パク・ウンソン事件に見る 『韓国的解決法』 | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

パク・ウンソン(28、ソウル市庁)が4年ぶりに女子サッカー韓国代表に復帰した。

パク・ウンソンは性別疑惑のため苦しんだ。昨年10月の全国体育大会で、パク・ウンソンが所属するソウル市庁を除いたWKリーグ6チームの球団監督が「パク・ウンソンの性別は女性かどうか疑わしいので、性別診断をしなければ2014シーズンをボイコットする」と述べた。

国家人権委員会は全員委員会を開き、韓国女子実業団サッカーWKリーグ6球団の監督がパク・ウンソンの性別を疑い、性別診断要求をしたのはセクハラに該当すると決定した。また、文化体育部長官、大韓体育会長、大韓サッカー協会長、韓国女サッカー連盟会長に再発防止対策の準備を勧告し、一段落した。
 (中央日報  4/15)



確かに写真で見る限り、その容姿は男性に近いですからね。

並みの男性よりも運動能力は優れており、相手チームにとっては脅威となる存在ですよね。




本人もその容姿のために色々苦しんだであろう事は同情に値します。
しかし、今回のこのセクハラ決定は本質から目をはずして行政的に解決をしたものであり、提起された問題に対して何ら解決になっていません。

国内的にはセクハラだとして強圧的に抑えても、韓国の代表選手として国際試合に臨む時に、2010年に中国代表チーム監督がアジアンカップを控えてパク・ウンソンの性別検査を要請したのと同じようなケースがまた起きることは十分に予想されますよね。

その場合に相手国のチーム監督を“セクハラだ”として訴えるのでしょうか。

国際社会でそれが通用すると大韓サッカー協会が考えているとしたら韓国は国際的にとんでもない恥を晒すことになるでしょうね。

予め、女性である事をDNA検査なり然るべき医学的方法でキチッと証明できる資料を作っておけば、疑惑は綺麗に一掃されるのに、それをしなかった事は今後も疑惑の中に常に身を置くことになるということです。

このあたりが、韓国社会の甘さというか、“事実そのものよりも、情的に納得できれば良い”とする韓国人独特の情治主義の世界でしょうね。


慰安婦問題も結局、国家からの強制があったかどうかの事実確認が重要なのでなく、自分たちが惨めに支配された恨みを象徴的に慰安婦のおばあさんに置き換えて日本を思う存分に叩きたいという情的満足を得るための運動となっているのでしょうね。