電車の中での光景


シワのない綺麗な制服を着た4歳くらいの男の子とお母さんが座っていた。


私は2人の目の前に立っていた。


多分、英語教室の帰りなのだろう。


お母さんは、テキストを広げて子供に教えていた

指で英単語をなぞりながら、発音良く繰り返す。


男の子は、全く興味なさそうに片手に紙飛行機を持っていた。


お母さんは、子供がテキストを見ていると思い込んでいる。


男の子は、紙飛行機の先端を鼻に入れて私を見ている。


お母さんはそれでも気づかず、英語を繰り返す。


子供がテキストを見ていないのと同じくらいに、

お母さんも子供を見ていない。


私は英語は全くできない。


私は4歳の頃、クッキーになれると思い込んでいた。


あの頃の私に教えてたいのは英語ではなく、クッキーにはなれないってこと