妻がなぜ自死を選択せざるを得なかったか?この7年間色々と自身に問い続けました。


網膜剥離の手術、娘の脳腫瘍手術、さらに私が単身赴任で、障がいのある娘をワンオペで面倒みなくてはならず、既に高校に通うのも困難という状況だったこと。

妻自身が健康であればこそ何とか持ち堪えられた様々な問題。


妻が入院中からパニックになり弱気になり精神的にかなり落ちていたことは、私も赴任先から煩雑に帰り、そばにいたので分かっていました。しかしできるのは励ますこと、解決策をともに考えることくらい。


確かにこれらの原因があれど自死する方はいないかもしれません。私もそう思っていました。心配はしていましたが自死するなどとは全く頭に浮かびませんでした。


しかし、一方では自死の前一ヶ月をそばで色々と見ていて、妻と話してきた私には妻の辛さはよく理解できるのです。


蒸し暑い夏の夜、色々な思いを抱え、もしくは考える精神状態ですらなくなり、ひとりで誰もいない自宅を出ていき、天国に旅立つことになった妻の無念を思うと涙が溢れます。


残された私もずっと自責の念で苦しみました。


今では会社でも全く普通に振る舞い、休日出勤、残業などもやります。

娘が成人し、少し手がかからなくなったこともあるでしょう。


しかし、日々仕事に追われながらの生活は、金銭面ではいいかもしれないが、大切なことを忘れがちになります。ただ時間だけが過ぎていくような感覚。


これから私が人生の終わりに向かって本当でやるべきことは何なのか?


本気で考えないと妻が浮かばれません。

自問自答しながら必ず見つけます。