先日、オウムの手配犯が逮捕されましたね。
あれから17年もたち、今の高校生や大学生には、
オウム事件と言ってもピンとこないものになっているのでしょうね。
ちょうど、わたしにとっての連合赤軍事件みたいな感じなのだと思います。
オウム事件によって、日本人は宗教嫌いになった面があると、わたしは思っています。
事件当時、
「だから宗教なんて信じちゃいけないんだ」
「だから宗教なんてロクなものじゃないんだ」
そんなことを公然と言うひとが何人もいました。
オウムはカルトであって、宗教じゃない、という大事な点を見落としているんですね。
簡単に言うと、宗教はひとを幸せにするもの、カルトはひとを不幸にするもの。
まったくの別物なのに、一緒にして論じられてしまうことに、困惑したのを覚えています。
「わたしは一般的な日本人なので信仰心はありません、無宗教です」などと言うひとがいます。
一般的な日本人が無宗教なのかどうか甚だ疑問ですが、少なくとも世界中のほとんどの国の
ひとが、なんらかの宗教を信仰しているということは事実です。
せめてカルトと宗教との区別はしっかりとつけていかなければならないと思います。