ISIL(イスラム国)の挑発に乗せられる人々!? | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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安倍晋三首相が3日の参院予算委員会で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害したとみられる事件をめぐり、共産党の小池晃政策委員長と“バトル”を繰り広げる一幕があった。

小池氏はこれに先駆けて首相がエジプトで行った演説についても「『非軍事の人道支援』という表現はない。 2人の日本人に危険が及ぶかもしれないという認識があったのか。 首相の言葉は重い」などと追及した。

首相は「いたずらな刺激は避けなければいけないが、テロリストに過度な気配りをする必要はない。ご質問はISIL(イスラム国)に対して批判をしてはならないような印象を受ける」と反撃。 イスラム国と対峙(たいじ)する国々への協力姿勢を打ち出した演説は現地で高評価を得たとも主張した。 
(サンケイ  2/3)





今回の事件で亡くなられたお二人のご冥福をお祈りいたします。

しかし、この事件で結果的に二人の命を救出できなかった事をもって、無慈悲に殺害したISIL(イスラム国)を批判するより安部政権を批判するのは完全なお門違いです。

これは明らかにこの事件を「政治的に利用」しようとしているだけです。


日本人が如何に平和主義者であろうが、国内ではそれで通っても海外ではそれでもって身が安全だと思うのは日本人の錯覚でしかありません。

そして国際的にテロ組織に対して各国が協力して対峙している中で、日本だけが自国民の安全だけを願って協力しなければ、国際社会は日本を信頼に値しない国とみなし、世界から日本は孤立してしまうでしょう。

今回の結果をして安部首相を批判する人たちもいるようですが、それは後出しジャンケンのようなもので、自らが責任を持つことは一切考えずに、人の失敗だけを取り上げて批判する評論家でしかありません。

安部首相を批判するなら「自分が首相だったらどうしたのか」、まずそれを明確に発表してから批判すべきでしょう。

それができないなら批判する資格はないと思います。


私も海外での生活が長くなるに連れて、「こちらが相手に危害を加える気がなければ相手もこちらに危害を加えない」という保証は無く、相手側の心次第であって「こちらが決めることはできない」という事を理解しました。

今回の事件はそれを身近に立証した例と言えるでしょう。