北朝鮮、張成沢を「死刑判決、即時執行」と党機関紙が報じる!? | ソウルの風に吹かれて、時には優しく、時には雷雨のごとく!

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またまた、北朝鮮で大きな事件が起きましたね。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は13日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防委員会副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏に対して12日に開かれた国家安全保衛部特別軍事裁判で「死刑判決が下され、即時執行された」との記事を写真2枚とともに報じた。 ラヂオプレス(RP)が伝えた。

(サンケイ  12/13)



数日前に北朝鮮で金正恩元帥の叔父である張成沢氏がすべての役職を解かれて失脚したと報道され、それが事実かどうかと騒がれましたが、やはり本当に粛清されたんですね。

約40年に渡って、金正日将軍、金正恩元帥と2代に仕えて絶大な権力を手中に収めてきた張成沢氏でしたが、あまりにも呆気なく処刑されてしまいましたよね。

彼の部下たちも北朝鮮の“権力中枢の実体”でしたから、今後それらの人々も粛清対象となってゆくことを思うとその規模は膨大なものになるでしょう。




あの国では「唯一No.1」だけが存在し、他のすべての人民はそのNo.1のためにのみ存在する社会ですから、No.2の存在が大きくなることは“百害あって一利なし”ということになります。

まして“叔父と甥”の関係でもありましたから「若造の甥っ子に何がわかる」と見下していた部分もあったことでしょう。


軍事裁判で死刑判決を受けて即時執行されたそうですから、始めから“結論ありき”の裁判であり、そのことは誰よりも被告であった張成沢氏が一番よくわかっていたでしょう。

彼もかつて多くの幹部同志を同じように国家の反逆者として摘発し、粛清、処刑することを主導してきた中心人物でもありましたから。

結局、自分にもそのような順番がめぐって来たのはある意味で因果応報でもあるわけですね。


すべてが金正恩元帥の許可の下に進行しているのでしょう。

その残忍な実行力に一時的には部下たちも恐怖心から忠誠を誓うでしょうが、長期的には人々の心が段々離れて、金正恩元帥の体制維持が困難になって行くのではないでしょうか。