4年後の韓国平昌(ピョンチャン)に迫る「五輪への呪い」 | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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韓国での暮らしを通して観た韓国社会の素顔や日韓関係、南北問題、韓流など興味を引く情報を紹介してゆきます。

色々と話題が絶えなかったソチ冬季五輪も無事に幕を閉じましたね。

ソチ冬季五輪は23日(日本時間24日未明)に閉幕した。次の開催地は韓国・平昌(ピョンチャン)だが、韓国のメディアは今年1月、「五輪への呪い」という表現で4年後への不安を報道した。 
理由は、競技会場の建設費などに投入される予算は想定の1・5倍になった上に、五輪後の活用にもめどが立っていないためだ。
 国際通貨基金(IMF)は今年1月、韓国経済の内需の弱さや中国への依存度の高さを踏まえ、経済成長の下ぶれリスクを指摘した。無鉄砲な招致と先行き不安な経済…。 4年後は本当に大丈夫?
 (サンケイ  2/25)


心配されたテロ事件も無く、閉会式でまたもや五輪マークの一つが開かない(?)と思いきや、開会式でのトラブルを逆手に取った演出だったり、ロシア人のユーモアも見せてくれました。




さて、次回はいよいよ韓国平昌(ピョンチャン)での開催となりましたが、何故か韓国ではあまり盛り上がりが感じられませんね。

88オリンピックや2002年日韓ワールドカップ開催前のような興奮した雰囲気が今の韓国社会に全くありません。

TVでも平昌での準備進展状況だとか、地域の特集とかそういった報道もほとんど見られませんしね。

まあ、韓国の景気も良くないし、今回のソチ五輪でも成績が振るわなくて頭に血が上る事が多かったので、次回の自国開催にも関心が行かないといったところでしょうか。




オリンピック大会は国威発揚には絶好の機会ですが、その「経済的なつけ」も膨大なものとなり、“後遺症”に苦しむ国が多いのも事実です。

大きな箱型施設を大挙建造することにより、その後の施設活用ができ無いためにその維持費で赤字をドンドン膨らませてゆくわけですよね。

これは韓国だけの話でなく、その2年後に控えている東京オリンピックでも同じことが言えます。
日本ではオリンピック後の施設活用はどうするつもりなのでしょうかね。


ブラジルがワールドカップ後に競技場を『監獄』として活用するという奇想天外な活用法を発表していましたが、この位の発想転換がなされねば“画期的な活用アイデア”は出てこないのかもしれませんね。