自動車など)ではなく、最も普及しているガソリン車
  の排気ガス中の窒素酸化物や炭化水素などを削減し、一定の排出基準と燃費基準
  をクリアした自動車のことです。現在一番広く普及している排出ガスが基準値を
  下回り、燃費もいい自動車です。しかしあくまで従来のガソリン車になります。
 
 ●電気自動車
 
  燃料:電気
  エンジン:モーター
 
  バッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモーターを動かし走行する自動車です。
  自動車からの有害な窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素や地球温暖化の要因と
  なる二酸化炭素が排出されません。部品点数が他の自動車と比べて少なく、
  トランスミッションを必要としない構造もシンプルということにあります。
  欠点は、モーターの回転が弱く、長距離を走れない、価格が高い、メンテナンス
  にかかる費用が高い、充電設備のインフラが整備されていないなどがあります。
 
 ●天然ガス自動車
 
  燃料:天然ガス
  エンジン:内燃機関
 
  天然ガスを燃料とした内燃機関(エンジン)によって走行する自動車です。
  排出ガスがクリーンなうえに、基本構造が一般車に近く、走行性能も高い。
  ただし燃料が気体のため、ガソリンに比べて貯蔵容積効率が低く、
  走行可能距離が短め。供給ガススタンドが少ないことも課題。
  「電気自動車」とともに注目されています。
 
 ●LPG自動車
 
  燃料:LPG(液化石油ガス)
  エンジン:内燃機関
 
  LPG(液化石油ガス)を燃料とした内燃機関(エンジン)によって駆動する
  自動車です。ガソリンや軽油よりもLPG(燃料)代が安く、供給スタンド
  の整備が進んでいるのが魅力です。ガソリン車と同じ排ガス対策を使用し、
  排出ガスの低公害化を実現しています。車両価格が安い上に、燃料費等
  ランニングコストが安価です。
  一方で、LPGは石油、天然ガスの副生ガスなので、供給量がそれらの
  生産量に依存するのが問題と言えます。
 
 ●メタノール自動車
 
  燃料:メタノール
  エンジン:内燃機関
 
  メタノールを燃料としている自動車のことです。メタノールはアルコールの
  一種で、メタン(天然ガスの主な成分)、石炭、木材などいろいろな資源
  から製造可能な燃料ですが、現在、世界中にあるメタノールの70%は天然
  ガスから作られています。
  保存性の高い液体燃料として注目を集めていますが、発熱量は軽油の半分程度。
  エンジンから排出されるホルムアルデヒドの問題もあり、普及していません。
 
 ●燃料電池自動車
 
  燃料:水素
  エンジン:モーター
 
  水素と酸素などの電気化学反応により発生する電気を取り出し、その電気で
  モーターを駆動させる自動車です。排出されるのは化学反応で出来た水のみ
  というクリーンな燃料自動車です。電気自動車のように充電する必要がない。
  また従来車に比べて発電効率がとても高く、水素の持つエネルギーの約80%
  を電気エネルギーに変えることが出来るそうです。
  ただ、燃料電池車まだまだ水素の補給(水素スタンドなど)の社会的なインフラ
  整備や生産コストなどの問題もあり、まだ商品化されていません。

 
 以下の2つは、現在開発中。
 
 ●バイオ燃料自動車
 
  サトウキビやトウモロコシなどのデンプン質や糖質を原料にしたバイオ燃料で
  走る車です。ブラジルではガソリンスタンドにバイオエタノール燃料が並存
  して設置されているほど、バイオ燃料自動車が普及しています。
  CO2を削減する効果は大きい一方で、食料となるサトウキビやトウモロコシ
  などを原料としているため、食料高騰や量産のために環境破壊を招くという
  欠点もあります。しかし藁クズなど食料とならない植物の葉や茎などを利用
  してバイオ燃料を作り出す技術も開発が進んでおり、リサイクルでバイオ燃料
  が生産できれば、普及する日もそう遠くはないと考えられています。
 
 ●次世代ディーゼル車
 
  次世代ディーゼル車といわれる新しいタイプのディーゼル車は、昔とは全く
  違い二酸化炭素の排出量がガソリンに比べても少なく、エネルギー効率も
  アップしているので、とっても環境よくなっています。そうしたことから、
  最近は日本でも次世代ディーゼル車の研究が盛んに進められています。
  ただし、日本では昔のディーゼル車のイメージが強かったり、他のエコカー
  より排気ガスが多い、価格が高めだったりすることから、広く普及している
  とはいえないのが現状です。
  今後はこれらの課題を打破し、より一層の普及が期待されているところです。

 
 次回はさらに、エコカー自動車の減税についてご説明いたします!
 これだったら、会社の経費削減にも繋がる情報となるかも!?
 次回、こうご期待!!